がんばる近衛兵
―DRAGON QUEST [ 空と大地と呪われし姫君より―
トロデーン王国のトロデ王とその娘・ミーティア姫にかけられた呪いを解くために、謎の道化師ドルマゲスを追う旅を続けるトロデーン王国近衛兵・カルマ。
途中、トロデ王一行を襲い、勢い余って橋から落ちそうになった山賊ヤンガスの助けた縁で仲間にし、ドルマゲスによって、自分の兄を同じく殺された名家アルバート家のお嬢様ゼシカ、さらには、恩人でもある修道院長を殺されたマイエラ修道院の聖堂騎士ククールも仲間に加わり、一行の旅は、さらに続くのであった。
そんな旅のとある夜。
宿屋の一室。馬に変えられたミーティア姫と緑色の小型モンスターに変えられたトロデ王は、その姿のせいで村の外で寝泊り。
ゼシカは、女性であることから一人部屋。
そして、カルマ、ヤンガス、ククールの三人は、宿代節減と言うことで、個室に押し込められていた。「ショージキ、うんざりだよなぁ……」
と銀髪をさらりとかきあげて、ククールは、壁を背にして、不機嫌そうに言った。
神に仕える聖堂騎士団に所属していながら、素行不良のこの美青年は、普段は、大人しく宿に入ることはなく、夜ともなれば、街の盛り場に繰り出し、香水の移り香を漂わせて、明け方に帰ってくるのが常であった。
しかし、今立ち寄っている村には、そういった場所はなかったようで、宿にて暇を持て余しているのである。
「ないものねだってもしょうがないよ。
それより明日に備えて、早く休もう」
「兄貴の言う通りでげす。
だいたい、ククールは、いつも夜遊びが過ぎるでがすよ」
ベッドが一つしかないので、宿屋の親父さんから貸してもらった布団を床に敷きながら言うカルマに、そのお手伝いをしているヤンガスが賛同する。
カルマの相棒とも言えるネズミのトーポは、すでに備え付けの机の上で眠っている。
「ちょっと健全すぎねえか、お前ら。
男だろ? 酒場で飲んで、綺麗な踊り子と……って当然の欲求だろ?
だいたい、村っていっても、そういう場所がないって、どーなってんだろーな?」
「こういった村では、収穫祭とか年に一、二回の祭りで憂さを晴らすでやんすよ。
各々料理や酒を持ちあって、広場とかで大いに盛り上がり、気に入った男女で睦みあうでげす」
「む、睦みあうって……それって、つ、つまり……」
「セックスだろ?」
ククールの直撃必殺の一言に、カルマの顔が一気に真っ赤に染まる。
「……で、でも、それって、け、結婚とかは?」
「ホントに気に入ったであれば、祝言を上げるでげす。
そーでなかったら、祭りの夜の夢ということでお互いになかったことにするでやんす」
「な、なんか、けっこーおおらかなんだね」
「おおらかっていうか、原始的っていうか、まあ、どっちにしろ、その時期にこれなかったってのは残念だな」
「いやいや、それには、旅の者は参加できないのが習わしでがす。
もし、宿に泊まっていたとしても、出ないように言い含めた上に、出入り口を完全に塞がれるでげす」
「く、詳しいんだね、ヤンガス」
「伊達に一人で山賊なんてやってねえやんすよ。
こーいった野の知識じゃあ、負けねえでげすよ」
「しかし、参加できないって不公平だよな。
そんな乱交って、娼館で大枚はたかないと味わえないんだぜ?」
「しょ、娼館って……」
「参加できねえこともないでやんすが、その場合、村に一生骨を埋めることが大前提でがす。
それを破れば、世にも恐ろしい目に遭わされるとか……」
「じゃあ、しょうがねえか。
カルマ、次の宿は、でっかい街にしようぜ。
そうだ。三人で娼館に繰り出すってのはどうだ?
ゼシカには秘密でさ」
「い、いいよ、僕は。
そ、それより、ほら、もう寝なきゃ」
ククールの誘いを断り、カルマは、パジャマに着替えるために上着を脱ぎ出す。
しかし、なぜか不自然に身をかがめ、二人に隠れるように背を向ける。
そんなカルマの様子に何か感付いたらしく、ククールは、気付かれないように近付く。
「そんな連れないこと言うなよ、カルマ。
そらっ!」
そして、カルマの背に飛びかかると、ククールは、腕を前に伸ばして、その股間に手を差し入れた。
「うわあっ!」
「あ、兄貴に何するでやんすっ!」
予想もしなかったことに驚きの声を上げるカルマを助けようとヤンガスが駆け寄る。
「ちょっと待てって。
これ見てみろよ」
ヤンガスが止めに入る寸前で、ククールは、カルマの身体を持ち上げ、くるっと振り返ると両足を大きく開かせた。
そこは、ズボンの上からでも分かるほど、硬く張り詰めていた。
「あ、兄貴……」
それを凝視し、ヤンガスは、少し顔を赤らめ、恥ずかしさに目を閉じるカルマの顔を見つめる。
「俺たちの話聞いて興奮しちまったんだろ?
うぶな顔して、お前もちゃんと男ってわけだな」
ネズミをいたぶるネコのような顔で笑い、ククールは、カルマの服を剥いでいく。
若いながらも近衛兵であるためか、瑞々しい肢体には適度な筋肉が付き、きつめに締められた下帯は内側から押し上げられ、カルマの若い勃起の形に歪んでいた。
「ははっ、元気、元気っ」
ククールは、笑いながら、カルマの胸元をまさぐる。
「やっ、やめっ……」
ククールの手が動くたびに、身体に甘い快感が走り、カルマは、声を詰まらせる。
「けっこー敏感だな、カルマ。
んじゃ、ここなんかどうだ?」
キュッと乳首をきつく摘まれ、カルマは、ビクンッと身体を震わせる。
「ああっ」
ククールにいいように弄られるたびに、カルマは、甲高い嬌声を上げ、身体をよじらせる。
そのようすをヤンガスは、食い入るように見つめていた。
部屋を皓々と照らすランプの光の下、カルマは、頬を赤く蒸気させ、身を犯す甘い快楽に耐えるように、しかし、抗えずに顔を歪めていた。
「ヤンガス、お前の兄貴が苦しいってよ。
そのパンパンになってるやつ、慰めてやったらどうだ?」
ククールに言われ、カルマの股間に目を移すと、先端を滲み出した先汁で、濡れて透け、カルマが声を上げるたびに、ピクピクと震え、まるで触れてくれとねだっているようだった。
「あ、兄貴……」
ヤンガスは、かがり火に近付く虫のように、ふらふらと手を伸ばし、カルマの屹立を下帯ごと握り込んだ。
「ああうっ!」
ごつごつした男の手の圧迫と敏感な濡れた先端が布に擦れる感触に、股間を起点に全身に電気のような快感が掛け抜ける。
その反応にヤンガスは夢中になって、手の中の勃起を擦った。
「ああっ、や、やめ、やめろ、ヤンガスっ。
く、ククールもっ……だ、ダメだ、そんなっ、い、弄るな、よぉ」
「口で嫌がっても、乳首、摘み易くピンピンに尖らせて、クリクリするたびに身体中ビクビク震わせて、ヤンガスにチンポ弄られて、腰をクネクネ動かして、全然説得力ないぜ、カルマ」
耳元に口を寄せられ、今の自分のいやらしい状態を囁かれ、カルマは、ゾクゾクと背筋を震わせた。
「兄貴、すげえでやんす。チンポからドクドク先汁出して、先っぽが透けて、切れ込み、ヒクヒクしてるでがす」
「やあっ、い、言うなっ! ククール、ヤンガス、い、言うなぁっ!」
「言われると気持ちいいんだろ?
隠しても分かるぜ?
気持ち良くて、全身ガクガクに震わせて」
「そうでげす。言われるたびにチンポがどんどん硬くなるでやんす。
でも、いつまでも下帯の中じゃ苦しいでげすね。
今、楽にしてあげやすよ、兄貴」
そう言って、ヤンガスは、下帯をずらし、カルマの勃起を外に出した。
幼い顔に似合わず、そこは立派な物で、包皮が完全に露出しているものの色素の沈殿していない綺麗なピンクの先端で、そこからじくじくと透明な先走りの液を溢れさせていた。
「カルマ、お前まだ童貞だろ?
どうだ……答えろよ。女にチンポを突っ込んだことあるのか?」
問うククールは、カルマの尖った乳首をきゅいっと摘み上げる。
「んあっ! んあっ、んんぅっ……」
あられもない声を上げながら、カルマは、ぶんぶんと首を横に振った。
「やっぱりな……おい、ヤンガス。
カルマのチンポ、舐めてやれよ」
「ええっ! あ、あっしがでやんすか?」
「だ、ダメだ! そ、そんなの汚いよっ」
「汚くないよなあ、ヤンガス。
大事な兄貴にもっと気持ち良くなって欲しいだろ?
お前が知ってるフェラの味、カルマにも味わって欲しいだろ?」
言われ、ヤンガスは、カルマの顔を見る。
カルマは、頬を朱に染め、頬を朱に染め、声を出すまいとぐっと口を閉じている。
ヤンガスの視線を感じたのか、彼の目を見て、やめてくれ、と力なく首を横に振った。
「兄貴……嘘をついてはいけねえでがす。
安心してくだせえ。
あっしが兄貴にこの世の極楽を味合わせてあげやす」
熱に浮かされたように、ヤンガスは、口を大きく開くと、そそり立つカルマの勃起を右手に握り、その先端を口に含んだ。
「んくあっ! あっ、ぃああぁっ、んんぅっ!」
暖かく、ザラリとぬめった感触が敏感な先端を包み、カルマの口から大きな嬌声が上がる。
ヤンガスは、慣れない口淫に戸惑いながらも、自分が気持ち良いと思うような箇所を舌で責めていく。
丸い先端を舌でぐるりと舐め回し、くびれの下のつなぎ目を舌先でくすぐり、先端の切れ込みを線に沿って舌を這わす。
「んあぁっ! あっ、ああっ、あんぅっ!
いっ、ああっ! ああっ、んあっ!」
そのたびにカルマは、身体をビクビクと揺らし、声を抑えることもできずに、甲高い声を上げ続ける。
「気持ちいいか? どうだ、カルマ」
カルマの乳首を弄りながら、ククールは、耳たぶを口唇で噛みながら囁く。
羞恥からカルマは、きつく口を引き結び、首を横に振る。
「そうか? なら、もっと良くしてやんないとな」
快感に流されまいと必死で耐えるカルマに、ククールは、乳首に爪を立てた。
「ぃああぁ、んあっ!」
ビリっとした強い快感が身体を駆け巡り、カルマは、背中を反らす。
「今度は、どうだ? 素直に言えよ、カルマ」
「はあぁっ、ああっ……き、気持ち、いい……」
「どこが気持ちいいんだ?」
堕ちたカルマを薄く笑い、ククールは、執拗に言葉で嬲る。
「ち、ちんちん……ちんちん、気持ちイイっ」
「どんな感じだ?」
「……んあっ、や、ヤンガスの、口……あったかくて、ぬ、ぬめぬめして、あぁんっ!
ちんちんが、と、溶けるっ、と、溶けちゃう、よおおぉっ!」
カルマの股間に顔を埋めるヤンガスは、それを聞き、口に含んだモノを喉の奥まで飲み込んだ。
「ふぅっ、ああぁんっ!」
「おいおい、そんなにチンポがいいのか?
じゃあ、俺も頑張らないとなっ」
淫らに喘ぐカルマの言葉に、ククールは、弄ぶ乳首をカリカリと爪で弾いた。
「んああぁっ! ひぅっ!
やあっ、く、ククールぅ!
やだっ、乳首っ……乳首やだぁっ!」
「どうしてだ? ちょっと引っ掻いただけで、すっごい反応じゃないか」
「だ、だって、僕、お、女の子じゃ、ないのに……ひぁっ、ち、乳首なんか、やあっ、弄っちゃ、や、やだあぁっ」
「男も女も関係ねえだろ?
気持ちイイとこはイイんだよ。
つまんねーことにこだわんなよ。
気持ちイイの好きだろ?」
ククールの心の壁を溶かすような囁きがカルマの耳に染み入る。
「す、好きぃ……き、気持ちイイの、気持ちイイの、もっと……もっと欲しいぃっ」
口に出したら、もう歯止めが利かない。
「いいっ! いいよぉ!
ちんちん、気持ちいっ、ぬるぬる、気持ちイイっ!
乳首も、もっと、弄ってくれっ、ああっ、引っ掻いて、ぐりぐり、もっとぉっ!」
カルマは、自分の快楽を追うために、腰を振り、思いのままに声を上げた。
「いいぜ、カルマ。ようやく、素直になってきたな」
ククールは、ねだるカルマの言う通りに指を動かす。
ヤンガスも舌の動きをいっそう激しくし、時折、先端をきつく吸い上げる。
「だ、だめっ、ああうっ、も、もう出るっ!
で、出る、ちんちん、で、出る、よぉっ!
あっ、ああぁっ!」
二人がかりで追い詰められ、カルマは、腰をガクガクと振りたて、ヤンガスの口の中へと、若い精を解き放った。
ヤンガスは、口の中に吐き出されたカルマの精液を飲み下し、握った右手で尿道の中の最後の一滴まで搾り出した。
「やぁっ、ああっ、うあっ!」
達したばかりの敏感な先端を強く吸われ、カルマは、首を横に振り乱す。
「さて、だ。今度は、俺たちもたのしませてもらわねえとな」
荒い息を繰り返すカルマの身体を床に敷いた布団に横たえると、ククールは、カルマの股間に残っている先走りに濡れた下帯を取り払うと、備え付けの机の上の道具袋から三つの防具を取り出した。
それは、防具とされてはいるが、女性用のバニースーツとうさみみバンド、そして、編みタイツであった。
ククールは、布団の上でぐったりとしているカルマに無理矢理その防具を着せると、四つん這いの格好をさせた。
ぴっちりとした黒いバニースーツは、カルマの身体のラインを包み、恥ずかしそうに腰を揺らすと肉付きの良いムチムチした尻につけられたウサギの尻尾を模した白いボンボンがふるふると揺れた。
「やっ、やだあぁっ!
こ、こんなの……こんな格好、や、やだよぉ!」
「そのわりには、兄貴、さっき、あっしの口にドバドバ射精したばかりでやんすのに、チンポ、バキバキに勃起してやすぜ?」
下から股間を覗き込むヤンガスに、カルマは、恥ずかしそうに両足を閉じた。
しかし、それで股間が隠れるわけでもなく、カルマのモノは、硬く張り詰め、黒い布地に染みを濡らしている。
「自分の格好に興奮してんだろ、カルマ。
さっき、女の子みたいなのはイヤだって言ってたけど、それって、女の子みたいにされるのが好きなのの裏返しってヤツじゃねえか?」
「ち、ちがっ、そ、そんなんじゃないっ!」
「そうか?
そんなら試してみようじゃねえか」
ククールは、否定するカルマの尻を両手で鷲掴みにして開き、バニースーツを横にずらすと、その奥の後孔に指を差し入れた。
「ああぁっ!」
「んぅ?」
意外とすんなり指が入り、さして痛がっていないどころか、嬌声を漏らすカルマを不審に思いつつも、ククールは、指を二本、三本と増やしていく。
「ふぅああっ! ああくっ……ああぁっ!」
カルマは、ククールの指が中で動くたびに、それを追うように腰を動かす。
(こいつ……慣れてやがる)
女性関係においてかなりの経験を持つククールは、瞬時にそう判断すると、もどかしげにズボンを下ろした。
すでに勃ち上がっていた剛直は、抜き身の剣のように鋭く長く、それをカルマの後孔に押し当てると、ククールは、一気に貫いた。
「くぅああぁぁんっ!」
気持ち良さそうに喉と背中を仰け反らし、カルマは、甘い声で鳴いた。
「うっ、おおっ! すっげ、カルマ!
お、お前の、中……おぅ!
あ、熱くて……女みたいに、う、うねるっ!」
カルマの中は経験豊富なククールが驚嘆の声を上げるほどの名器だった。
女の中とは違い、腸壁が屹立をぴっちりと包み、なおかつ、ぐねぐねと締め付ける。
「え、エロいケツして、カルマ……ああっ!
お前、とんでもねえ淫乱だったんだな!」
ククールは、そう言いながら、カルマの腰を掴み、激しい勢いでガシュガシュと打ち付けた。
「ああっ! いぅっ、あんぅっ!
ああっ、ああっ、あっ、ああぅあっ!」
乱暴な動きにもかかわらず、カルマは、大きく喘ぎ、動きに合わせて腰を振り乱す。
「カルマっ! カルマ、イイのか?
尻、そんなにイイのかっ!」
「き、気持ちイイ! 気持ちイイよぉ!
ククール! く、ククールぅ!
僕のお尻、もっと、え、えぐってくれよぉ!」
すでに前立腺の場所が分かっているのか、カルマは、乱暴なククールの動きに腰を揺らして、自分の一番感じる箇所をえぐるようにして、快感を貪る。
「ああっ、兄貴……すげえでげす」
絡み合う二人の目の前では、兄貴分と慕うカルマの淫乱な痴態を目の当たりにして興奮したヤンガスがズボンを脱ぎ捨て、自分の勃起したモノを扱いていた。
外見通りの勃起は、野太く丸い先端からは先汁が溢れ、手を動かすたびにクチュクチュといやらしい音を立てている。
「お、おい、カルマっ。
お、お前の弟分がチンポ扱いてるぜ?
さっき、フェラしてもらっただろ?
お、お前もしゃぶってやったら、どうだ?」
夢中でカルマの中を味わいながらも、ククールは、仁王立ちで勃起を扱くヤンガスへの奉仕を促した。
「はっ、はあぁあ、ちん、ちんちんっ。んむぉっ」
カルマは、言われるがままにヤンガスの剛直に顔を寄せると、口を大きく開いて飲み込んだ。
「兄貴ぃっ、ああっ!
あ、兄貴が、あ、あっしのチンポをっ!
おっ、おおうっ!」
カルマの口淫は、今までヤンガスが味わったことがないくらい巧みなものであった。
舌は、先端や裏筋、尿道口を縦横無尽に舐め尽くし、喉の奥を開いて根元まで飲み込み、ずるずると括れまで吐き出し、また、根元まで飲み込む。
「ううおっ! 兄貴っ!
な、なんで、そ、そんなっ! あうっ!
くおっ! う、上手過ぎでやんすぅ!」
想像だにしなかったカルマの淫乱な手練手管に翻弄され、ヤンガスは、股間で前後に動くうさ耳をつけた頭を掴み、快感に喘いだ。
バニースーツ一式に身を包んだ仲間を二人がかりで蹂躙し、その上、うぶな坊やが外見に似合わず淫乱な少年だということに激しく興奮を覚え、ククールは、何かに取り憑かれたように腰を振りたて、カルマの淫らな肉体を貪った。
カルマの頭の中は、もう与えられる快感一色だった。
熱く硬い剛直の打ち込みは、自分の前立腺を強く抉り、突かれるたびに全身に痺れるような快感を送り込む。
そして、口に含んでいる剛直は、太くたくましく、しゃぶっているという行為にカルマは、どうしようもない興奮を覚え、バニースーツの下で勃起をヒクヒクと疼かせていた。
そして、限界が訪れたのは、ククールだった。
「くあっ! ああっ!
か、カルマ! イくぜ!
カルマ、お、お前のケツに俺の、俺の精液、ドプドプ注いでやっ……うっ、うううぉっ!」
ひときわ、大きく叫び、ククールは、腰をカルマの最奥へと深く打ち付けると、ビクンッビクンッと全身を震わせ、尻をキュッと引き締めながら、熱い精液を迸らせた。
「あうっ! 熱いぃ! 熱いよっ!
あ、ああっ! ひ、姫っ!
僕、お、お尻で、い、イきます!
ひ、姫のちんちんで、お尻で、精液、しゃ、射精しますぅっ!」
ククールの吐精を最奥で受け、ヤンガスの勃起から吐き出し、カルマは、とんでもないことを口走りながら、バニースーツの中で勃起をビクビクと震わせ、白濁した液を噴き出した。
「兄貴ぃっ!
あ、あっしも、あっしもイくでやんすっ!
おっ、おおぉっ! うっ!」
ヤンガスもそんな痴態を見せつけられ、無我夢中で屹立を扱くと、カルマの顔めがけて、熱く白い欲望をたっぷりと浴びせかけた。
白く濁った精液がカルマの顔や髪に振りかかり、カルマは、うっとりとした顔でそれを受け止め、そのまま、幸せそうに布団に崩れ落ちた。
部屋には、三人の荒い息遣いだけが聞こえる。
「と、ところで……さっき、イくとき、カルマのヤツ、なんか言ってたよな」
息を整えながら、ククールは、カルマの中から勃起をずるりと抜くと、その向こうのヤンガスに声をかけた。
「た、たしか……姫とか、なんとか……言っていたようでげすが……それってまさか……」
この一行で姫と言えば、呪いによって馬に姿を変えられたミーティア姫だけだった。
一時的に呪いが解ける泉で、ミーティアの姿を知っているだけに、考えたくはなかった。
カルマをここまで調教したのがミーティアではないかという憶測を。
「……んぅ……ひ、姫ぇ……もっと……もっと僕を……い、いじめてくださいぃ……」
快感の余韻にまどろんでいるのか、カルマが寝言のようにとんでもないことを口走った。
「そ、そりゃあ、王侯貴族の中には特殊な趣味に走るのもいるそーでやんすが……」
山賊としての過去を持つヤンガスは、その辺の事情にも詳しいのか、微妙な顔で呟いた。
「修道院って世界も倒錯しているヤツの歪みっぷりは凄まじいものがあったしなあ……」
マイエラ修道院の地下にある尋問室とは名ばかりの使い込まれた拷問道具が乱立する一室を思い浮かべ、ククールは、呟いた。
「で、でも、う、馬姫様に……その、ち、チンポがあるってのは、どーゆーことでやんす?」
「た、たしかに! うん、変だよな!
姫さん、泉で見た限りは、ふつーの女の子にしか見えなかったしよ。
やっぱり、あれだ!
今のは、カルマが姫さんに惚れてて、気持ちイイことされて、姫さんを思い浮かべたってだけなんじゃ……」
「姫ぇ……張り型、イボイボ、好きです……イボイボちんちんつけて、僕、抉ってくださ……い……」
と、二人の必死の取り繕いをカルマの寝言があえなく一蹴した。
幼い頃、城に拾われたカルマは、ミーティア姫の遊び相手として幼少期を過ごした。
そして、年頃になると、姫様付きの近衛兵となったという。
その過程で、この二人にいったいナニがあったのか。
カルマの寝言と身体の慣れようから、それは容易に想像できた。
「馬姫様って……」
「ミーティア姫って……」
ヤンガスとククールは、顔を見合わせて、何とも形容し難い気持ちを乾いた笑みでごまかした。
その目の前で、カルマは、いつの間にか幸せそうに眠り、ふにゅふにゅと妙な寝息を立てていた。
その翌日から、二人のミーティア姫への態度がやけに丁寧になったという。
―了―