2002冬コミレポ

奉「年末に行われた『コミックマーケット63』。
  夏のに引き続き、当然のことながら参加したmanaの様子を
  お伝えしまぁ〜す!
  お相手を合い務めまするは、
  冒険者ギルド『レジン・バニス』、チーム『BLESS&CURSE』所属、
  みんなのおもちゃ『奉=カーディス』でぇっす!」

司「……『当然のことながら』って、すごいわね。もう恒例行事ってわけ?
  あ、えっと、あたしは、『ワス・ウォーディナ帝国』騎士団団長、
  無敵最強『司=マーフェス』です。よろしく!」

奉「一年の締め括りだよ」

司「まあ、通称『冬コミ』は、ホントに年末だもんね。
  今回は、12月の28、29、30日だったけ?」

奉「いつも冬コミは、2日間なんだけど、なんか、今回は、3日間」

司「27日に職場の仕事納めで、家に帰って、即準備したのよね」

奉「荷造りのポイントは、とにかく少なく!
  いつも、大量に買い込むし、今回、冬だから防寒具で、かさばるからね。
  なんとか、必要最低限に抑えました」

司「着替えもホント最低限だったわね。
  たしかに重いのは、あたしも勘弁だわ」

1日目
司「さって、今回は、前回の反省点を踏まえて、鈍行の始発で出発ね」

奉「あ〜い! 朝の4時起床で、余っ裕で間に合いました! でもね……」

司「確か、東京の高尾の駅までだったのよね、その始発。
  んで、そこで乗り換えだったんだけど、乗った電車がただの『快速』。
  隣の電車が『通勤快速』。止まる駅が多い『快速』に乗っちゃったのよね」

奉「はうぅぅぅぅぅ〜!」

司「夏の時も電車で失敗してるし、
  ちゃんと時刻表とかチェックしときなさいよ」

奉「いや、時刻表見ても間違う自信あるよ」

司「変な自信持つんじゃない!」

奉「でも、夏よりも早く着いたよね」

司「そぉ〜よね。
  でも、並んだ位置は、前と同じ、会場をぐるっと回って、
  並んだ側から移動開始!
  着込みすぎて、暑かったし」

奉「下着に上着2枚と黒のフード付きコート。
  さらに貼るホッカイロを背中と腰に1枚ずつだもん。暑いはずだよね。
  んで、会場に入りましたぁ〜!
  まず、目指したのは、
  『少年ガンガン』で人気連載中『鋼の錬金術師』のコーナーと
  『コミック ブレイド』で連載中『魔探偵ロキRAGNAROK』のコーナー!」

司「でも、あんまりぃ〜だったんでしょ?」

奉「ま、まね。どれも絵のレベル高かったんだけど、
  オリジナルと微妙に違う点が目に付いちゃって、
  買う気が起きませんでした。
  それでも、『鋼の〜』の中で、面白いのがあったんで1冊購入〜」

司「そして、次は、初日の目玉! 『ハリー・ポッター本』!
  夏の時に気に入ったサークルがまた本を出していて、
  速攻GETだったわね」

奉「他にも面白いのが沢山!
  中には、ハリーの親友『ロナルド・ウィズリー』くんを主人公に
  『友達ってなんだろう』って、
  結構、胸に来るお話もあったりで大収穫だったよ」

司「近くに人気映画『ロード・オブ・ザ・リング』のコーナーもあったわね。
  絵がかなり可愛かったから、試しに読んでみたら、
  あまりの内容に吹き出したちゃったのよね」

奉「あれって、反則だよぉ〜!
  だって、『ガンダルフ』って魔法使いのおじいさんがいるんだけど、
  彼の被っている魔法使いのとんがり帽子を仲間に持ってもらうってのが
  あったんだけど、手渡された仲間が何とはなしに頭に被ったら、
  いきなり帽子が『グ○フィンドール!』って叫んで、
  『ハリー・ポッター』の組み分け帽子のパロディになるんだもん!
  この2大作品の合作(?)パロディは、まさに不意打ちだったよ」

司「あれは、凄かったわ。
  なんか、2つとも個性の強い作品だから、合わせるの難しいのに、
  見事に共通項見つけた秀逸だったわね。
  でも、『吹き出した』って言えば、他にもあったわよね」

奉「うん。人気コミック『Hellsing』の同人誌!
  でも、これは、ホントに元ネタ知らないと分からないのだから、
  紹介は、控えときま〜す。
  でも、ツボでした。
  思わず、売り子さんに『サイッコーっす』って言っちゃったもん」

司「なんか、言われた人も恐縮してたわよね」

奉「んで、初日は終了! 上野の宿泊先に帰りましたぁ〜!」

司「上野の公園で、面白いことがあったわね」

奉「そうそう。似顔絵描きのおっちゃんに声掛けられたの。
  『そこのハリー・ポッター風のにーちゃん。似顔絵どうですか?』って」

司「黒髪ボサボサで、メガネで、黒のフード付きコートで、
  マフラー姿だったからかしらね?
  にしても、かなりインパクトのある呼びかけよね」

奉「もしかして、本性見抜かれてたのかもね?
  職業『兼業マホーツカイ』だし」

司「じゃあ、もしかして、その似顔絵描きって、『能力者』?
  もし、勧められるままに似顔絵に応じていたら、
  上野は、『能力者』同士の闘争で潰滅ってぇ、んなわけあるかいぃっ!」

奉「げふっ!」

司「売り文句よ、売り文句!
  おだてられると、すぅぐいい気になるの、自重しなさいね」

奉「……つ、ツッコミにミゾオチストレートは、いくらなんでも……」

司「それにカッコも、それとなく『ホグワーツ』してたじゃない。
  マフラーも、ちょっと似たようなのだったし」

奉「はう。完無視だぁ〜。ツゴー悪くなると、いっつも、そうなんだか……」

司「いいのよ、奉。黙らせても………………永遠に」

奉「服装と言えば、会場、ハリー・ポッターのマフラーとか、
  ローブとか着た人がヤケに多かったよね」

司「よし。
  そうだったわね。
  なんでも、映画館のグッズ販売コーナーとか、
  パンフの後ろの通販とか、大手デパートとかで、売ってるらしいわよ。
  manaも買おうと思ってるんだって」

奉「ホコホコで、あったかそうだんもんね、あのマフラー。
  しかも、作中の寮の校章付きだし」

司「でも、職場にしていくつもりかしらね?
  そしたら、まぢで、『ハリー・ポッター』よね、mana」

奉「……まあ〜、それもいいんぢゃない……かな?」

司「それで、まあ、荷物も整理して、戦利品も一通り読んで、
  アメ横探索に出かけたのよね」

奉「年末で、すっごく込んでると思ったけど、それほどでもなかったよ。
  あ、でも、店の人たちの呼び声は、夏より凄かったかな?」

司「売ってるのも、お正月用のものばっかりだったのよね。
  でも、あ〜ゆ〜とこの人たちって、見境ないっていうか、
  ほてほて歩くmanaにまで、カニ勧めるのは、どうかと思うわ」

奉「凄い勢いだったもんねぇ〜。
  でも、今回は、裏道横道いろいろ散策できて楽しかったけどね」


2日目
司「起床は3時だったわね、2日目」

奉「上野駅の始発が4時半だったからね。
  でも、早過ぎたから、身支度整えたあと、3時45分まで2度寝しました」

司「危険な行為よね。間に合ったからいいけど」

奉「そして、電車乗り継いで、東京国際展示場に到着ぅ〜!
  そしたら、人が少なくて、並んだの最前列の組だったんだよね」

司「建物と前広場を繋ぐ橋の上にずらっとだったわね。
  しかも、いわゆる空中でしょ。風吹いて、めっちゃくちゃ寒いのよね」

奉「さらに、前日が暑いくらいだったからって、服、1枚少なかったんだよね」

司「会場入ってから、動きやすかったからいいけど、待ってる間は、
  まさに極寒!」

奉「あんまり寒かったから、橋を降りて、屋台のおでんを食べましたぁ〜」

司「あ、買い食いね。まあ、寒さしのぎもあるからしょうがないんだけど……」

奉「夏は、近くのコンビニだったけど、混雑してる中で、
  お弁当あっためてもらうってのは、気まずいしね」

司「でも、良かったわね。ポータブルCD持っていって」

奉「うん。文庫読もうにも手袋は、外したくないし、ホント、大正解だったよ。
  でも、コメディ作品ばっかだったから、クスクス笑ってて、周りの人、
  怖がらせたみたいだったけどね」

司「そんなんで、いよいよ開場!
  2日目の目標は?」

奉「プレイステーションのRPG『俺の屍を越えてゆけ』のコーナー!
  夏のときに購入したサークルさんは、もちろんだけど、
  他のサークルさんも見て回って、収穫は、ばっちりだったよ!」

司「しかも、夏のときのサークル。なんと壁になってたのよね。
  ああ、『壁』ってのは、
  コミケ開場をぐるっと取り囲む大手サークルがひしめく激戦区のこと。
  人の流れも多いし、ビジネスちゃぁ〜んすが多いところなの。
  絵もそうだけど、話の内容もいいものだったし、実力があったのねぇ」

奉「特に、前回の続き物の本が出てて、着て良かったぁと思いました」

司「2日目は、夏のときに立ち寄ったサークルが多かったから、
  それ中心に回ったようなものよね。
  中には、商業誌で活躍しているような作家さんもいて、
  『いつも見てます〜』とか何とか言って、話したりとかね」

奉「インターネットで、知り合った人のサークルにも行ったりしたよ。
  でもね……」

司「名乗るの恥ずかしくて、
  少し話しただけで帰っちゃったのよね……根性無し」

奉「うっわ、きっついなぁ〜、それ。せめて、小心者とか言えばいいのに」

司「そっちもひどくない?」

奉「そして、2日目終了ぉ〜!
  んで、ホテルに戻ったあと、電車に乗って、秋葉原に行ってまいりました」

司「おお! マニアの聖地、秋葉原ね。
  コミックマーケットと同じような客層がひしめく電気街へGoなわけね」

奉「ま、まあ、否定はしないけどね。
  で、目指すは、ゲームグッズ専門店ゲーマーズ!」

司「また、濃ゆいトコ行ったわねぇ〜」

奉「違うの。なんかね、1号店だか、2号店だかあってね、
  そん中のCDコーナーのあるところに行ったの」

司「CDって、たしか、ポータブルCD用に
  CDケース2つ分も持ってきたのに、まだ買ったの?」

奉「地元じゃ売ってないようなもんだったしねぇ〜。
  GETできて、らっきぃ〜!
  あとは、本屋さんを軽く見て回って、ホテルに帰りましたぁ〜」

司「そういえば、ホテルのお風呂。あれ、どうにかなんないのかしらね?」

奉「うん。お湯の出し方、難しいしね。
  第一、トイレと一緒のユニットバスってキライ」

司「最上階の浴場も良くなかったし。
  だって、シャワーの蛇口捻っても、お湯が出てこないんだもんねぇ〜。
  あんまり使われてないっていう証拠よね」

奉「近場にサウナとかあったから、今度は、そこを使おうかな?」

司「そぉ〜ねぇ〜。きちっとお風呂入っておかないと、疲れ取れないしね」


3日目
奉「最終日ぃ〜! この日は、人手が凄かった」

司「なんせ、会場前じゃ収集がつかないのか、
  ちょっと放れた駐車場みたいな場所に誘導されたのよね」

奉「時刻は、6時前。
  太陽もまだ顔を出さない薄暗く広々とした土地にひしめく人、人、人」

司「そういう言い方すると、なんとも不気味よね」

奉「待つ分には、慣れたもんだから平気だけどね。
  んで、開場入りぃ〜!」

司「目をつけていたサークルが少なかったから、すぐに買い物終了。
  あとは、中をぐるぐると回ってました……でも、3日目って、
  なんだか、惰性で行ってるようなもんよね」

奉「あ、そんなとこあるかも?
  でも、いろいろ見れて良かったけどね。
  特に、『シャーロック・ホームズVSアルセーヌ・ルパン』の同人誌は、
  けっこーな掘り出しもんじゃなかった?」

司「絵、内容ともにかなりのものだったわね、たしかに。
  よく考えてみると、作者も場所も違う作品なのよね。
  『ホームズ』は、コナン・ドイルで、イギリスが舞台。
  『ルパン』は、モーリス・ルブランで、パリが舞台。
  でも、良くまとまってたわ。
  ワトソンが『メガネっ子』ってのも、なんかピッタリだったし。
  他にも『サイボーグ009』の研究本みたいなのがあったりで、
  それなりに収穫あったわね」

奉「でも、それでおしまい。
  3日目は、早々に切り上げて、帰途につきました」

司「ねえ、なんで、コスプレ広場のこと言わないの?
  使い捨てカメラ片手に行ったんでしょ?」

奉「ぅ〜ん、すっごい人だったから、あんまし写真撮らなかったんだよね。
  特筆するような人もいなかったし。
  あ、でも、やっぱ『ハリー・ポッター』は、結構いたよ」

司「あの格好、あったかいから、やっぱいいのかしらね? あとは?」

奉「少年ジャンプのが多かったかな?
  最近じゃ、どんどんアニメ化されてきてるしね」

司「と、まあ、こんなんで、manaのコミックマーケット63は、幕を閉じました」


終わってみて
司「さって、反省会行くわよぉ〜」

奉「はぁ〜い。まあ、とにかく、節約あるのみだね。
  今回もかなり散財しちゃったし。
  購入品目の絞込みと普段の節約が大事だと思いました」

司「今回、食生活は?
  夏じゃ、美味しいもの食べたいとか言ってたけど……」

奉「ああ、最初っから諦めた。
  それに食べ過ぎんのも良くないしね。
  遅くまで街を徘徊するのも睡眠時間削るだけだし」

司「ま、一歩前進なのかしらね? ほかには?」

奉「初日の出遅れをなんとかしたいんだけどなぁ〜。
  始発に乗って、会場着いて、いきなり列が動くってのは、
  正直きついです」

司「前あった深夜の特急が復活すればいいんだろうけど、
  まあ、無理でしょうし。
  一番良いのは、前日から東京入してるってことね」

奉「泊まりを1日増やせってことでしょ?
  うぅ〜ん、出費がなぁ〜……」

司「だったら、文句言わずに始発でGoよ。
  いくら、遅めだった言っても、
  お目当ての本の入手は可能だったでしょ?」

奉「…………夏まで、検討してみる」

司「ああ、次は夏よね。
  でも、その前に春にも、コミケってあるみたいじゃない?」

奉「さすがに、そこまでは行けないよ。
  とりあえず、夏冬を確実に行ってれば、大丈夫だしね」

司「さって、今回の冬コミの感想は、百点満点でいうと、どれくらい?」

奉「う〜ん、80点かな?」

司「あれ? けっこー高いわね?」

奉「買う物を絞り込んだお陰で、いろいろ自由に見て回れたし、
  食生活ってのでも吹っ切れたしね。
  でも、お風呂だけは、なんとかしたいな。
  これは、もう絶対まぢで」

司「はい。以上が冬コミレポでした!
  一年の締め括りだったわね、まさに。
  でも、こんな締め括り、あたしヤかも?」

奉「ああ〜、んなこと言わないの!
  楽しかったでしょ?」

司「でも、今度は、上野とか、他の街とかで、遊ばない?
  そ〜ゆ〜楽しさ見つけてもいいと思うんだけどなあ〜」

奉「……お財布と相談してみてね」

司「ああ、すべてはそこか」

奉「ではでは、この辺で!」

司・奉「神子と忌子より、祝福を」

至極天
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