2002夏コミレポ
司「この夏、manaが行ってきた『コミックマーケット62』の様子をお伝えしたいと思いまぁ〜す!
申し遅れましたが、担当は、『ワス・ウォーディナ帝国騎士団団長』
無敵万歳熱血最強究極美少女戦士『司=マーフェス』と……」奉「ども、冒険者ギルド『レジン・バニス』
チーム『BLESS&CURSE』所属『奉=カーディス』です」司「ってぇ、地味な紹介ねぇ〜。
あんた、もう少し見栄ってもん張りなさいよ。
騒がしくしてるあたしがバカみたいじゃない」奉「そんなこといっても、自己紹介でしょ?
所属と名前だけはっきりさせれば、いいんじゃ……」司「甘い! 見栄とはったりってのは、世の中渡ってくのに重要なポイントよ。
そんなんじゃ、世間の荒波にもまれた挙句、渦ん中へ、即ダイブよ」奉「そ、そんなこと言ったって、どうすれば……」
司「自分で思いつかないんなら、周りの人から言われてること言えばいいの。
あんただって、冒険者の端くれでしょ?
二つ名の一つや二つあるんじゃないの?」奉「あ、な〜んだ。それ言えばいいの?
うん、それじゃ……服を着た怪奇現象。歩く嫌がらせ。
神代の忌子『奉=カーディス』がお送りし……って、司ちゃん、どしたの?
頭抱えて」司「……いい。あたしが悪かったから。
自己紹介終わり! さあ! 早速レポート始めましょ」一日目
奉「この日は、大変だったねぇ〜。急行の始発電車に乗るんだもん」司「そのくせ、寝坊したのよね」
奉「そーそー、30分も寝過ごしてね。
まあ、時間に余裕あるようにしてたから、遅れる事はなかったけどね」司「車で、駅まで行って、大学のサークルの後輩と会えるかなぁ〜って思ったら、
駅には、だぁ〜れもいなかったと」奉「みんな、各駅停車の始発で東京に向かったんだよね」
司「たしかに、そっちの方が早いのよね。二時間くらい。
『急行でいかなきゃ』ってゆーのが敗因よね」奉「そして、着きました。国際展示場! 東京ビックサイト!」
司「でも、かなり遅めに着いたのよね。
会場前の広場を通り過ぎて、会場をぐるっと回って、
最後尾に着いたくらいだし」奉「アイスキャンディー屋さんが出てたよね。ちりんちりんって、鐘鳴らしてさ」
司「帽子忘れて、頭にタオル巻いてた身にゃ、魅惑の響きよね。
でも、買わなかったのは、誉めてあげるわ」奉「疲れて買う気も起きなかったってのと、並んだ直後に列が動き出したから、
暇がなかったんだけどね」司「それにしても、凄い人出よね。すぐに列が動いたのにもかかわらず、
会場に入るのに一時間近くかかったもの」奉「そして、やっと会場入りが出来ましたぁ!
最初に突っ走ったブースは、東館の『ら・むうん』!」司「月刊誌『コミック・ガオ』で、連載している『夢来鳥ねむ』先生が所属している
サークルね。闇と光との独特の世界観がお気に入りなのよね」奉「そこで購入したのは、2003年カレンダーと雑誌での連載が終わった
『HAUNTEDじゃんくしょん』の新刊!
それとその作品中で、並みいる霊能者が裸足で逃げ出すほどの霊場
『S東高校校歌』のCD!
オンリーイベントで、卒業式をするみたいで、発売してたみたいなんだよね」司「聞いてみたけど、ホントに校歌なのよね。
ファンなら、イベントで歌えばジーンってなるんじゃないかしら?
それにしても、夢来鳥ねむ先生の絵は、相変わらず可愛いのよねぇ〜。
内容も臨海学校ネタで、ちょっとホロっとなるとこもあったし、面白かったしね。
そして、お次は、『こげこげハウス』!」奉「作者のコゲどんぼ先生は、『デ・ジ・キャラット』が有名だよね」
司「最近じゃ、『ぴたてん』がアニメ化とかさらに人気急上昇!」
奉「だからかなぁ〜?」
司「だからよねぇ〜。場内で、並ぶの追いつかなくて、列が外にまで出て、
炎天下、延々一時間半は並んだもんねぇ〜。
それでも、どんどん人が増えるから、準備会の人たちが列をあっちにやり、
こっちにやりで……考えてみれば、あの人たちが一番大変よね。
しかも、ボランティアなんでしょ?」奉「そーそー。コミケに来ている人は、全員が参加者なんだよね。
お客さんは、誰もいないの。みんなで参加して、みんなで盛り上げて、
みんなでルールを守ってするイベントなんだよ」司「最近じゃ『お客だ』って勘違いしている人も多いみたいだって、
コミケカタログのちっちゃいマンガにあったわね。
まあ、そんなことより、こげこげハウスでの収穫は?」奉「はぁ〜い! なんと、ハリーポッター本でっす!
もぉね、カタログ見たときから、可愛さに直撃だったの!」司「たしかにね。これは、反則なほど可愛いわ。並ぶだけの価値あるわね。
しかも、これで6冊目なんでしょ?」奉「そうなの! ああ〜、前の5冊ほしいなぁ〜。
同人誌の古本屋さんとかで、探してみたらあるかな?」司「どうかしらねぇ。あったとしても、すっごい値段になってるんじゃないの?
なんせ、最遊記の同人誌なんて、1冊1万円くらいするんだし……」奉「……んぅ〜、でもなぁ〜……」
司「…………買いそうね、あんた」
奉「そ、それは、その現状で考えるとして、西館の『至上主義帝国』さん!」
司「ジャンルは、おまけシールで大人気を得た『ビックリマン』。
その中でも、源層界っていうビックリマンの世界を創った神様に
スポットを当てているのよね。
ふんわりとした画風で、深みのある話」奉「今回もそんな話で、最高でした!
ほとんど、オリジナルに近いんだけど、ビックリマンとして、
すんなり受け止められるってのが凄いよね」司「さて、カタログ参考に行ったブースは、このくらいね。
あとは、足の向くまま、いろんなブースを見て廻って、
お気に入りを探して、また、本を買ったのよね」奉「ハリー・ポッター人気が強いのか、ハリポタ本がいっぱいあったね。
その中で、絵が気に入ったものを購入!
これがまた面白い本で、大収穫でした!」司「そして、ビックサイトから退場。クタクタになって、上野のホテルに直行」
奉「部屋に入って、買ってきた本に一通り目を通してから、外に出ました。
去年の冬も上野に泊まったから、その時に行った本屋さんに行ったの」司「習性に近いわね。行く先々で本屋に直行っての」
奉「まね。んで、そのあとは、ホテルに戻って寝ましたぁ」
二日目
司「この日は、3時半起き。もちろん、午前のね」奉「上野駅の始発が、午前4時34分だからね。
一時間くらい前に起きないと、頭働かないし。
何より、より早く会場に着きたいしね」司「2日目は、人が少ないのもあって、けっこー前の方に並べたのよね。
着いたのは、5時半くらい?」奉「そのくらいかなぁ? 開場は、10時だから……4時間半だね。
近くのコンビニで、朝ご飯を調達して、それから、ずぅ〜っと座りっぱなし」司「荷物を置いていっても、場所が取られる心配がないってのは、良い事よね。
みんな、お互い様だから、暗黙の了解みたいな感じなのかな?」奉「悪い人はいないってことじゃないの? みんな、お互いを思いやってさ」
司「そーゆーことなのかしらねぇ?」
奉「んで、2日目の開場となりましたぁ〜」
司「お目当ては、東館の外周のサークル!」
奉「みんなプロの作家さん! 今まで出版されてる本の番外編とかなんだよね」
司「商業誌じゃ出来ないような話の展開とか、ネタとかがあったりで、
ファンとしちゃ逃せないものばっかり」奉「あとは、西館だね。
プレイステーションのゲーム『SUMMON NIGHT』の同人誌!」司「ってゆーか、それ描いてる漫画家のファンなんでしょ?」
奉「そーなのさ! もぉ絵が可愛くてねぇ〜!
直球ど真ん中デットボールって感じでさぁ!」司「……あんた、それ、現実なら即死よ?」
奉「うん! もう可愛さ直撃だよ!」
司「……ま、まぁ、分からなくもないけどね……可愛いのは確かなのよね」
奉「でしょでしょ? 内容もバシバシ膨らませてね。
前に出してた『幻想水滸伝』(これもPSのゲーム)のも凄かったしさぁ……」司「はいはい、そこまで! 次行くわよ。
え〜っと『俺の屍を越えてゆけ』ね。
知る人ぞ、知るプレイステーションの名作!
鬼の呪いを受けた主人公の一族が一丸となって、
鬼の野望と呪いを打ち破るストーリー」奉「司ちゃん。ちょい、はしょり過ぎじゃない?」
司「長々とゲーム内容、言えるわけないでしょ?
詳しく知ってもらいたかったら、あんたが『皇立民族博物館』で、
紹介すればいいでしょ?」奉「はう。んぅ、そのうち紹介したいとは思ってたけどねぇ〜。
ネタバレ内容多いから、難しいと思うんだよね」司「そこは、あんたの腕の見せどころよ。まあ、頑張れ!」
奉「うわぁ〜、すっごく責任な言葉だねぇ〜」
司「んなことより、内容よ、内容!
これって、けっこーオリジナルに近いわよね」奉「そだね。その主人公の一族ってのは、プレイヤー自身のことだから、
ゲームの中で、どんな一生を歩んだか、
どんな家族だったかってのが描かれてて、あったかい内容だったよね」司「このゲームって感情移入できるようになってるから、良い内容になってるわね。
特にお目当ての漫画家が描いてるからってわけじゃなくて、
このゲームが気に入ったから、それ系の作品が集中している
コーナーに行ったんでしょ?」奉「うん。そしたら、大当たり! とにかく、絵が良い! 内容が良い!
絶対、次もこのサークルさん探しすよ。
そんなんで、買い物は終了。お次は、コスプレ広場!」司「去年の冬コミは、ハリー・ポッターのコスプレがたくさんいたけど、今年は?」
奉「ほとんどいなかったね。暑いもんね、あのカッコ。
1番目立ったのは『テニスの王子様』ってゆーマンガのコスプレだったね」司「あ〜、あのジャージ集団ね」
奉「身も蓋もない言い方だね、司ちゃん」
司「ジャンプのテニスマンガでしょ? あんまし見たことないけど、
雑誌とか単行本の表紙とか見る限り、ジャージがほとんどじゃない」奉「ジャージってゆーか、スポーツウエアね。でも、かなり凝ってたよ」
司「そうね。あの話の中の学校のロゴとか、しっかり入ってたし。
まあ、それがなきゃ、何が何だか分からないんだけどね」奉「また、さらっと毒吐くぅ〜。
え、えーっと、他には『サイボーグ009』があったよね」司「あれは、凄かったわねぇ〜!
九人勢ぞろいで、巨匠『石ノ森』先生の絵、そのものだったし」奉「昔の絵だから、造型は簡単なんだろうけど、
それだけ、そのままマネするのって難しいよね。どっかに違和感出ちゃうし」司「九人勢ぞろいだから、違和感感じる前に圧倒されるのかもね。
でも、本当に見事だったわ。
勢ぞろいって言えば、『ワンピース』もそうね」奉「少年ジャンプ連載の一大冒険活劇だね。
『海賊王に俺はなるっ!』って。あれも良かったね」司「はいはい、マネはいーから。でも本当にね。
あーゆーのって手作りなんでしょ?」奉「ほとんど、そうじゃないのかな?
でも、有名なものになると専門の店で売ってるらしいけどね。
○○の制服って感じでね」司「そーいえば、ガンダムがいたわね。ガンダム」
奉「ああ、いたね、機動戦士。何で作ったのかな?
四角いボディで、ちゃーんと色着いててね」司「『FINAL FANTASY]』も、けっこーいたわね」
奉「あと、格闘ゲームの『GUILTY GEAR X』もね。
ゲームは、やっぱ人気が高いんだね」司「それにしても、すっごい人だったわよね。コスプレ会場」
奉「冬のときは、そんなんでもなかったんだけどね。やっぱ寒いからかな?」
司「だから、反対に夏場は、人が多いのかしらね?
でも、身動き取れないくらいなのは、とんでもないわ」奉「あれで一部だもんね。
入場前の人数の多さなんか、それこそ、とんでもないよ。
多分、有名神社の初詣よりも多いんじゃないかな?」司「そして、2日目終了! また、上野へ帰るなりぃ〜」
奉「慣れたのか、少し余裕があったから、ホテルの付近を散策しました」
司「そしたら、アメ横がすぐ近く……でも、けっこー生臭かったわ」
奉「魚屋さんがたくさんだったもんね。夏だし、けっこー暑かったし」
司「鼻の頭が日焼けで真っ赤になるくらいの炎天下だものね。
しょーがないか。
そして、次は、不忍池。偶然にも夏祭り」奉「あと骨董市もだよね。
不忍池をぐるぅっと回って、弁天堂にも行きました」司「大道芸もやってたわね。あんま見なかったけど」
奉「屋台もたくさん出て、中には木彫の千手観音さんがで〜んと置いてあるトコも。
お寺とかでよく見る千手観音と違って、主となる腕が5、6本で、
あと小さい手が像の背後を円形に放射状ってゆーのかな?
とにかく、バババババァ〜っていっぱいで、
本物さんは、もっといっぱいなんだろーなぁって思いました」司「像と言えば、インド系の店もあったわね。
民芸品とか、歴史の教科書に出てくる『踊るシヴァ神像』もあってのよね。
値段は、なんと15,000円。さっすが神像ね」
奉「ちょっと欲しかったんだけど、3日目を考慮して、断念。
代わりに、その前にあった仏教系の法具『独鈷杵』を買いました」司「法具っていっても、本物じゃないでしょ?
大きさも手のひらで包めるくらいなんだし。
ようするにそんな形した文鎮なんじゃないの?」奉「そぉかな〜? そのあと、ホテル戻って、すっごい変な夢見たよ。
お店で見たシヴァちゃんがグルグル踊って、
その後ろを曼陀羅みたいな模様がグルグル回ってたの」司「そ、それって夢なんでしょ? 印象深いもの見たから夢に見たんじゃないの?」
奉「ん〜? でも、その間中、金縛りにあってたし……」
司「か、金縛り?」
奉「そ。全身が冷たい感じで痺れて、動かなくなってさ。
ただの夢にしちゃ変じゃない?」司「……はぁ、『また』そんな目に遭ったのね……もういいわ。
実害はなかったんでしょ?」奉「うん。へーきだよ。
その夢、けっこー楽しかったから、もっと注意深く見れば良かったよ」司「……止ぁめといたほうがいいわ。なんか、そんな気がする」
三日目
司「さあて、最終日ね」奉「そぉだけど、レポートすることって、あんましないよね」
司「前の2日間で、かなり散財したものね」
奉「とりあえず、目指すは、オリジナル・ゲームの数々。
中でも、大人気連載中のコミック『Hellsing』の格闘ゲーム!」司「でも、なかったわね」
奉「そーなの。カタログのカットは、すっごくカッコ良かったのにね。
あったのは、オリジナルの六人同時対戦格ゲーだったの。
場所間違えちゃったのかな?」司「それか、間に合わなかったかのどっちかね。
他にも、そんなとこあったでしょ?」奉「作るの難しいんだろうね。んで、買ったそのゲームだけど……」
司「どうだった? イベントのデモ見る限り、けっこー良さ気だったけど?」
奉「うちのノートパソコンじゃ、容量足りないみたいで、うまく動かないの」
司「……ああ〜……それは……まあ、どんどん新しい商品出てくるもんだしねぇ。
そして、3日間のイベントは幕を閉じたのよね」奉「駅まで行く途中で、アイスキャンディー食べました」
司「何? 結局、食べたの?」
奉「うん。イチゴ味! 昔ながらの味なんだって。美味しかったよ。
でも、な〜んか、あっという間の3日間だったぁ」司「そねぇ。特に3日目は、軍資金もなかったから、ちょっぱやで帰宅だったし。
しかも、バスでね」奉「初日、2日目の荷物は先に宅急便で自宅に送ってたから、
バスでも楽々だったよ」司「送るほどの量でもなかった気がするけど……
帰りは荷物少ないのが正解だけどね」奉「午後12時15分発だったからなのかな?
どこでも座れるくらい空いてたよ」司「そして、午後3時に無事帰宅しましたとさ」
終わってみて
司「さって、今回の心残りは?」奉「美味しいもんが食べたかった」
司「3日間、歩き通しで、ロクなもん食べなかったものね」
奉「それにねぇ〜、上野にあったの! 『かに道楽』がさぁ!
ううぅ〜、次は、絶対行くんだ!」司「そんな余裕あるの? 今回だって、2日目あたりで資金繰りに焦ってたくせに」
奉「で、でもさ、旅先なんだから、美味しいもん食べたいし……」
司「それよりも、もっと反省するとこがあるでしょ?」
奉「うぅ〜……日焼け止めと帽子を持ってくこと……」
司「そーよ。あの炎天下、倒れなかったのが不思議なくらいなんだから。
冬は、そんなことないだろうけど、充分気を付けなさいよ」奉「あ〜い。気をつけます」
司「他にはないの?」
奉「カメラかなぁ〜?
実はね、使い捨てカメラで、けっこー撮ったんだけどさ。
あんまし、いい出来じゃないんだよね」司「腕が悪いんじゃないの?」
奉「あう……第一の原因は、その通りだけどさぁ〜……」
司「まともなカメラあれば、少しはマシになるかもしれないし、次、考えてみれば?」
奉「うん。コスプレしてる人にも、なんか失礼かもって思うしね。
さて、次の『コミックマーケット63』は、12月28、29、30!」司「暮れの真っ最中。
寒風吹き荒ぶ中、朝五時半頃から十時開場まで、ずぅ〜っと並ぶわけね」奉「ヤなこと言わないでよ、司ちゃん。事実だけどさ。
うん、だから、防寒は、万全にしないとね。ヘタすると死んぢゃうし」司「それだけは、本当に気を付けなさいね。シャレになんないから。
それで? 今回の夏コミの感想は、百点満点で言うと、どれくらい?」奉「65点かな?
今度は、体力つけて、もっと、三時の閉会まで時間いっぱい回ってみたいね。
あとね。食生活の充実を! 目指せ! かに道楽!」奉「以上。夏コミレポでした! 楽しさが伝われば、嬉しいです」
司「本当に楽しいお祭り騒ぎよ。興味のある人は、是非、一度、体験してみてね」
奉「んでわ、次は、お話で会いましょう!」
司「んじゃ、この辺で」
司・奉「神子と忌子より、祝福を」