このように十分に手を尽くして家を解体すると,住宅を作った企業の家づくりの
姿勢や技術, さらに仕事に対する取組み方が『はっきり』と見えてくるものなのです。
家は防音,防湿,冷暖,断熱その他居住の快適をもとめていろいろな工夫を
組み込みます。
台所やお風呂は排水が命です。家そのものがコンピュータ−を利用した
ホーム・オートメーション化をする時代になり,家中に高度のネットワークが張り巡らされています。
このような装置は家の命です。装置の一部に手抜きがあれば,場合によって
『人の命』を奪うこともあります。阪神大震災をご存知でしょう。
家を解体すると『人の命』にかかわる部分,『家の命』にかかわる部分が
はっきりと浮き彫りされてきます。
私たちは,この数多くの体験をぜひ家づくりに活用してほしいと考えました。
いまでも新築住宅についてのトラブルが多く発生しています。
トラブルの原因は供給側のみに責任があるとは言いきれません。
家を新築する側が家づくりの本質を理解していないために起こるトラブルも
少なくありません。
住宅展示場は各地にあります。本質に良く通じているのは,数多くの家の解体を
体験してきて私たちではないでしょうか。
私たちも住宅産業の、いや静脈産業の一分野で企業経営しています。
住宅のトラブルは,家を建てる側にも,家を求める側にも,共に不幸なことです。
私たちの多くの体験がトラブルの防止になり本当に, すばらしい住宅を選ぶ参考書になってほしいと願っております。
いままでの家を取り壊し,更地にしなければ家の新築はできないのですから,
何社かに見積をさせるとき,私たちにも声をかけてください。それだけで充分です。
私たちにとって,あらゆるメーカーや工務店は重要なお得意様です。
時代も替わり在来の住宅メーカーも新旧交代の過度期になったようで温故知新の再発掘に日夜研鑚されておられます。
ですから,いち解体屋とはいえ私どももその一端を担っております。
地球環境を大切にとお考えの方は条件付で設計事務所、住宅メーカー、工務店にお願いすることです。
私たちのノウハウを吸収して,ご自分で家づくりの基準を作ってください。
本質的なアドバイスのみが私たちの役割です。
『面白いことを言う解体屋だなぁ。一度声をかけてみようか!』といった気分でお便り下さい。
ご期待下さい。
2)2回目の見積は最終見積で当該地にて打合せになります。これは殆ど原価に近い
数字を提出することになります。首都圏以外は参考価格になります
相方の見積書をFAXして下さい。
<相見積り>
何社かに見積りをしていただくときにこのように表現します。
施主からのより詳しい条件を出していただき、それにプラスして業者が必要ではないかと思う部分
の追加をして提出になります。
何度も触れますができるだけ同じ条件で見積もりの依頼することが大切です
わからない部分を比較できますからお勧めします。
一生に一度位の建築です。かつては三度建てなおししないと満足いかないと言われていたほどです。
見積書である程度はつかめます。
どこまで我が家に関心を持っていてくれるかはその過程で納得してください。