悪性か良性か!?

●●●●● 悪性か良性か!? ●●●●●

'05年6月某日 風呂上りにパンツとTシャツでくつろいでいるオレに副工場長が言った。「あなた、そのホクロ前からあったかしら?」
鏡に映してみると、右足の太ももの裏側、トランクスの裾からすぐ下のあたりに1cmほどの派手なホクロがあった。中年を過ぎて急にできたホクロには要注意ということで、早く病院で診察を受けることを副工場長に約束させられたオレであった。

翌週、自転車に乗ってかかりつけの皮膚科に行った。先生は(スケッチ左下の)ライト付きルーペで観察しノギスで大きさを測ったりしながら、「心配ないですよ。まず良性だと思いますが、こういった症状は複数の医師の見解を訊くことが大事ですから」と、T京大学溝口病院に紹介状を書いてくれるのであった。心配ないといわれても大学病院で再検査となると不安になってくる。自転車で家へと走るオレの、ペダルを踏む右足は重かった。
もしも悪性だったら……
良くても右足切断か……
自転車に乗れる義足はあるんだろうか……

後日、T京大学病院の皮膚科診察室に神妙な面持ちでGパンを下ろすオレの姿があった。先生が2名の医学部実習生に説明する。
「褐色でやや盛り上がりがあって、境界線が明瞭ですね。こういった場合は、まず何が考えられますか?」
沈黙。実習生は何も答えない。先生が言葉を続ける。
「……ごく普通の老化現象で、老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)です

老人性疣贅とは、老人イボとも呼ばれる、老化に伴って発生する良性の腫瘍だそうだ。悪性でなく良性だったのは嬉しかったが、まさか老人性だったとは……(^_^;)

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