聞聞録(ぶんぶんろく)
聞き間違いに関する記録と考察
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4.一般人
テレビからクワイ河マーチ(「戦場にかける橋」のテーマ)に乗せた歌が聞こえてきた。
芸人のコントの一場面のようだ。聞くとは無しに聞いていたら、何だかおかしくなってきて、
「サル、ゴリラ、一般人〜♪」
と、つられて歌ってしまった。
すると、テレビを見ていたA氏が怪訝な顔をして振り向いて言った。
「いくら何でも、それはないんじゃないの?」
私はA氏が何故このような反応をしたのか分からなかった。
「いや、ゴロも良いし、おかしいだろ?」
と、この面白さが分からないのかと思いつつA氏に言うと、
A氏はあきれ顔でこう答えた。
「一般人とサルを一緒にするなよ、チンパンジーだよ」
なんと、そういうことだったのか!
改めて画面を見ると、テレビの中の彼らはサルのまねをして歌っていたのだった。
2003年6月:大石昆平


よほどの注意を向けていない限り、自分とは直接関係ない周りの音を完全な形として聞き取れない。
周囲でどんなに言葉があふれていても自分と関係ない限り、それは環境音(雑音)でしかない。興味のある言葉が耳に入ったときに初めて、その音源に注意を向ける。その時、最初の1音は聞き逃している場合が多い。すると聞き逃した音を残りの音から推測して当てはめ、言葉として完成させようとする。そのようにして出来上がった言葉は音としてはかなり近いものになるが、前後の文と何の脈絡もなく、意味が分からなくなってしまう事もままある。
→【不注意系聞き間違い:穴埋め型】

今回は「ぱんじ」という音を間に挟むという共通点と、
(1)「ン」と「っ」、
(2)「ジー」と「じん」の音が似ている点から、
「チンパンジー」←→「いっぱんじん」の変換がなされたとみられる。

(提供:ゲレン堂出版)

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