CD-ROM版 菊岡武男著作集 の説明 - 2005(H17)年2月19日原文 - - 2005(H17)年3月21日追記 - 1、CDーROM版作成の主旨 この「CD-ROM版 菊岡武男著作集」は私どもの恩師である故菊岡武男先生(以下先生と記す)が 遺された御著作やそれらに関連する文書を出来る限り集めて、電子ファイル化して収録したもの である。CD-ROMにした理由は、膨大な文書の量にもかかわらず作成が簡便で保管にスペースが要 らず、又後日に新たな文書が発見された場合でもそれの追記が容易に出来ること、さらに印刷物 よりもはるかに耐久性が高いことなどである。(本来CD-ROMには追記が出来ないが、元フォルダ に追記してこれを一括して新たなCD-ROMに焼き付ける方法をとる) 2、CDーROM版作成への経緯 先生が自らの著作を整理して何らかの形で遺したいものだと思われた証左の一つが2000(H12)年 5月に出された教え子への手紙(P4下段)に見られる。その3年後の秋の津駅前の飲み屋での語らい で、教え子たちに背中を押されたようにそのお気持ちが更に高揚したことが、先生の自分史として 2004年8月に纏められた「春秋叢記」の「まえがき」の中に記されている。 先生の著作は膨大であり、印刷物としての自分史にはその全てを収容し切れないことは初めか ら明白だったのである。が、その探索発掘の作業をお元気に楽しくやって頂くためにも、とにか く見付けられたものは何でも揃えましょうと申し上げた。そして、それらを順次電子ファイル化 して、インターネットにも公開しつつ、外部からの資料提供をも呼びかけた。また同じ内容をCD -ROMにも収録してこれが「春秋叢記」の素材となった。 2005(H16)年2月19日先生が逝去され、それには間に合わなかったが、ご遺族や教え子たちの手 によって2005年8月に自分史「春秋叢記」が上梓された。その後も、これへの収録からこぼれた多 くの著作の収集と電子ファイル化が続けられ、今、先生の一周忌を迎えるに当たり、埋もれてい た著作の主要なものはほぼ出尽くしたのではと考えるに至った。 このCD-ROMは今日までに集められた全ての著作やそれに関連する(他の人の)文書を収録した ものである。中には、「苦言」や「疑義」などもあって、「先生の人徳を汚すことのないように」 という指摘もあったが、取捨選択は一切行わず、見つけ出したものの全てを収録した。このCDを 入手する方法はここに記してある。 3、著作コピーの収集作業 先生の著作を出来る限り落ちの無いように収集するために、その状況をインターネットにも公 開して外部からの資料提供を呼びかけたのであるが、結果的には主要な入手経路は次のようになっ ている。(各項の頭に付けた記号は、このCD-ROM内の全ての著作に付けられたそれぞれの整理番号 の末尾2文字と同じで、それぞれの入手経路を示している) -A 著者の教え子の山下義行(農業土木(大)第6回(S33)卒)によって農業土木学会図書館などで 検索収集されたもの(-B と重複したものもある) -B 著者が生前に教え子の稲葉忠雄(農業土木(大)第10回(S37)卒)宛てにコピーを送付してい たもの -C 三重県土地改良事業団体連合会から提供されたもの(-B の中にも幾つかある) -D 三重大学・退官教官の会「春秋会」から提供されたもの(-B の中にも幾つかある) -E その他(実際にはその他は無し) -X 著者の経歴書や功績調書などにその著作が明示されているものの今回発見出来なかったもの 4、CDーROM版の編纂スタイル 大学時代の教え子たちが予想する限りでは、先生の著作は全て学術的・技術的な論文ばかりで あろうと思うだろう。が、今回の収集作業を通じて分かったことは、先生の著作が実に広範囲に わたっていることである。大学時代、あの「農業土木だけ」しか語られなかった先生の、実はと ても広くて深いお人柄と思想を、今になって知ることに、教え子として申し訳ないことは勿論で あるが、言いようの無い嬉しくも寂しい思いが更につのるのである。 このように広く多岐にわたった著作群を編纂分類するには、やる者によって様々な形になるこ とが予想されたので、このCD-ROM版では、著作を時系列的に並べたものを基本にしてそのまま総 目次とした。総目次には先生の主要な履歴を挿入したので、先生がどのようなタイミングで著作 のアイテムを決められたのかが臨場感をもって分かる。 総目次に追加して、著作の内容に応じて分類した九つの小目次群と、著作の原収録先に応じて 分類した八つの小目次群とを配置した。なおこれらの分類は教え子の一人が敢えて行ったもので ありそのコンセプトは絶対的ではない。何れの目次も著作名がハイパーリンクになっているので、 これらをクリックするとその内容が現れる。 各項目の先頭の数字は整理番号で、概ね著作年月日(yyyymmdd)に対応している。整理番号の末 尾のアルファベットはそれぞれの著作コピーの入手元や入手の経緯を表す記号である。記号の意 味は上記の3、に記した。著作名が茶色のは、本CD-ROMでの収録形式がPDFファイルなので読む には Adobe Reader が必要である。 5、CD-ROM版の著作権 このCD-ROMに収録された著作物の著作権はそれぞれの著作の原収録図書に示された通りであり、 そこに明示されていない場合では、日本の著作権法に従って、それぞれの原著作者に帰属する。 なお、このCD-ROMの編纂スタイルについては、ハイパーリンクの手法などを使っているので、所 謂「編集著作物」としての著作権が発生する。これについては、稲葉忠雄がこれを保留する。△
山下義行の思い ひょっとしたきっかけから菊岡先生の自分史「春秋叢記」編纂のお手伝いに参画することにな り、着々作業が進んでもう少しで完成というところで、まさか先生が逝ってしまわれるとは。せ めて、もうニ、三ケ月旅立ちを待っていただければ完成品を見ていただけたのにと無念な思いを してから早や一年になる。 先生とのかかわりを回想したら数限りない。 学生時代、正直言って菊岡先生は私の苦手とする先生のお一人だった。分からないことを質問 すると、返ってくるお言葉が「なんでやろなア―」である。「それは斯く斯く然々だよ」という ストレートな答えはない。自分で考えるように幾つかのヒントを下さるが、出来の悪い私などギ ブアップしてしまう。育てようとする優しい目と気付くのは後になってからである。 卒業後も何かと接触の場がありご指導いただいたが、いつも後から暖かい目で見守ってくださ っている、という接し方であったように思う。 先生が農業土木ハンドブック改定四版の編集委員長を務められたときには、私も委員・執筆者 の末席に加えていただいた。若輩、浅学の自覚すら持たず、いっぱしに振舞っていた当時の自分 の姿を思い出し、今にして冷や汗の思いである。 また、先生から著述されたものの抜刷りなど資料を折々に送っていただいた。お礼や読後感想 などの返事を出した記憶は数少なく、大変失礼なことをしていたのだ、とこれまた後悔している。 後は、何年かに一度クラス会にご出席いただいた折に拝顔するという、ごく一般的な師弟関係 であったと思う。 それが、先生お亡くなりになる前ニ年半ほどの間は、頻繁に先生宅をお訪ねしたり手紙類が行 き来する関係が続いた。そのきっかけは、平成13年の秋私の勤めている会社が営業所を津に開設、 その場所が先生のお宅に近かったことから、ご機嫌伺いにお宅を訪問したことから始まった。 このCD-ROMにも収録されているが、丁度先生が平成12年2月に発刊された設計指針「ため池整 備」についての質問状を農水本省に出されて一年半ほど経過していて、応答がとぎれがちになっ ていた頃に当たる。そんなことから図らずも私が本省との中継役を務めることになったのだった。 その後私が訪津の折に、このことに関わっていた稲葉氏と一緒に先生を囲んで一夕という場が 二度ほどあった。その一夕、平成15年の秋の居酒屋での席で先生の自分史編纂の話が出て、先生 もそのとき決断された。思い立たれたのがそのときだと今まで私は思い込んでいたが、このCD- ROMに収録されている平成12年5月付けの稲葉氏あての手紙を読み、既にそのころから先生の胸の うちに宿望が育ちつつあったことを知った。 我々教え子がせめてもう一年早く自分達の発意で企画に取りかかっていれば、教え子達から先 生への「卆寿のお祝い」としてプレゼントできたのに、と残念である。 生前にお見せできなかったのは返す返す残念であるが、「春秋叢記」の「あとがき」にご子息 が「取り掛かってからの日々は資料集めや編集作業に実に生き生きといそしんでいた様子を母か ら聞いております。」という奥様の言葉を紹介しておられるのを読んで、少し救われ自分を納得 させている。 今回、稲葉氏の努力で先生の著作のほぼ全てがCD-ROMに収録され、先生の偉業、遺徳の証しを 集約して残すことができることとなった。 黄泉の国で、先生があのいつもの笑顔で「春秋叢記」やこの「CD-ROM」を眺めておられる姿を 想像しながらご冥福を祈りあげ、合掌。 表題から外れるが、この場を借りてこのCD-ROM版「菊岡武男著作集」を一人で編纂してくださ った稲葉氏への感謝の言葉を記させていただきたい。 「春秋叢記」の「あとがき」にあるように、集められた資料の電子化は、稲葉氏が一手に引き 受けてやってくださった。その後追加収集された資料も多く、特に昭和20年代の印刷物は紙質が 悪く、変色し、かつ、染みがついていて撮ったコピーは非常に汚れたものが多かった。それを氏 は電子消しゴムとやらでクリーニングし、きれいな読みやすいものとしたうえで収録してくれて いる。電子消しゴムによる作業は見たこともないが、恐らく細密な根気のいる作業の筈である。 稲葉氏は視力が弱っており、医者から注意を受け受け作業を続けたと聞いている。単にスキャン による電子化だけでなく時系列に並べ、ジャンル別に分類し、と編纂一式を一人でやりこなして いただいた。ここに深甚なる謝意を表したい。 平成17年2月19日 記 山下 義行 〒188-0001 西東京市谷戸町1-25-11 電話 0424−24−5848 yamayoshi_188@ybb.ne.jp△
稲葉忠雄の思い このCD-ROMの製作を思い立った者として、ここに私の思いを書き残させて頂きます。 稲葉は、学生時代はもちろんのこと、卒業して農水省に入ってからも、そこから民間の企業に転 職した時にも、そこでの海外業務の数々においても、菊岡先生に大変なお導きを頂きました。 中でも、私が統括した1983年4月から1年間のビルマでのサウスナウイン灌漑事業実施設計では、 劣悪な業務環境の中にもかかわらず、先生七十歳の高齢を押して、期間中二度に渡り現地に滞在 下さり、ダム洪水吐の水理模型実験を自ら図面を作成するなどして指揮・指導をやって頂き、現 地の人々も、先生の能力と熱意と優しさに対して大いなる驚嘆と深い尊敬の念を抱いたのです。 そのころ既に4人の親をすべて亡くしていた私は、もったいなくも、いつか菊岡先生を我が 慈父と勝手に思うようになり、以後これにつけあれにつけ、先生に教えを請い、その都度本当に 懇切丁寧な応答を頂いて来ました。そのお返しと言っては申し訳ないことですが、私はそれらの 内容を最近の IT の手段で加工・記録しては、先生に喜んで頂いておりました。 それらの中には、先生にとっても、未だ道半ばのものがありますが、しかし今ここに 「菊岡武男著作集」を編みながら、既に先生が成し遂げられたその足跡の偉大さを改めて思い知 って、今更に心ふるえる思いが致します。先生の偉大さを一つにまとめて顕す事はそう短時間に やれることではありません。しかし幸いに現在は、これら膨大な資料を随時に収容してしかも簡 便に閲覧出来る媒体が与えられています。 これからも、先生の足跡を新たに発見しては、これに加えて行けたらと思っています。 先生は、私めに、なんと嬉しい仕事を与えていって下さったのでしょうか。 大きな大きな感謝の思いを頂きながら心からの合掌をさせて頂きます。 稲葉 忠雄 〒465-0076 名古屋市名東区扇町3-48 電話 052-782-0321 inaba@tcp-ip.or.jp△
「菊岡武男著作集」CD-ROM を入手するには この CD-ROM を希望する人は下記@の諸事項を明記して下記Aまで連絡して下さい。また、Bの 事項も承知しておいて下さい。 @記載事項; 希望者の氏名、郵便番号・住所、現所属先(又は最終所属先)、参考事項 (注;) 参考事項とは、菊岡先生のご遺族にとって参考になる事項のことで、例えば「○○年 卒の教え子」とか「○○にて先生と一緒だった」とか自由に書いて下さい。参考事項だけは無 記載でも構いません。この@の内容は随時「CD-ROM 送付先目録」にまとめて菊岡家に呈上い たします。 A希望の連絡先; 郵便の場合 〒465-0076 名古屋市名東区扇町3−48 稲葉忠雄 FAX の場合 052-782-0321 Eメールの場合 inaba@tcp-ip.or.jp (←クリックするとメーラーが立ち上がります) 上記いずれの場合も@の事項とともに「菊岡武男著作集 CD-ROM 希望」と明記して下さい。 Bその他の事項; この CD-ROM は、菊岡先生の奥様、静子様の御志を元に無料で差し上げています。また、これ を無駄なくお渡しするために、原則として一希望者に一枚をお送りします。一つの連絡で複数 の希望者を記載することが出来ますが、その際@の事項を一人ずつ明確に区別して記載してお いて下さい。 団体や公的機関などで入手を希望される場合も、当該部署の代表者名や担当者名でお申し出下 さい。送付先目録にはその氏名を併記して菊岡家へ呈上いたします。 もし個人で、「CD の材料費や郵送の実費くらいは自分で負担したい」というお気持ちがあら れましたら喜んでお受けします。その際はAの郵送の時に一希望当たり 200円分の切手を同封 して下さい。FAX や Eメールでの連絡の場合は、後ほど送って下されば結構ですし、お忘れに なっても構いません。なお、いずれの場合でも領収書のご請求はご容赦願います。 参考までに上記金額の内訳は大体次のようです(CD-ROM 一枚当たり)。 記録メディア 30円+クッション封筒 50円+郵便代 120円(50g以下) = 計200円 (上記の封筒に入れると定形外郵便の最低重さで送れます。従って CDケース は付きません。 その為もし CD-ROM が壊れていましたら連絡頂き次第すぐに再送いたします。ケースは百均シ ョップなどで各種売られていますのでご自分でお好きなものを用意して下さい。) この CD-ROM をご自分で複製することは許されません。この CD-ROM には一枚づつ連番のロッ トナンバーが内臓記載され、同じものが送付先目録にも記録されます。個々の著作についての 著作権については CD-ROM の中に説明があります。△