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港区の狛犬たち

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| 久国神社 |


 

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改訂 ・[蘊蓄コーナー]設置 '04/11/28

新規掲載

'04/11/20

 

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久国神社

東京都港区六本木2-1-16

◆勧請年月不詳ながら、古くは元千代田村紅葉(現皇居内)に鎮座されていたとのこと。久国作の刀が寄進されたため久国稲荷神社と称するようになったという。港区七福神の布袋尊が祀られている。

◆鳥居脇のユニークな狛犬は、何型というべきであろうか。奉献年は「昭和18(1943)年2月」。小生と同い年の“若い”狛犬さんである。

[蘊蓄コーナー] 狛太郎師匠(サイト「狛犬天国」主宰)から以下のコメントをいただきました。

 この狛犬は滋賀県の大宝神社の国重文狛犬がモデルのようです。これは人気があって各所で後継犬が造られています。
 滋賀県のほかの神社は存じませんが、あのタイプが大宝神社の木造狛犬から出ていることは、おおむね世間で認知されているようですから、私も大宝神社型と称しています。護国神社などフォーマルな神社に好まれるようで、その方面では一大潮流となっています。そのライバルが「籠(この)神社型」(京都)です。
 太った大宝型は籠型に似ている場合がありますが、大宝型は鼻から唇へつながる線が独特なので、見間違う気遣いはありません。

 獅子は巻き毛で狛犬は直毛、と定義した事典があります。久国のものはこれに符合しますので、なるほどと思いました。しかし定義は事典によりまちまちであり、仏像における儀軌ほど厳密なものではないようです。狛犬学を志す者にとって、まず分類法を確立するのが最初の難関になる所以です。
 しかし、とにかくこの久国は、ひとつの定義に当てはまっていることは確かです。それも石造で造り分けた例はほかに知りません。というわけで、これはひょっとすると貴重なサンプルかもしれません。



◆初対面 '04/02/25

地図画像:(C)2001-2004 INCREMENT P CORP.