みやぎ「赤旗」自然・山愛好会

   

 

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「イワウチワと南風蕃山」その2     


                  「投稿」 2,023年4月12日(火)
                               

45日(水)「イワウチワ」大群落の探索で蕃山へかう。今回は船岡先生が同行。前回同様「山岸コース」に入る。前回は探索できなかった低域帶を中心に小1時間程あちこちと探したが、発見できなかった。探索は打ち切って西風蕃山に向かい、53号鉄塔下で昼食をとり、栗生コースを下った。大群善は空振りだったが、色々と成果はあった。

 

ビオトープの木の下一帯にフクジュソウによく似た花が開花し始めていた。この場所は3月にフクジュソウが一面に広がるが、この時期にフクジュソウの筈がない。船岡先生のスマホで調べた。どうやら「ミチノクフクジュソウ」らしい。

こんな花があるのか?来週あたりが大満開か?

 

「イワウチワ」はカタクリなどより開花が早く、短期間で枯れることを知った。どの場所でも前回より枯れが進み数は少なくなっていた(山岸コースの尾根コースの左斜面、53号鉄塔下など)。ショウジョウバカマ、カタクリ、シュンラン、イチゲなどは前回より多かつた。

 

49日(日)、茂庭台団地から入山。南風蕃山を目指す。萱が崎山への道と途中で別れる。相当な急斜面を5分程一気に下るが、周辺一帯は「カタクリ」の大群生地だ。太白三山の中では最大の規模だろう。北側斜面なので他地域では花を落とし始めているが、ここは満開状態だ。谷底に到着し向いの岩斜面を取り付けのロープで登る。コースとはワイルドの意味だと知るが、やがて平坦な雑木林になる。「ナラ枯れ」はあるが他地域よりは軽度で、見通しの良い快適な道だ。やがて道は二股に別れる。標識はない。右に折れる道に多くの赤テープが目に入る。そちらを進んだが、ちょっと進むとかなりの下りとなり、道幅も一人がやっと歩ける程度で笹藪となる。進行方向に太白山がこの上なくいびつでやけに低く見える。引き返し、分岐に戻り別の道を進んだ。5分くらい歩くと鉄塔が目に入る。51号鉄塔だ。初めの道でよかったのだ。

 

「イワウチワ」探索は来年へ、「南風蕃山」は次回に持ち越し。

今年の春の速さは異常だ。展望台から遠望した泉、北泉が岳には全く雪がみえない。船形も上部だけ。全山の「コシアブラ」はあと1週間もせずに食べごろだろう。例年よりも20日は早い。

実は5日(水)栗生中コースの下りでも道を間違えた。標識がおかしかったのだが不明瞭な道を歩く羽目になった。南風蕃山への道は、標識があるのは51号鉄塔と茂庭台側の入り口だけ。蕃山の道は注意が肝要と改めて実感した。



 

鉤取山に「ヒメフタバラン」

 

先日、鉤取山の「やまどり線」で偶然会った人から「この山には絶滅危惧種のヒメフタバランが多くある…」と聞き、近くに咲いているのを教えられました。聞くのも目にするのも初めて。極小で花形のユニークさに驚きました。関東以西では絶滅危惧種などに指定されているようです。