みやぎ「赤旗」自然・山愛好会

   

 

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4月の「シラネアオイ」 ••崩壤したイメージ      


 
「投稿」 2,023年5月8日(月)
                               

 

「ヒメシャガ」「フジ」「アマドコロ」、これらの開花は太白山では例年5月だが、今年は4月20日頃には開花が始まった。「タンポポ」はとっくに綿帽子に変身した。秋保大滝近くの「ふるさと緑の道」沿いの沢の一角に(標高300m)「シラネアオイ」が咲く斜面がある。二口方面では最初の開花地で、例年はGWの開花だが今年は4月には開花した。

連休の5日泉ヶ岳を歩いた。北泉ヶ岳までの登山道周辺には既に雪は消えていた。雪解け水もとっくに流れ切ったのか、水神の水量は極端に少なかった。杉林を抜けた「お花畑」は、例年ならまだ一帯の残雪の合間に「イチゲ」だけが顔を見せる。しかし「イチゲ」は隅に追いやられ、主役は「ニリンソウ」の大群落、「トリカブト」「ヨブスマソウ」「エンレイソウ」「シラネアオイ」などが若々しい。「シラネアオイ」は登山道の入口 (標高600m)から至る所で散見され、鶯坂付近からは「サンカヨウ」や「ユキザサ?」もがっちりと咲いていた。皆4月には開花したのだろう。

いつもならこの時期の主役の「イチゲ」「カタクリ」「ショウジョウバカマ」は、どこの場からも消えていた。岡沼と兎平を結ぶ坂の屈指の「ショウジョウバカマ」地帯でも、50cm程に育った花は枯れ落ちていた。この周辺が泉ヶ岳の山菜場の一つだが「ハンゴンソウ」•「ナルコユリ」•「ヤチゼンマイ」•「シオデ」などの取りごろは間近だ。

「シラネアオイ」のイメージが崩れた。スキー場の最上部一帯に白、薄ピンク、紫の大大大群生地があった。一目一千本以上、「シラネアオイ」は日陰好みの藪の花•小規模集団の花• 30センチの花といったイメージだったが、あんな日当たり絶好のだだっ広い一帯が三密状態で埋まっていた。一本一本も50センチの大型、目を疑う奇妙な気分になった。あの場所では毎年ああなのだろうか?