みやぎ「赤旗」自然・山愛好会


   

 

          森の花園

                                 篠崎 隆夫

                            「投稿」 2,024年4月6日(土)

                              

3日、「青葉の森を歩く。舂にこの森を歩くのは初めてだ。仙台市運営•管理の森なので、それなりに花は期待していたが、想像以上だった。よく目に留まったのは「カタクリ」「セリバオウレン」「ショウジョウバカマ」だ。道とその周辺がよく整備されていて探さずと も前•左右からどんどん目に飛び込んでくる。広葉樹が中心のエリアでは鳥の鳴き声もよく耳に入り、目も耳も爽快だ。


圧巻なのは「花木広場」と呼ばれる広場だ。林の中の広く開けた一帯に「カタクリ」と「ショウジョウバカマ」が競うように咲き乱れている。「ショウジョウバカマjの群落は 蕃山や太白山をはるかに凌ぐ。「イエアウチワ」も30輪位が一か所で咲き、その近くの「ツワブキ」の艷の濃さが印象的だ。五月には「ヒメシャガ」や「フタバラン」も咲くようだ。

「かたくりの道」の両側の緩く広い斜面一帯の「カタクリ」は、やっと開花のし始めだ が、数は一番だ。「カタクリjは三居沢に向かう道で多くの花が開いていた。東側で暖か いためだろう。道の両側は勿論、道の真ん中でも開いていた。ここや「かたくりの道」は 稀に白いカタクリも開花するそうだ。管理センターの近くには「シュンラン」や蕾だが「イワウチワ」もあった。


「セリバオウレンの道」は「花木広場」ヒ「疎林広場」とを結んでいるが、ここもス ケール大だ。太白山のセリバオウレンの群生地より遥かに広い。


「イチゲ」「ニリンソウ「スミレ」はどうなのか気になるが、「イワウチワ」は蕃山 に、「シュンラン」は太白山に負けていそうだが、「セリバ才ウレン」「カタクリ「ショウ ジョウバカマ」は勝っている。山とは決して言えないが、森の広がりや豊かさは蕃山•太白山•鉤取山よりワンランク上と言える。多くの遊歩道があり、沢を渡る道ではそれなりのアップダウンがあるが、全体的にはなだらかな森の道で、4月の花を鑑賞するのには絶好な森と思う。



「注j

(1)「化石の淼jは「青葉の森」の最も奥まったどんずまりの場所だ。名前 は魅力的だが実態は岩肌に貝類の化石が多少見える程度。このエリアに 行くには相当の急坂(森のなかでは最大で最長)を下らねばならない。


(2)三居沢への道は長く途中からは赤松などの針葉樹林が続き森としての魅力は薄い。迂回路もあり「森の花園」と呼ばれるエリアがあるが、特に花は見当たらない。二度の沢越えが、かなりハード。