みやぎ「赤旗」自然・山愛好会


  

<北アルプス・西穂高岳、焼岳登山>


有志7人で8月8日朝仙台を出発、新宿に向かう。新宿から高速バスで新穂高温泉へ。新穂高温泉からロープウェイと徒歩一時間半で今日の宿泊所の西穂山荘に着く。

 8月9日、西穂山荘にリュックを置きサブザックで晴天の中、今回のメイン西穂高岳に向かう。西穂独標付近で雷鳥と出会う、狭い岩稜の登り降りを慎重に繰り返し待望の西穂高岳(2909メートル)に着く。見渡せば明神岳、前穂高岳、奥穂高岳、北穂高岳、遠く槍が岳そして西に笠ヶ岳の山並みが手に取るように見渡せる大パノラマに大いに満足する。
 しばし眺めて西穂山荘に折り返しそこから割谷山を通り焼小屋を目指す。ほとんど登山者の往来の無い笹竹の樹林帯をただひたすら歩く。鶯のさえずりだけが心を和ませてくれる。しばし歩き飽きた頃山間に今日の泊所、焼小屋が見えてほっとする。小屋での乾杯は格別。昨日、今日の山行の話に花を咲かせ明日の焼岳登山に備える。

 最終日8月10日早朝、濃霧で今日は遠望無しかとがっかりもつかの間、霧が序々に取れてきた。すっかり晴れ渡り、目の前に百名山の焼岳が。今日もいい天気に恵まれそう。
 焼小屋に別れを告げ焼岳目指して今日も元気に登ろう。途中の噴煙と黄土色の岩肌そして登山道端のきれいな植物群の眺めとが対照的で心を和ませてくれる。遠く穂高連邦と笠ヶ岳の遠望がすばらしい。落石に注意しながら硫黄の臭う焼岳(2444メートル)に着く。数か所の噴火口から噴煙が立ち上っている。この山は遠くから見たほうが良さそうだ。ガレに足を取られないよう慎重に下山、平湯温泉で汗を流し平湯発14時半の高速バスで新宿へ東京経由で仙台への帰路についた。 

東北の山と比べ北アルプスは山肌が深く一つ一つの山並が雄大で素晴らしかった。


  

                 (2012,9.21 みやぎ赤旗自然山愛好会会員 渡部久


西穂独標からの笠ヶ岳 西穗高岳頂上
頂上からの槍ヶ岳 頂上からの笠ヶ岳
焼岳をバックに 噴煙あげる焼岳