はちみついろの月が 海にとけている
昼間のにぎやかさは うそのように
寄せては返す 波の音だけが
聞こえる 砂浜で 膝を抱えてみたい日
死んだ人は 海にかえってゆく そんな話をきいたんだ
懐かしい歌を歌う 海に 月がにじんで
思い出が数えきれなくて
失うものとわかっていたならば
もっと抱きしめてあげればよかった
今日 海にあいにきた
このまま 静かに うち返す波に もどりたい
大切な友人を失くした時、空っぽの心に海が静かにあふれた。
そんな海に時々あいにいく。涙がこぼれそうな時などは特に・・・。
ソプラノ:常木 香苗
ピアノ:山浦 幹子