電話勧誘と戦う

20歳以上になると、自宅に勧誘(販売)の電話が頻繁にかかってきます。よくある手口が、「おめでとうございます、***の特別招待券があたりました」とか何とか言って相手を自社まで来させ、何かを契約させたりする手法です。

学校などで注意しなさいという旨のチラシを配られたりしますから、わりと警戒してる人は多いでしょう。また、親などが電話にでた場合、にべもなく電話を切ったりします。本人が直接電話口にでないと意味がないため、効率が悪いです。

そこで新しく編み出されたのが、家族が電話にでた場合、友達の振りして本人に替わってもらう、もしくは携帯番号を聞き出すというものです。この手法がでてきた当初は、勧誘員の口調がいかにも受付嬢といった感じのままだったので、電話勧誘であるということがバレバレでした。

しかし相手もさるもの、最近はちょっと頭の足りなさそうな、同年代の同姓などを使って電話してきます。

「***ですけど、○○○君いますかー?」***の部分は毎回変わります。ただし声は一緒です。
「今ちょっと出かけておりますが」
「じゃあ携帯の番号教えて貰えますかー?」

これでは、よほど子供とコミュニケーションをとっている親でもない限り、友達と勧誘の区別がつきません。最近の家庭事情をうまく突いてくる痛恨の策です。勧誘に携帯の番号なんか知られた日にゃ、きっと地獄でしょう。

しかしウチの親父は、それが逆に楽しいようです。

「こっちからかけ直させるから、そっちの電話番号を教えて貰えるかな?」
「いえ今ちょっと仕事中で急いでますから…」
「急いでる? なんで急いでるのに電話かけてくるの?」

親父、戦います。とりあえず戦います。こんなのもあります。

「***ですけど、○○○君いますかー?」
「おー***君か、最近元気にしてるかぁ?」
「え…いや…あの」
「元気そうやな、ほな」
 がちゃ(電話を切る)。

この後、同じ勧誘員から「おいコラ、おっさーん!」とかいう罵声の電話が何度かかかってきました。親父は電話機に張り付いて、電話がかかってくる度に素早くオンフックでとってました。相手のキレてる様が部屋中に響き渡り、家族みんな大爆笑です。

こういう電話には大らかな心が大切ですね。相手を笑い飛ばしてあげましょう。最近流行りの告発サイトのように、テープに録音してwebで流してみるっていうのもいいかも知れません。