占い、信じますか

世の中には占いにのめり込んだ挙げ句、占い通りの未来が訪れるように努力し始める本末転倒な人もいます。僕は占いや性格診断をしてもらうのは好きですが、実はまったく信じていません。

高校に入って初めての文化祭で、パソコン部がコンピュータ占いのイベントをしていました。先に占ってもらってきた友達が結構当たっているとはしゃいでいました。そして空いてたというので、僕たちも占ってもらいに行きました。当たるから、ではなく空いてるから、というところに、僕たちの占いに対する情熱がうかがえます。

占いは生年月日と郵便番号を入力するだけで、結果がプリントアウトされてお手軽でした。僕たちは全員で占ってもらった後、お互いの結果を見せ合ってみました。

僕の場合、性格や将来についての内容は、どんな占いでもほとんど同じです。真面目勤勉、仕事をバリバリこなす努力家金銭面に恵まれている、だそうです。この時点ですでに大きく外れています。

意表をつかれたのは「貴方を象徴するもの」と題された項目でした。

まずは象徴する場所。友達のプリントを見渡すと、庭園やら森林やら素敵な単語が並んでいます。そして僕を象徴する場所は…洞窟。陽の光が届かない、暗くてジメジメした空間、すごく陰鬱です。

そして象徴する金属。友達は金に銀に華やかな貴金属が書かれていました。僕のプリントには一文字だけ鉛。なまり、です。重くて鈍い光沢のある。

気を取り直して動物を見てみましょう。僕は動物が好きで、たくさんの動物を飼っています。プリントには4匹の動物の名前が並んでいました。ハイエナ、モグラ、フクロウ、カラス。嫌われ者ばかりです。

この占いによると、僕を象徴する数字は8だそうです。この数字は12年後に大きな意味を持つことになるのですが、それはまた別に機会があればお話します。

そもそも象徴が占いとどう関係あるのかという疑問が沸いてこないでもないですが、僕が占ってもらうと、性格や将来性はベタ褒めなのに最後は必ずオチをつけられてしまいます。

ちなみに母は占いが大好きで、易者を見つけては僕の運勢を占ってもらっているようです。