ミュージアムアクセスグループ全国会議



:2003年 8月30日・31日
活動 :ミュージアムアクセスグループ全国会議
場所 :世田谷美術館
ビューからの参加者 :光島、大向、鳥養、木村、山本ふじ子、阿部


8月30日、31日とビューのメンバーが東京へ招かれて行って来ました。世田谷美術館で行われた「ミュージアムアクセスグループ全国会議」に参加するためです。
全国会議!!ビューも結成して1年足らずでそんな場所に参加するなんて、すごいというか、おそれ多いですが、仲間入りさせてもらいました。
でも、全国といっても、今は東京のMARと、名古屋YWCAのガイドボランティアグループの3グループだけです。ビューは、この2つのグループを参考に立ち上げたので、子供みたいなもんなんだけど・・・。
鑑賞ツアー写真1 鑑賞ツアー写真2
2日間の日程は、かなりハードなスケジュールでした。
この時、世田谷美術館では「KALEIDOSCOPE-6人の個性と表現」展という障害のある人たち6人の作家の展覧会が行われていました。光島さんもそのうちの1人です。
全部で3回鑑賞ツアーをおこないます。
1回の鑑賞ツアーでは、30人の参加者がいます。(内訳は、視覚障害の人10名、目の見える人20名)
その30人が、3チームに分かれます。
ビューは、2つの部屋に待機して、3チーム(10人ずつ)が30分ごとにくるくるまわってくるので、その人たちと鑑賞をしていくのです。
30分たったら、そのチームは、次の部屋(YWCAか、MARの待機している部屋)へ行き、ビューの部屋へは次のチーム(10人)がやってくるという・・・。
参加者は、ビュ-とMARとYWCAの鑑賞ツアーを1時間30分で体験できるという仕組みです。
鑑賞ツアー写真3
あまりにもめまぐるしい鑑賞ツアーなんで、びっくりしました。
今までの、のんびり自己紹介して、どういう作品が好きかとか、一緒に鑑賞する人たちとの、そういう最初のコミュニケーションの場がなくて、いきなり作品を見ていきます。まぁ、作品を通して、相手のことをわかっていくという感じでしょうか。
鑑賞ツアー写真4 鑑賞ツアー写真5
MARは、見える側の感性で作品を見ていくスタンスだし、YWCAは、作家の意図にそって忠実に作品を見ていくスタイルをとっています。
ビューは、かちっとした鑑賞方法がなく、来た人にあわせて行うタイプなので、慣れるまではどきどき、とまどっていました。
でも、終わるころには、参加者が来た瞬間に、むむっと参加者の好みを見極めて、鑑賞をこなしていく、ような力が若干鍛えられたような気がします。(いいのかな?)
ビューの鑑賞は、参加者にとってどうだったかな?と、とても気になりますがわかりません。京都弁だけが、好評だっといううわさもある・・。
ビューメンバーにとって、とにかくたくさんの人と鑑賞できたことは、とてもいい経験と刺激になったことは間違いないです。
ビューの発表風景
31日の午後からは、シンポジウムが開かれました。
3グループの紹介と、それぞれのディスカッション、後半は、光島さんと白鳥さん(MAR)との対談です。
グループ紹介は、立ち上げた動機や、参加者の反応、ツアーやワークショップについて、写真を交えながら緊張しながら阿部が発表しました。
光島氏他の対談風景 他の2グループは、もう5年10年も前からやっているので、設立当初、美術館から理解してもらうのが大変だったとか、今かかえている問題とか、発表されていて、なるほどなーと思いました。

ビューは、まだまだ手探りで活動していますが、他のグループと比較をしたり、自分たちの中であいまいだった、「ビューらしさ」が少し見えてきたように思います。
それから、自分たちがどこに向かいたいのか、ということもすこーーし見えた気がします。
他のグループと違いがあって、またおもしろい。そして大枠では同じような活動をしているところが他にもある、というのは大変、心強い。
参加者の中には、福岡で同じような視覚障害の人のための鑑賞ツアーをしたいという人たちもおられました。そのうち、同じ様なグループが他にもでてきて、本当に全国会議ができたらいいです。しばらくは興奮さめやらぬ、東京ツアーでした。
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