サマーマジック

もっとも有名なエラーカードの一つです。エドガー(edgar) という名称で１９９４年の夏に発行された、リバイズド（第３版）の改訂版でした。夏に発行されたため、一般的には、サマーマジック と呼ばれています。

リバイズドは、以前のものに比べ色が薄く、そのうえエラーを多発しました。代表的なものは、Serendib Efreetというカードで、本来は青のカードのはずなのに、緑色の別の絵柄のカードで印刷されてしまっています。こうしたミスを解消するためにエドガーは印刷されたはずでした。

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しかし、エドガーは、リバイズド以上に多くの問題を抱えていました。

このように、あまりにもエラーが多いセットだったため、急きょ発行停止になり、破棄されました。ですが、既に諸地域（イギリスなど諸説あり）に発送されてしまった数十ボックス分は、破棄されずに残り、そのまま販売されてしまったということです。

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上述のような経緯のためもあり、存在数が少ないこともあり、サマーマジックは最も値段が高いカードセットとなっています。

特に、前述のブルーハリケーンや、Serendib Efreetは、アルファ版のBlack Lotusを優に越す高値で取引されています。なお、Serendib Efreetはレアカードのため、アンコモンのブルーハリケーンより、一般的に価値が高くなるようです。

残念ながら、ここではブルーハリケーンや、Serendib Efreetの画像をお見せすることはできませんが、Summer Magic Cards（リンク先はMagic Rarities）では、全ての画像を見ることができます。

とても面白い背景を持つエラーカードではありますが、ブルーハリケーン以外に人の目を引くような分かりやすいエラーがあるわけではありません。とはいえ、カードの下部に「Illus.(C)1994」の表記があるか否かで他のカードと見分けることはできます。