#7 水草>久々の苔対策                ヒロちゃん
動物&植物SIG FORUM8 #6733  94/4/21 より転載
ヒロちゃん ID:RBE21221

 この前、店の水槽の植え換えをしたら、何と苔の大発生、色々
と試して見たところ、やはりオキシドールの直接添加が最大効果
を発揮しましたので、ここに発表したいと思います。

以下本文

 オキシもどきによる酸素添加が苔対策に効果的と以前気付いて
はいたのですが、その後の進展はありませんでした。
 しかし、ここへ来て久々と真面目に苔対策をして見て、より効
率良くオキシドールを添加することが効果的だと再確認できまし
た。

 やはり、苔というのは、水槽内の嫌気性が進むと活性化するよ
うです。
 一般に、CO2を添加する水槽では、パワーフィルタやポンプ
式の内部フィルターを用いますが、水槽セット初期では、これが
逆効果になるようです。
 CO2が曝気されないように、こうしたフィルターを用いると
外気を十分水槽内に取り込めずに、嫌気性が進みます。
 植え込んだ直後の水草は、最初は光合成というよりも、根を張
る事に力が注がれるためか、CO2を大量に添加しても中々うま
くは光合成してくれないようです。
 また、水草は成長する夜間には、酸素を必要としますから、恐
らくこの酸素補給が十分でないと、不活性になるようです。
 そして、これらが悪循環していくと、どうも水槽は苔だらけに
なって行くようです。
 かといって、エアレーションを強力にしてしまうと、折角添加
したCO2が曝気してしまいますし、また、エアレーションでは
それ程効率良くは酸素添加が出来ません。
 その為、オキシもどきによる酸素添加を実施し、それなりの効
果はありましたが、流出事故はある上に、添加が中々思うように
行かないと言う不安定さもありました。
 そこで、今回はパワステさんと同じ様にオキシドール直接添加
にふみきりました。

 そして、そのオキシドール直接添加は、効果的なものでした。
 魚のいない水槽には、何と200リットルあたり、250cc
を添加したところ、翌日には苔は全滅、赤くなって数日後には、
透明になっていました。
 しかし、これは、クリプトやサジタリア等には、結構キツイ様
で、一時的に一部の葉が溶けてしまいました。
 そして、バクテリア層も一気に崩壊するようで、数日後には、
水槽水も白濁していました。
 その為、その水槽にはバクテリアの素を添加し、バクテリアの
復活を施しました。

 また、魚の居る水槽には、苔の部分にオキシドールを振り掛け
る方法をとり、一度に100リットル辺り10cc程度の添加に
抑えていましたが、これはこれで大きな効果がありました。
 苔も数日後には、一度赤くなり、その後白化しました。

 そして、どちらの水槽も、その後、毎日、オキシドールを添加
してみたところ、結構活性化し始めたんです。
 既に活性化している水草には、もう苔も殆ど付かずどんどん伸
びてきています。

 この辺で、一つ思ったのですが、夜間水草は意外に酸素を必要
とし、その酸素が不十分だと、夜間の成長もうまくゆかず不活性
となり、そして昼間もそれが原因で十分な光合成を行なえず、水
槽水に十分な酸素を補給できず、そしてそれが悪循環となって苔
水槽へと変わってしまうのではないかと。
 また、最初から光合成をシッカリしてくれるリシアやウオータ
ースプライトを多く用いた水槽では、その酸素供給が最初からう
まく行き、夜間に必要とする酸素を十分水槽水に補給してくれ、
比較的うまくいくのではないでしょうか。
 従って、最初の植え込み時点から、適度のオキシドール添加を
施してやれば、光合成の少ない水草でも最初に起こる苔の壁は楽
に乗り越えられるのではないでしょうか。

 また、苔対策の後始末なんですが、白く変わった苔は、死んで
いても、尚、こびり付いていますが、ここで結構強力な助っ人と
なったのが、パロオトシン・マクリコウダでした。
 パロオトシンは、オトシンクルスを2倍にした大きさの魚です
が、大きいだけあって、そのコケ取りは強力です。
 プレコ程大きくは無く、また、色合いもオトシンに比べて、綺
麗なので結構お奨めの魚です。
 まだら模様で、鰭の先端が赤くなって綺麗なんですよ。

                            PC-VAN RBE21221 / NIF HGB01564
                   ヒロちゃん