#14 設備>全自動給排水システム Ver4 (1)・(2)  ゆうじ
動物&植物SIG FORUM8 #7410-#7411 94/6/15  より転載
ゆうじ  ID:ENM97597

自動水替え>自動給排水システム Ver・4(1)


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  *       自動給排水システム  Ver.4       *
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  *             説明書              *
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●はじめに

  熱帯魚を飼育する上で一番苦痛に感じるのが水替え作業ではないかと思い
  ます。(そうでない方もおられると思いますが、私の場合は・・・。)
  特にディスカスなどの様に頻繁な水替えを必要とする魚の飼育では、かな
  り大変だと思います。
  時間に余裕がある場合は、水替えも楽しみの一つになりますが、時間に余
  裕が無いとついついおろそかになりますよね。
  その水替えをお手伝いするのが、この自動給排水システムです。

  このシステムの始まりは、海人さんが海外ブリーダーの水替えシステムを
  見て来られて「自動に水替えができないかな」と言うボードへの書き込み
  がはじまりでした。
  その後、61Fと言う制御装置を手に入れる事が出来ました。
  しかしそれは、貯水タンクの用に開発された物で、熱帯魚飼育用に適して
  いませんでした。
  リレーの組み込み、配線等を見直す必要があったのです。
  そして、海人さん・アッカンさんが電気屋へ通い、自動給排水システムV
  er1が完成したのです。

  その後、Ver1のポンプ接続に使用していたコンタクタがホンプ容量に
  対して必要以上に大きく、コスト的に見ても非常に無駄が有りました。
  そして、コンタクタから小型リレーに替え低コスト化しました。
  それが自動水替えシステムVer2L10です。

  しかし、このシステムも不完全な物であbワした。
  海人さんから、「システム動作中に濾過ポンプが空転するから、システム
  動作中だけ濾過ポンプを停止出来ないか」と言う要望があり、それを組み
  込む事が出来ました。Ver2L20です。

  そして、またまた海人さんのアイデアで「複数のシステムを一台の給水ポ
  ンプで出来ないか」と言うものでした。
  これも小型リレーの連続回路で実現できました。Ver2L30です。
  そして、もっと安く出来ないかと言う考えで、61Fを使用せずにリレー
  とトランスの使用によりVer3が出来たのですが、信頼性に欠けるため
  世に出ず、私の家の倉庫で眠っています。(^^;

  そして、ついに61Fを使用せずに、システムを組む事ができました。
  Ver1からVer3までの便利な機能はそのまま取り入れ、新機能もい
  くつか追加しました。
  しかも、プリント基盤を使用し基盤用リレーの組み込みでコンパクトにす
  る事が出来ました。
  それがVer4(最終バージョン)です。
    Ver4の無人動作を実現させるために、自動補水システムVer1を同
  時に完成させました。

 *作製にあたり色々な部品を捜し当てて頂いき、また色々な案をだして頂い
  た、海人さん、アッカンさん、ありがとうございました。


●Ver4について


  Ver4はワンプッシュ又は無人にて水替えをする自動水替えシステムで
  す。
    水槽内のセンサーが水位を感知し、排水・給水の動作を自動的に行います。
  また、Ver4は複数の水槽を管理出来る様にしています。
  親器−−子器−−子器−−子器−−子器・・・・・
  と言う様に、親器を基に子器を複数使用でき、それに使用する給水・排水
  ポンプは各一台で行えます。
  また、Ver4には留守番機能があります。
  この機能については「留守番機能説明」で詳しく説明します。


●Ver4の簡単な動作

  スタートボタンを押すと、排水ポンプが動作して水槽の水を排水します。
  (排水ポンプを使用しない場合は、電磁弁のみが開きます)
  この時、本体の専用端子に接続した濾過ポンプは停止します。
  (濾過ポンプの空転防止です)
  指定した位置まで水位が下がると、排水ポンプが停止して給水ポンプが
  動作し、給水を開始します。
  指定した位置まで水位が上がると、給水ポンプが停止し、ストップしてい
  た濾過ポンプが動き始めます。
  これで一回の水替えが終了です。
  人間がする事と言えば、スタートボタンを押すことだけです。
  後に詳しく説明しますが、、留守番機能を使用すると、スタートボタンを
  押す動作もシステムが行います。
  (旅行などに便利です。)


●配管例(Ver4)

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 ||  |メイン水槽||| || || |||メイン水槽| ||
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 ||            <ベン><ベン>           ||
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 ||            排水 排水           ||
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<ベン>                          <ベン>
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        ||       || |||       |
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        ||       || |||       |
        ||       || |||汲み置き水槽 |
        ||       || |||       |
        ||       || |||       |
        ||__||___|| |         |
        |   ||    |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄
           給水ポンプ



  *注意1.この図には排水ポンプを使用していませんが、サイフォン原理
       を利用出来ない場合はポンプを使用してください。

  *注意2.給水ポンプは外部式の物にしてますが、水中ポンプでも構いま
       せん。
       また、外部式のポンプを使用する場合は、呼び水の問題が出て
       きますが、電磁弁が開く事によりメイン水槽の水が落下してき
       て、それが呼び水になるはずです。

  *注意3.汲み置き水槽をメイン水槽よりも上に設置している場合は、給
       水ポンプを使用する必要はありません。
       電磁弁のみで、サイフォンを利用してください。



●自動水換えシステムVer4 (親器)の説明


  *センサー棒の準備
   センサーはOMRONのPS−31という部品を使用します。
   購入時は1メートルのステンレス棒が3本1組になっています。
   これを指定の長さに切断するのですが、その長さについて説明します。

      ___
      |||
    | |||          |
    | ||E1         |
    | ||           |
    | ||       水槽  |
    | |E2          |
    | |            |
    | E3           |
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   E1==水槽の水が一杯の位置、つまり給水を終了させたい位置で切断
       してください。

   E2==水替えをしたい量の位置、つまり排水を終了させたい位置で切
       断してください。