#56 水草>水草育成実験レポート            ぱるす
動物&植物SIG FORUM8 #4406〜#4407 1993 7/5 より転載
ぱるす ID:PPM16822

〜〜水草育成実験レポート〜〜

  以前から度々書いていましたが水草の育成について、かなり以前から
 色々な実験をしていました。
 お恥ずかしい話ですが、まだ不明なところも多いうえに、育成環境をはっきりと
 特定できない(飼育水に含まれる成分の化学的分析など)し、実験の期間も短く、
 比較実験で使う水草でさえ似たような大きさ、形のものを目測で判断するしかなく
  更に実験の結果を判定したときの、環境(pH、硬度などなど)の測定も
 しませんでした。理由はただ面倒だったからです。(笑)
 こんなので堂々とレポートできる自分が頼もしい。(^^;)
  水草は、目に見えない極些細な要因で成長したりしなかったりするので
 皆さんの家の水槽でも同じ結果になるとは言い切れません。
 なにしろ生息している生物の量で簡単に変わっちゃいますからねぇ。
 ひとつのお話程度と考えてください。

 実験では特に断りがない限り、以下のものを2つ用意して使用しました。
 水草にはハイグロフィラ・ポリスペルマとアンブリア、飼育水には浄水器を使用した
 水道水(水道水のpH7.5程度)、水槽は35リットルの水槽、光源には10Wの
 PG−3を1本、濾過はテトラのスポンジ又は180リットル/hの水中投入、
 底砂は7厘粒の大磯を厚さ4センチ、ヒーターは70Wのオートヒーター、
 水温は平均26℃、CO2はADAの低圧ボンベ、拡散筒はプラスチック製の
 500cc容器を伏せて使用、液状肥料はテトラのフローラプライド、
 底床添加肥料はテトラのイニシャルD、追肥式肥料はテトラのクリプト、
 藻類抑制剤はテトラのアルジミンかアルギジットです。
 水槽は外部からの余計な光を遮る為に黒い布で完全に覆いました。
  ちなみに、特に理由がない限り、いちいち水槽のセットし直しを行いました。
 セットし直す度に、ある程度の濾過の効率を図るため市販の濾過バクテリアの
 サイクルを適量使いました。そのため実験中に濾過が完成していたとは言いません。

  それと、実験の順序は書いてある順番ではありません。



1.液状肥料の添加量の違い

  一番初めに考えたのが、一般に言われているほど液状肥料は薄めに入れた方が
 いいものなのかどうかです。私自身も薄めに入れた方がいいと思っていました。

  まず、全く魚を入れず水草だけの水槽を2つ用意しました。
 一方には液状肥料を説明通りに10リットル辺り5cc、35リットルですから
 17.5ccを入れました。(この水槽をAとします)
 もう一方には17.5ccの約1/3の量の6ccを入れました。(これをB)
 その他の状態は、換水なし、足し水なしで、枯葉だけは見つけたら取り除く。
 濾過はエアーは弱めの状態にしました。

  2週間後の結果ですが、これは予想通り、Aの方が明らかに成長が良かったです。
 藻類は見つかりませんでした。もっと長い間、観察していれば変化が大きく
 現れたかも知れません。

  今度は魚を入れてみました。なるべく水を汚してくれる魚の方がいいので、
 腐るほどいるコリドラス・エネウスを4匹づつ入れました。餌は冷凍赤虫を1日に
 半ブロックづつ与えました。それ以外の条件は上と同じです。
  2週間後の結果ですが、驚いたことに上の実験の結果と殆ど変わりませんでした。
 水草の成長度合も液状肥料を説明通りに入れたものの方が良かったです。

  ここで、また新たに水槽をセットし直し、餌を冷凍赤虫から、ティースプーン
 1/5程度のテトラミンに替えてみました。
 これは、はっきりと違いが出ました。
 液状肥料を説明通りに入れた方は、最初のうちは成長も良かったのですが、
 2週間後には、ハイグロフィラの水面に近い方の葉に髭状藻類が少々と
 ガラス面にわずかに緑と茶色の藻類が発生していました。
 少なく入れた方は最初のうちの成長度合は遅かったのですが、藻類の発生は
 見られませんでした。

  これらのことから推察するに、テトラミンなどの飼料は栄養バランスが良いため
 藻類の成長に適した成分が飼育水中に蓄積しやすく、液状肥料を使っていると
 その成分が水草の要求以上に増えてしまうのかも知れません。
 またテトラミンなどの飼料は微細なカスが残りやすく、飼育水を高栄養にしてしまう
 ということも考えられます。
  ただ私個人の印象としては、冷凍赤虫などの餌の方が栄養バランスが悪く、
 特定の成分(燐分とか多そうじゃありません?)が蓄積するのではないかと
 思っていたのですが・・・。
  本来ならば、もっと長期間にわたり実験するべきですが、実験者の手抜きです。
 ここで餌の違いによる水草の成長度合の実験をするべきなのですが、
 乾燥飼料と冷凍餌の量をどれくらいにすれば、同じ程度の栄養分を与えられるのかが
 判断できないので行ないませんでした。
  また、実験に使ったフローラプライド、冷凍赤虫、テトラミンなどの各々の
 成分について詳しくわからないのが片手落ちかも知れません。
 (片手落ちばっかりなんですけどね(^^;))



2.追肥式肥料の添加量の違い

  次に、追肥式肥料、いわゆる錠剤タイプで底砂中に後から埋めて使う肥料の実験。
 ここからは、魚を入れずに水草だけでの実験は行いませんでした。
 なぜなら私自身が水草だけの水槽は好きじゃないし、かならず魚を入れているので
 水草だけの水槽はあまり意味がないと判断したからです。メンドクサイ ト イウ リユウモ(^^;)

  底砂に埋めて使う肥料なので、コリドラスなどの底砂をほじくり返す魚はやめ、
 ネオンテトラを5匹づつにしました。餌は、冷凍赤虫を1/4ブロックです。
 一方の水槽には1錠と1/4を(Aとします)、もう一方の水槽には1/2錠を
 (Bとします)、それぞれ小さめに砕いて水草の根の周りに埋めてみました。
 2週間後の結果ですが、成長度合は両方ともほとんど変わりませんでした。
 藻類も見られませんでした。

  次に餌をテトラミンに替えて(量はコリドラスの時の半分ほど)、
 実験してみましたが、2週間後の結果は上と同じでした。藻類もなし。

  で、ほとんど代わり映えしないので、この水槽両方に液状肥料を6ccづつ
 入れてみました。4日目くらいに両方の水槽で藻類の発生が見られました。
 茶と緑の藻類がガラス面にわずかについていました。
 後の掃除のことを考えてしまい、ここですぐに水槽を掃除し他の実験に
 移ってしまったので断言は出来ませんが、あのままだと大繁殖してたと思います。

  次に、肥料を底砂に埋めずに、水に溶かして飼育水に直接加えてみました。
 この実験では、餌はテトラミンを使いました。
 このときは出張のため2週間と3日後の結果確認でしたが、やはり規定量を
 使用した水槽の方に藻類が発生していました。水草はかなり伸びていましたが。

  これらのことから、底砂に埋めて使う錠剤タイプの肥料は、
 液状肥料よりも、藻類の発生は抑えられるようである。
 但し、それは底砂に埋めた場合であって、飼育水中に直接溶けている状態だと
 液状肥料とほとんど変わらないような気がします。
  ただ、底砂中の水の循環などで、飼育水中に溶け出していくであろうから
 水草の消費量が追い付かない場合は、底砂に埋めても液状肥料を使っているような
 状態になることが考えられるのではないでしょうか。
 肥料によって成分の違いなどもあるだろうから、いちがいには言えませんが。



3.底床添加物の違い

  この実験では、まず底床添加肥料の量の違いで比べてみました。
 規定量という概念は頭になく、たんに量の違いだけです。
 この場合も、ネオンテトラにテトラミンという組み合わせでした。
 ただ、セット後に少し水が濁ったので、魚を入れたのは1日経ってからです。
 底から1センチくらいの底砂に混ぜ、その上に3センチほど底砂のみを敷きました。
 一方の水槽(Aとします)にはティースプーン8杯分を、
 もう一方には(Bとします)ティースプーン4杯分を使用してみました。

  2週間後の結果ですが、成長度合は両方ともほとんど同くらいでしたが、
 見た目には他の肥料よりも、少々成長が遅いような気がしました。(気だけかな?)
 藻類も見あたりませんでした。
 ただ、他の実験に移ろうと思ったときに気づいたのですが、Aの水槽の方が
 ややガラス面がヌルヌルしていたように思います。

  また、飼育水中に直接溶かす実験もしたかったのですが、直接溶かす場合は
 ひとつまみくらいにしておかないと水がかなり濁りますし、なによりも比較のため
 一方にはひとつまみだけ底砂に混ぜるというのも馬鹿らしい気がしましたので
 行ないませんでした。

  次に両方にティースプーン4杯づつ混ぜて、一方(A)には植木の根の周りの土を
 もう一方(B)には植物の生えていない庭土を、それぞれティースプーン1杯づつ
 混ぜてみました。これは植物の根の周りの土には、根張りを良くするバクテリアが
 いて、これを添加することにより、水草の根張りが良くなるという話しが
 あったのです。確か、某誌にも書いてあったと聞きました。
  2週間後の結果ですが、見た目の成長度合はたいして違いが出ませんでした。
 根張りの具合を見ようと思って行なったのですが、ややAの方が根張りが
 いいようには思えました。ひいき目で見てしまったかも知れませんけど。(^^;)



4.CO2添加量の違い

  この実験では、まず市販の拡散筒を使わずに実験を始めました。
 最初はテトラの小型拡散筒を使うつもりでしたが、テトラがウリとしている
 拡散ネットは藻類の発生等の汚れなどで、すぐに詰まってしまい拡散効率がかなり
 下がるのではないかと思ったのです。
 ですので、ただのプラスチック製の500cc容器を使用しました。
 またCO2を添加する手前、モーター駆動の投入式フィルターを使用しました。
  魚はネオンテトラ、餌はテトラミンの組み合わせです。
 肥料に液状肥料を規定量の1/3以下の5ccを添加しました。
 CO2容存量はテトラのCO2試薬で測定しましたが、私自身がこの試薬をあまり
 信用していない上(^^;)に、測定する時間によっても変動があるはずなので
 とりあえずCO2充填1時間後の値で、あまり確実ではないはずです。
 しかも水槽をセットした次の日に1度だけ測定しただけです。

  一方には(Aとします)毎朝、容器の中の空気を抜いてCO2を満たしました。
 CO2容存量は14mg/lでした。
 もう一方には(Bとします)CO2を入れずに、ただの空気を満たしました。
 こちらのCO2容存量は2mg/lでした。多分、実際は測定不可能なくらい
 低かったと思われます。

  2週間後の結果は、はっきりと現れました。
 Aの方が、明らかに成長も良く、葉の色が綺麗になりました。
 それに比べ、Bの方は成長はしていましたが、明らかに見劣りするものでした。
 藻類はどちらにも見られませんでした。
  尚、この水槽は後述する6番の実験にそのまま使いました。


5.光量の違い

  この実験では、どちらも10WのPG−3を使い、一方(Aとします)は
 ガラス蓋の上にそのまま乗せて、もう一方(Bとします)には薄くグレーの色が
 ついたアクリル板の上にガラス蓋を乗せて、その上に蛍光灯を乗せました。
 (ガラスがないとアクリルがかなり湾曲する為)
 見た目の明るさもいくらか違うので、光量に差をつけられたはずです。
 肥料として液状肥料を規定量の1/2使用。肥料と光量による藻類の発生状況を
 見てみたかったので、他の実験よりも少し多めに入れてみたのです。
 魚はネオンテトラ、餌はテトラミン。

  2週間後の結果ですが水草の成長具合は見た目はどちらも変わりませんでした。
 つまり、目で見て判断できるほどの違いはなかったのです。
 Aの方のガラス面にわずかに藻類が生えていました。
 ここで、ちょっと実験が面倒になってきていた私は、ろくに観察もしないで
 水槽の管理をさぼってました。蛍光灯の点灯と消灯、それと餌だけを
 やってました。要するに片付けるのが面倒だっただけ。(笑)
  そのまま2週間たってしまい、結果的に1か月が過ぎた頃に、
 ふと水槽の観察をしてみた私は、面白いことに気づきました。
  水草自身は、Aの方が明らかに大きく成長していました。
 ただ、葉に髭状藻類が、ガラス面に緑と茶色の藻類が発生していました。
  Bの方は、ある程度の成長は見られましたが、それほど大きくはありません。
 藻類は見られないなぁ、やっぱり明るい方が成長が良かったみたいだな・・・
 と、思って片付け始めたのですが、面白いことに気づきました。
 Bの方のアクリルの蓋に緑色の藻類がかなり生えていたのです。
 藍藻類に似ているのですが、あの独特の臭いはほとんどありませんでした。

  これは、どういうことなのか良く判りません。
 ようするに、蒸発した飼育水や、はねた水がつくのが、薄グレーのアクリルの蓋か
 透明のガラス蓋かの違いです。
  アクリルの方が水滴が落ちにくく、いつも濡れている状態で、なおかつ
 熱電導率の違いにより蓋とそれについた水滴が藻類に適した温度を保ち、
 なおかつ薄グレーのアクリルなので、藻類に適した光量が蓋近辺だったのかも。
 とは言いながらも、事実は判らないままです。


6.硝酸塩蓄積量(換水頻度)の違い

  この実験では、液状肥料を使ってもあまり意味がないので、どうしようかと
 思案しました。今までの実験の中で、一番難しいのがこれかもしれません。
  結局、4番の実験で使っていた水槽をそのまま使うことにしました。
 そういうわけで、この実験では他の実験よりも更に環境が把握できていないので
 かなりの不満が残っています。実験期間は意識して長くしましたが。
 既に2週間が経過しています。CO2は両方の水槽に添加することにしました。

  一方の水槽(Aとします)の水を12リットル換えました。(約1/3です)
 以降、3日毎に6リットルの換水を行いました。単純計算していいとは思えませんが
 このペースですと結果的に1週間で1/3程の換水をしていることになります。
  もう一方の水槽(Bとします。4番の実験で成長が劣っていた方)の水は
 6リットル換えました。(約1/6です)以降、2週間毎に2リットルの換水を
 行いました。魚や餌の条件は全く変えませんでした。

  1週間後、成長度合はほとんど変わっていませんでした。藻類も見られません。
 成長度合ですが、換水量の少なかったBの方が飼育水に栄養が多いだろうから
 かなり成長するかと思っていましたが、そうでもありませんでした。
 一説によると魚の排泄物から出来る硝酸塩は植物の肥料としては吸収しにくい
 そうですので、それほど消費されないのかも知れません。
  それに、やはり有茎は新しい水を好むのだろうかと思いました。

  2週間後、どちらも元気に育っていました。
 Bの水槽のガラス面に、わずかですが緑色の班点状藻類と髭状藻類が見られました。
  3週間後、Aの方は相変わらず元気に成長していましたが、
 Bの方は藻類が大発生していました。髭状藻類が水草に絡みつき、ガラス面には
 緑と茶色の藻類が多量についていました。
  4週間後、Aの水槽には、わずかながら糸状藻類が水草の葉の周りに発生して
 いました。水草は元気に成長していました。
 Bの方は惨憺たる状況で髭状藻類が大繁殖しており、水草の成長も鈍っていました。

  やはり換水量は少なすぎても駄目なのでしょうね。
 しかし、一般に言われているくらいの換水をしていたAの方も藻類が発生してきたと
 いうことは、他の要因さえあれば藻類は発生するのでしょう。
 その要因が判らないのですが・・・。

  ここで、Bの水槽の水を思い切って、26リットル換えてみました。
 飼育水が古く、高栄養だと藻類の発生に適するのだとすれば、
 ここで一気に環境を変化させれば、藻類に何らかの障害となると思います。
 急激な環境変化なので、藻類にも急激な何らかの変化を期待しました。

  変化は早くも次の日にあらわれました。藻類には何の変化も見られませんし、
 水草にも変化は見られなかったのですが・・・。
 ネオンテトラが2匹他界されてました。(^^;) 魚にも負担がかかるであろうことを
 綺麗さっぱり忘れてました。
 ちょっと急激すぎる変化だったようです。新たに死亡したのと同じ位のネオンテトラ
 2匹を入れて様子を見ました。
  3日後、多少藻類に元気がないように見えました。
 が、しかし1週間後には藻類は元気に育ってました。(^^;)

  やっぱり、普段から思っているように、既に大量に藻類が発生している場合は
 さっさとあきらめてセットし直した方が早いようです。
 まあ、普通ならば、こんな状況になる前に手を打つんでしょうけど。(^^;)
 ちなみに、ここで発生した藻類は7番の実験で役立ってくれました。


7.藻類抑制剤の添加量の違い

  6番の実験のBの水槽に大発生した藻類と残った水草、飼育水を2つの水槽に
 分けました。足りない分の水を足して、肥料として液状肥料を規定量の1/3
 使用しました。ネオンテトラとテトラミンの組み合わせです。
 一方に(A)アルジミンを規定量の1/2入れました。
 もう一方に(B)アルジミンを規定量入れました。

  2週間後の結果ですが、どちらも藻類は減っているようには思えません。
 それどころかBの方は水草にやや元気がなく、葉が少し落ちやすくなっているようで
 いい結果には思えませんでした。

  そこで、ほとんど全量の換水を行い、Aにはアルギジットを1錠入れました。
 Bの方は入れませんでした。

  この2週間後の結果は、何も変わらずでした。
 そこで、Aの方にもう1錠を入れて、もう1週間様子を見ましたが
 特に藻類が減っているようにも見えず、AもBも変わりがありませんでした。
 確か、アルギジットは急激な藻類の発生に効果があるような事を謳い文句にしていた
 はずですが、この実験で見た限りは特に効果があるようにも思えませんでした。

  これだけの結果を見ると、藻類抑制剤には何の効果も見られないように
 思えますので、新たにセットするときの状況を考えて実験をしてみました。
 新しく水槽をセットし、水草も藻類の生えていない新しいものを用意しました。
  藻類の発生しやすい状況を作る為に、魚はネオンテトラ、餌はテトラミン、
 液状肥料を規定量の17.5cc添加しました。
 1番の実験では、コリドラスでしたが2週間で藻類の発生が確認できたわけです。
 魚の違いこそあれ藻類が発生することは想像つきます。
  そして一方(A)にはアルジミンを規定量どおりに、もう一方(B)には
 規定量の1/2を入れました。

  2週間後、どちらにも藻類は見られません。
 ということは、抑制剤が効いているのかも知れません。
 しかし、魚の違い(排泄量の違いとも言えるか・・・)がありますので、
 もう少し様子を見ることにしました。
  更に1週間後ですが、Bの方だけに僅かながら藻類が発生していました。
 Aの方には見られませんでした。
  もう1週間待ってみると、Aの方にも藻類が発生していました。

  これらのことから、藻類抑制剤に効果はあるらしいと判りましたが、
 やや水草の成長も悪くなっているように感じたのが気になりました。

 ======================================

  いかがでしたでしょうか、これらの実験の結果については私も色々推測をして
 みましたが、皆さんはいかがお考えでしょう?
  単純に実験結果だけから見ると、いい結果だけを組み合わせれば
 水草をうまく育てられそうですが、おそらくそんなに単純にはいかないのでしょう。
  現に私の所でも、実験で悪い結果と出たような条件でうまく育ってたりします。
 うちで無換水でやっている水槽でハイグロフィラ・ロザエネルビスが絶好調で
 育っており、藻類は一切生えていません。
  おそらく水草の種類や魚の種類、餌の種類によっても変わってくるのでしょう。

  驚いたのが、このレポートを書いている途中に起きたことです。
 40リットル水槽にゴールデン・アピスト5匹だけ、水草はウィローモスを一握り
 入れており、餌は冷凍赤虫だけで飼育していました。
 換水は2か月に1回くらいだけでしたが、藻類は全く生えていませんでした。
  冷凍赤虫を切らしてしまい、骨折してしまったので買いに行くのも面倒なので
 テトラミンを5日間ほど与えていたのです。
 気がついたら、髭状藻類が大発生しており、ウィローモスにからみつき
 どうしようもない状態になっていました。

  しかし、このレポートって実験結果を並べてるだけで、役に立ちそうもないのが
 申し訳ないです。こんなに長々と書いておきながら・・・(^^;)
 まぁ、これを読んで何か御意見や疑問点がありましたら遠慮なく言って下さると
 うれしいです。次の実験の目標が出来るかも知れませんし。
 骨折が完治するまでは何の実験もしないとは思いますが・・・。
  かなりの長文となりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

                              ぱるす