#65 水草>照明について            ヒロちゃん&ぱるす
ヒロちゃん ID:CABOMBA  ぱるす ID:PPM16822  94/12/29&30 #38,#39 水草水槽

☆水草水槽の照明点灯時間とコケ対策       ヒロちゃん

 私も最近、多くの水草水槽を面倒見ることでそれまで気付か
なかった事がありました。
 特に感じたのは、光量と点灯時間の問題です。

 一般に、光量は多く、点灯時間は長めにと言われることが多
いのですが、これにはバランスというものがあります。
 高光量で、長時間照明を点灯した場合、水草が何となく緑色
を失い淡い黄緑色へと変化していきます。
 逆に、数日照明を点灯していないと、徐々に緑を回復してい
きます。
 この事に対して、友人と話し合ったのですが、どうも葉緑素
は光合成中には生成されず、ただ消耗されていくのでは無いか
と言うことです。
 その消耗の激しい高光量下では、夜間の葉緑素の生成が追い
付かず、そして徐々に葉が淡い色彩へと変化してしまうと考え
ました。

 そして、私も少しテストしてみたのですが、暫くの間その水
草水槽に高光量を与えて見ました。
 すると、その水草は、最初の内は調子良く光合成をし酸素の
泡を出していても、数日すると徐々にその光合成量は衰え、葉
は淡い色彩へと変化し、最終的には光合成の泡すら付けなくな
ってしまいました。
 その状態で、今度は3日ほど照明を消してみました。
 すると、水草の深い緑は回復し、そして光合成の泡をそれま
で以上につけました。
 この間、換水や肥料添加は一切行なわず、そのままの状態で
す。
 私はこの実験から、他の水槽でも同じ様な実験をしてみたと
ころ、照明の点灯を休んだ後の日は、光合成が活発で酸素の泡
を沢山出るのを確認できました。
 そのため、全部の水槽で、週に1日点灯しない日を設ける様
にした場合、更に二次的な効果として苔が大きく減少するのを
発見できました。

 もし、60センチ水槽で4燈照明を使用している人ならば、
4燈フルに点けるのは3時間程度、後は2燈程度点灯しておけ
ば良いのでは無いかと思います。
 この場合、タイマーを2個用意し、一方を早く点灯し早く消
灯、もう一方は遅く点けて遅く消す、両方の照明が重なる時間
を3時間程度にすると簡単です。

 そして、2燈点けている方の場合は照明時間は多少長めにと
った方がいい結果が現れると思います。

 そして、どちらも週に1日は、蛍光燈を点けない日を設けた
方が、緑の色合いも深くなり、そしてコケ対策にもつながりま
す。

 点灯時間に関しては、それぞれの水槽で実験してみて適当な
点灯時間を考えてみてください。
 勿論、水槽の広さや水深によっては、4燈でもそれぞれ点け
方かわって来ますから、この点も工夫してみてください。

PS  ともさん、カボンバがそばだったらホモルクスいつも
   あるのにね。
    青い箱のパルックは、黒い箱のより、緑っぽさが少な
   いです。
    それと、どこのメーカーだったか、ハイファイ何とか
   って蛍光管があったんですが、それだと一般蛍光管の中
   ではもっと良い色でした。(最近売っているのを見ない
   です。)

                                           PC-VAN CABOBA
                          ヒロちゃん



☆レス>照明について>ヒロちゃん          ぱるす


  光量と点灯時間のお話、面白かったです。
 実は最近の私は高光量・短時間派なのです。
 とは言っても、忙しすぎて何にも世話してないので、何日も照明を消したまま
 なんてことが多いので、偉そうなことは言えないのですが。(笑)
  で、高光量・短時間を選んだ理由として、実際の自然界では水中に光が充分に
 届いている時間は想像以上に短いそうだからです。

  それから、根本的にヒロちゃんと意見が違ってしまっている所があります。
 高光量で長時間の照明を行なっていると、水草がなんとなく淡い黄緑色に
 変化していくのですが、これは水草の自衛手段と思っています。
  割と多くの水草に見られることですが、本来緑色が通常の状態であるはずの水草に
 強光を与えていると赤くなってくることがあります。
 これは水草が葉緑素を守るために色素を作り出しているのです。
 色素により葉緑素に届く光を減少させているわけです。
 葉緑素はあまりの強光では光合成を行なうどころか破壊されてしまうのです。
 赤くなるならないは水草によって差がありますし、中には見た目はどう見ても
 赤くはならずどちらかと言えば白っぽくなるものもいます。(白化現象に近いです)
  この色素は、時間が経つと壊れていきますので、数日間照明を落とせば
 自然に元の色に戻っていきます。

  そして実際に水草に高光量を長時間与えた場合です。
 最初のうちは、光合成も活発なようで酸素の泡が出ますが、そのうちに
 光合成が衰えてくるのか、酸素の泡が出てこなくなります。
  長時間強い光を与えているということは、光合成により炭水化物がたっぷり
 作られるわけですが、長時間の照明なので作られた炭水化物を充分に消費することが
 できない訳です。
  光合成により作り出された炭水化物のほとんどは暗いときに消費されるのですが
 その暗いときが少ないわけで、要するにたくさんの炭水化物が蓄えられている
 状況ですね。
 この状態では光合成をしたところで炭水化物を蓄えられるスペースが少ないわけで
 光合成を行なうことが事実上出来なくなります。
 こんな状態のときに強光を与えても水草が光合成をしないので、藻類の活躍できる
 状態になってしまうわけです。

  ですから、数日間照明を消してやると、消費し切れずに蓄えられている炭水化物を
 消費することができますので、新たに炭水化物を蓄えるスペースが空くわけです。
 それに炭水化物が使用されて水草が成長すれば炭水化物を蓄えるスペースは更に
 多くなります。

  というわけで、強光を与えればいいと言うものでもなく、光合成により
 作り出された炭水化物を消費する時間をキッチリと与えてやることが
 重要であると考えています。

  と考え方自体は多少違っているのですが、実際に水草たちと会話できるわけでも
 ないので、本当の所はどうだか分かりませんが、光量や点灯時間については
 ヒロちゃんと同意見です。


                                         ぱるす     (^o^)o/\
                                        [PPM16822]            '>゚ゞ
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