#89 水草>水槽内のコケの種類 けん
けん ID:TGB79218 95/11/8 水草水槽 #752,753
水槽内のコケの種類 けん
これはInternet内にあった米国の文献を翻訳したものです。貧困な英語力の
ため、筆者のいわんとすることを完全に伝えられているとは思えませんが、特
徴を調べるのには使えるレベルにあると独断と偏見で以て判断しました。
なお、漂白剤を使うなどの危険な処置は実験したことがないので保証できる
ものではありません(^_^; 。また英語のままの部分は日本語の訳が解らない部
分です。
コケの種類
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文献や水質管理技術に従うと、初期の水槽に見られるタイプのコケが現れる。
アクアリストに関わるコケには有益なもの、悪影響を及ぼすものと、2つの部
門に分かれる。
有益なコケは少しだが良い水質の徴候を示してくれる、
そしてそのコケはコケを食べる魚によってくい止められたり定期メンテナンス
の繰り返しで除去されてしまうのだ。
このコケが出現するというのは、栄養素を持つ水や、光源(蛍光灯など)があ
る当然の結果である。
悪いコケというのは、1つは水質悪化の徴候、もう1つは水槽外部から進入す
る傾向があってアクアリストが求める美学を損ねるコケのタイプのどちらかで
ある。
「悪」というレッテルを貼るのは全くの主観的表現なのだ。
例をあげると、緑藻の種類である髪の毛のようなコケは、アメリカではやっか
いなものとしてみなされている、
それに対してヨーロッパでは魚の補助的な餌として役に立つから価値あるもの
とされほとんどの水槽で栽培されているのだ
藍藻 (Blue-green, slime or smear algae)
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藍藻は青緑色で薄い膜のように早く成長する藻です。ほっとくと水槽内の物を
全てを覆うように速く広がります、そして藍藻は水質悪化の徴候でもあります。
しかしながら藍藻は窒素を吸収できます、そして極端に硝酸塩の低い水槽内で
見られると思います。
たまに底砂利と水槽壁の間で少量見られることがあり、水草をべっとりと覆い
枯れさせてしまうでしょう。
藍藻は実際シアノバクテリアです。
物理的に除去可能ではあるが、長い目で見るとそれは水槽のコンディションが
未だ藍藻に快適でまたすぐ姿を現すといった、効果的な解決策ではないのです。
水10ガロンあたり200mg"ery-thromy-cin"燐酸塩水溶液の処置で大抵
藍藻は除去できると思います。
しかし、あるエキスパートたちはそれは濾過バクテリアに悪影響を及ぼすだろ
うと見ているのです。
この処置を行った場合、注意深くアンモニアと窒素のレベルに目を配るべきで
あろうとおもいます。
珪藻 (Brown algae)
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硅藻は短い茶色の斑点の藻の茂みから成っている藻です。
初期の水槽でよく見られ、普通光量不足であったり過度なケイ酸塩の徴候だっ
たりします。
光量を増やすと普通姿を消してしまいます。
また水草を拭いたり、サイホンで吸い取ったりすることで簡単に除去できるで
しょう。
青水 (Green water)
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単細胞の緑藻は繁殖するとその殖え方が急なため、水の色が緑に変色する事が
ある。この現象は普通 "algae bloom"(直訳すると「藻の開花」だが、花の開
花のように藻が一斉に繁殖する意、日本では「青水」と呼ばれる)と呼ばれ、
大抵は直射日光のように過度な光量によって引き起こされるものなんだ。
青水は目の細かいフィルターで繁殖させることができる。また紫外線を照射
することで早く繁殖します。そして、ブラインシュリンプや ミジンコを育て
るのに大変役に立ちます。
Film algae
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水草やレイアウトなどの上にうっすらと、もやのようにはびこる藻です。
拭ったりすることで簡単に除去できます。通常、水草の生育のためにも、
光量の増加を考慮します。
Spot algae
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薄く、強固で、丸く、明るい緑の斑点状の藻で、普通水槽のガラス面に発生し
ますが強光量下の水草の上にも発生します。
水草水槽を考慮するなら機械的除去をしなければなりません。
アクリル水槽ならば、布きれもしくは化粧品のパフのように優しくふける物を
使用し、ガラス水槽ならばかみそりの刃がもっとも効果的だと思います。
Fuzz algae (綿のようなコケ)
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水草の葉の上に育ち、個々に分けると2ー3ミリの糸が絡まって成っています
普通に考慮すれば、この藻は髭状藻類よりかは悪影響を及ぼさない物と思われ
ます。
ブラックモーリー、オトシンクルス、pekoltia、siamese algae eatersのよう
な藻を食べてくれる魚が簡単に除去してくれるでしょう。
Beard algae (髭状藻類_1)
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水草の葉の上に見られ、色は明緑色をしています。
1本1本がとても細いのだが、斑点が密集したように育ち、見た目は緑色の髭
のようで、長さは4センチくらいまで成長します。
この藻は機械的に除去することは難しいです。
この藻が生えたからと言って、水質悪化の徴候と言うわけではないのですが、
とても成長が早く、そして突然発生する物なのです。
よってこの藻は悪い物だとみなされてしまいます。
"Simazine"(観賞魚用薬剤「コケデストロイヤー(^_^;」)で除去可能です。
Hair algae (髭状藻類_2)
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砂利の上やエキノドルスのような水草の周り、機材の周りなどに明緑色の茂み
を作ります。
上記の"beard algae" (髭状藻類_1)よりもきめが粗いのが特徴です。
髭状藻類(1)の方は水の流れで波うつでしょうが、本主の場合茂みをもつれ
させる傾向があります。長さは1本だいたい5センチ又はそれ以上です。
歯ブラシなどで擦ることにより簡単に除去でき、野放しにしておくとやっかい
なことになり得ます。
また、この藻はヨーロッパの一部の人々の間で魚の補助的な餌として一般的で
もあります。
Thread algae (糸状のコケ、一応髭状藻類とは別のよう。)
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30センチもしくはそれ以上の細い糸が絡まったような藻類です。
主に深い緑色をしているようです。(非常に細いため言いにくいのだが)
この藻が発生することはだいたい過剰な鉄分(>0.15ppm)の徴候と言えます。
先に述べたhair algae(髭状藻類_2)の時と同じく、歯ブラシを
用いることで簡単に除去できます。
Staghorn algae (雄シカの角ゴケ>アントラーズゴケ(^_^;)
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みためはhair algaeのうちの一本の様であるが、実はそうではなく
て1本が鹿の角のように枝分かれしてゆくというタイプの藻で、色は灰色がか
った緑色をしています。
大部分は水面近くの水槽機材の上で成長するように思えます。機械的に除去し
ようとするのは困難でしょう。家庭用漂白剤を25%に薄めた液に、藻に侵さ
れた機材を浸し、水槽の水は全て捨てます。
Brush algae (黒房藻)
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このコケは2−3ミリの黒い房状の藻で、成長の遅い水草、例えばアヌビアス
やエキノドラスの一種、その他葉の幅の広い水草に密生する傾向があります。
また水槽内の機材にも密生したりします。
このコケは実はAudouinella 科(別名:Acrochaetium, Rhodochorton, Chantr-
ansia)に属する赤色のコケなのです。(←???(^^;))
これは簡単には除去できません。発生している葉は除去します。機材について
は25%に薄めた漂白剤に浸します。そしてコケの残骸をごしごし落として下
さい。
またアルジイーター(タイ産:Epalzeorhynchos siamensis)はこのコケを食
べることで知られ、繁殖をくい止めてくれます。
さらにドラスティックな処置として銅を使ったりすることもあります。
コケ発生の予防策
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コケの胞子というものは何処にでもあります。何か劇的な処置でも実施しない
限り、水槽内には絶えず存在しています。
魚だけの水槽にとって、適切な紫外線照射は水中のコケの胞子を殺すことがで
き、コケ発生の出鼻を折ることができるでしょう。
水草水槽にとって、紫外線は水草の必要とする微量要素を酸化させ、水草の持
ち合わす生長量を制限してしまうことから、紫外線殺菌はよい解決法ではない
のです。
不運なことに水草の生長に適したコンディションというのは、コケにとっても
適したものでもあります。しかし、運が良いことに水草は摂取できる栄養でコ
ケと競争して勝ってくれます。
しかしながら栄養のバランスが取れていないと、コケはチャンスとばかりに自
分の栄養要求量は水草の要求量よりも少ないことを生かして余分な栄養を摂取
してしまいます。
一時的な栄養バランスの崩壊により、明らかに安定した水槽でも新しいタイプ
のコケの散発的に発生するのは、新しいタイプのコケは違ったタイプの栄養を
摂取するからです。
1オンスの対策は1ポンドの治療の価値がある。
新しい水草の入ったばかりの水槽で、新しいタイプのコケの出現を避けるため
に、単に漂白剤に浸すだけの処置はとても簡単です。
漂白剤1に対して水19で混ぜ、その中に新しい水草を2分間浸します。そし
て直ぐに水草を流水ですすぎ、水草に残った漂白剤を中和するために、カルキ
(塩素)を抜いた水に浸けます。
この処置はコケを殺すだけでなく、一時的に水草の生長をスローダウンさせま
す。ですから調子の良くない水草ではこの処置では枯れてしまうかもしれませ
ん。しかし、それらの水草は恐らく、どうやっても長持ちしない物だったので
しょう。
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おしまい
|95/11/ 8 1:58: 3 -Windows|
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|け ん TGB79218@pcvan.or.jp|