#106 エンゼルフィッシュ>繁殖方法           あき
あき ID:BEN72327  96/10/20  #4748 淡水魚全般

昔から、熱帯魚といえばエンゼルフィッシュを思い出すほどポピュラーな種です。
エンゼルフィッシュは、愛敬もあり、個人的に好きな魚の一つです。
改良品種もいろいろ作出され、見ているだけて楽しくなります。
京都のディスカス&エンゼルマニアのN氏より譲り受けた、魚を元に楽しんでおり
ます。
写真は、エンゼルのブリーディング場と化している(^^;)私のエンゼル水槽です。
親は2ペアだけですが、千の単位の稚魚・幼魚がいます。
エンゼル水槽にも、飼育設備で説明している、オーバーフローによる、流水飼育を
行っており、手作業の水換えは不要です。注水する水は、R/O装置からの排水を
利用しています。エンゼルはこれでも大丈夫!強いもんです。

<<エンゼルフィッシュの繁殖方法>>

飼育も容易で、なおかつ繁殖も非常に簡単です。多くのアクアリストの水草水槽の
中でも、エンゼルベビーの姿を見ることがあります。
今回は、私の家で行っている、エンゼルフィッシュの効率よい繁殖方法を紹介いた
します。

[ペアの選択]
種親の選択は、自家繁殖を行っている信用あるショップで購入するか、エンゼルマ
ニアから手にいれるのがよいでしょう。
安価な外国産の魚は病気を持ち込んだり、系統的に悪いものが出たりします。
健康に育てたペアならば、孵化後3〜4カ月後遅くとも6カ月後から繁殖に使えま
す。
混泳水槽の中にエンビパイプ、もしくは、ディスカス用の産卵筒をいれておくと、
そのパイプをしきりにながめる個体がでてきます。
よく観察すると、2匹だけがそのパイプを独占しようと他の魚を追い払う姿が見ら
れます。
この様子が確認できれば、ほぼ間違いなくペアでしょう。
この2匹を取り出し、45cmの標準水槽に移しかえます。

[ペア水槽の準備]
産卵用のペア水槽は、ベアタンク(砂も、水草もなにも入れない)とし、ヒーター
と、スポンジフィルタをセットします。
塩素を抜いた水道水を注水し、水温は、27度にセットします。

[産卵]
2匹になったペアは、安心して産卵行動には入ります。
エンゼルフィッシュの産卵は、私の家の場合、10日周期で行われますので、1カ
月に3回産卵させるということも可能です。

[採卵]
10日周期で産卵された卵は、1日ほど水槽にのこします。
翌日に産卵されたエンビパイプとペア水槽の水を抜きとり、プラケに移し替えます。
(親は10日後には、再度産卵にはいる。)
私の場合は部屋自体を28度前後で温度管理を行っているので、採卵したプラケはそ
のままの状態で部屋の中においておきます。
孵化するまでは、エアレーションも行いません。
(するにこしたことないでしょうが、問題なく孵化する)
ただ、水かびの発生を防ぐために、グリーンFをいれておきます。

[孵化&泳ぎだし]
産卵後3〜4日(水温により違う)したら、孵化します。
孵化後3〜4日もすれば、泳ぎだしますので、その時点で、育成水槽に移し替えます。

[育成水槽]
育成水槽は、ペア水槽と同じく、45cmの水槽をベアタンクとし、スポンジフィル
タとヒーターをいれておきます。
水温は28度〜30度くらいにセットします。(実際はあまり気にしてない)
あとは、朝夕最低2回のブラインシュリンプの給餌です。
赤虫が食べられるようになるまで、ブラインシュリンプで育てます。
赤虫が口にはいるようになればしめたもので、どんどん大きくなり、体型もエンゼル
フィッシュらしくなってゆきます。

[おわりに]
この方法で繁殖を試みると、あっというまに数千匹のエンゼルに囲まれることになり
ます。(^^;)
水槽設備はもとより、餌代だけでも、洒落になりません。さぁ、みなさんも試してみ
てください。

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