| -大腿義足の異常歩行と原因- |
1.外転歩行
義足側の遊脚時に外転位で振り出します。骨盤の外側への移動と体幹の側屈を伴います。 |
| 義足における原因 |
切断者における原因 |
(1)義足が長すぎる場合。
(2)内壁が高すぎる場合。
(3)義足が外転位にアライメントが設定されている場合。
(4)外壁の支持が不十分な場合。
(5)骨盤帯の取り付け位置が不良な場合。 |
(1)断端の外転拘縮がある場合。
(2)内股部に創、内転筋ロール、皮膚炎などがあって疼痛がある場合。
(3)平衡訓練が不足している場合。
(4)悪い習慣がついている場合。 |
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2.体幹の側屈
義足の立脚中期にかけて体幹が義足側に傾斜します。 |
| 義足における原因 |
切断者における原因 |
(1)義足が短すぎる場合。
(2)ソケット外壁の適合不良。
(3)ソケット内壁の高さ・輪郭不良で内股に疼痛を訴える場合。
(4)アライメントが、ソケットに対して足部が外側に寄り過ぎる場合。 |
(1)平衡訓練の不足で、側屈によって代償する場合。
(2)断端の外転拘縮がある場合。
(3)内股に創、化膿などの疼痛の原因がある場合。
(4)大腿断端の外側末梢部に疼痛がある場合。
(5)断端が短くて、ソケット外壁での支持が不十分な場合。
(6)悪い習慣がついている場合。 |
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3.過度の腰椎前弯
義足側の立脚相で強い腰椎前弯が生じます。 |
| 義足における原因 |
切断者における原因 |
(1)ソケット後壁の形態不良のため、疼痛を避けようとして骨盤を前傾。
(2)前壁の支持不良の場合、坐骨支持が不十分となる。
(3)ソケットの前後径が大きすぎて坐骨結節が前下方にすべり、これを避けようとして骨盤を前傾させる。
(4)ソケットの初期屈曲角度が不足している場合。 |
(1)股関節の屈曲拘縮があると、体重心が体重支持点より前にあり骨盤が前下傾する。
(2)断端の伸展筋筋力の減弱があると骨盤が前傾位をとり、これを代償させるために腰椎前弯をとる。
(3)腹筋筋力の減弱をみる場合。
(4)悪い習慣がついている場合。 |
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4.フットスラップ
義足の踵接地期に足部が急に底屈し、足底が床を叩くように接地します。 |
| 義足における原因 |
切断者における原因 |
| (1)後方バンパが体重に比較して弱すぎる。 |
(1)切断者が膝伸展を意識して、早く義足側に体重を移動させる。 |
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5.踵接地時の足部回旋
義足側の踵接地時に踵を中心にして足部の回旋が生じます。 |
| 義足における原因 |
切断者における原因 |
(1)後方バンパが固すぎる。
(2)義足足部の過度の外転をみるとき。
(3)ソケットの適合がきわめて緩い場合。
(4)踵接地期の前にホイップがある場合。 |
特になし |
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6.分回し歩行
義足の遊脚相のときに義足の足部が円弧を描いて歩きます。 |
| 義足における原因 |
切断者における原因 |
(1)義足が長すぎる場合。
(2)膝継手のアライメントによる安定性が良すぎる場合(反張膝)。
(3)膝継手の摩擦が強すぎて遊脚期で膝屈曲が困難で、長く感じる場合。
(4)ソケットの懸垂力が不十分な場合。 |
(1)断端の外転拘縮がある場合。
(2)平衡訓練が不十分で、膝継手の中折れの恐怖感から膝伸展位とする場合。
(3)悪い習慣がついている場合。 |
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7.ホイップ
義足の踏み切り時に踵が内側に動けば内側ホイップ、外側に向けば外側ホイップです。 |
| 義足における原因 |
切断者における原因 |
(1)膝継手軸位の異常。膝軸が過度に内旋している場合は外側ホイップ、外旋している場合は内側ホイップを起こす。
(2)ソケット適合がきつく、断端の回旋を起こす場合。
(3)断端の筋力が弱いと、ソケット自体の内外旋を起こす。
(4)膝継手の外反または反張変形を認めるとき。
(5)トゥブレーク方向が進行方向に対して直角でないとき。 |
(1)歩行に不良な習慣がある。 |
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8.(足先での)伸び上がり歩行
義足の振り出しの際に健側の踵を持ち上げて背伸びをしながら歩行します。 |
| 義足における原因 |
切断者における原因 |
(1)義足が長すぎる場合。
(2)懸垂が不十分な場合。
(3)膝継手が反張位をとり、過度の安定性のために膝屈曲が困難な場合。
(4)膝伸展補助バンドが強すぎて屈曲困難な場合。 |
(1)膝に不安定感か疼痛があって、膝継手を屈曲させないで歩行する場合。
(2)歩行訓練の不足。
(3)不整地歩行での習慣があって、義足が床を蹴らないようにする。 |
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9.蹴り上げの不同
遊脚相初期での義足踵の上がりが健側踵と比べて高くなります。 |
| 義足における原因 |
切断者における原因 |
(1)膝継手の摩擦が不十分な場合。
(2)膝継手伸展補助バンドがないかまたは弱い場合。 |
(1)膝継手を伸展することを意識するあまり、切断者が強く反動をつけて義足を振り出す場合。 |
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10.膝のインパクト(ターミナルインパクト)
義足側の遊脚相の最後で極端に強く膝を伸展し、下腿部が急速に前方に振れて不自然な衝撃を生じます。 |
| 義足における原因 |
切断者における原因 |
(1)膝継手の摩擦が不十分な場合。
(2)膝伸展補助バンドが強すぎる場合。 |
(1)膝継手に不安感を持ち、膝伸展を強く意識して歩行する場合。 |
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11.歩幅の不同
義足側と健側との歩幅が不均等になります。 |
| 義足における原因 |
切断者における原因 |
(1)膝継手の摩擦が強すぎると遊脚相に断端を前方に強く振り出し、それから遊脚相の後期で後方へ急に動かし、膝継手が伸展位になるのを確かめる。この場合には義足側の歩行長が長くなる。
(2)膝継手の摩擦が緩すぎると、遊脚相制御を失い、義足側の歩長が長くなる。
(3)膝継手が過伸展すると義足側の歩長が長くなる。
(4)初期屈曲角度が少ない場合。 |
(1)股関節の屈曲拘縮が強い場合。
(2)切断者が転倒に対する不安感や疼痛を訴える場合、充分に義足側に負荷できない。健側の歩幅が短く早くなる。 |
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| 12.義足側と健側との立脚相の時間の不均等 |
| 義足における原因 |
切断者における原因 |
(1)ソケットの適合不良で負荷に対して疼痛、不快感がある場合。
(2)膝継手の伸展補助バンドが弱いか摩擦が不十分なため、遊脚相初期に踵のはね上がりがあり、遊脚相に時間の延長をみる場合。
(3)アライメントによる安定性が不良で中折れを起こしやすい場合。 |
(1)断端筋力が弱い場合。
(2)平衡訓練が不十分な場合。
(3)歩行に対する恐怖感、不安感がある場合。 |
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| 13.手の振りの不同 |
| 義足における原因 |
切断者における原因 |
| (1)ソケットの適合が不良なために不快感がある場合。 |
(1)平衡訓練が不十分な場合。
(2)恐怖感が強い場合。
(3)習慣となっている場合。 |
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| 14.義足側立脚相の終わりでの骨盤低下 |
| 義足における原因 |
切断者における原因 |
(1)インステップバンパが弱い。
(2)足継手軸よりトゥブレークまでの距離が短い。
(3)ソケットが足部に対し過度に前方に位置する場合。 |
特になし |
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