★神輿舁は曳山組の各組と浜組から選出された若者で構成されています。
- 宮元が一年間管理してきたお神輿を預かり宰領副宰領の指揮のもとお神輿を担ぎ渡御を行います。
【御神饌授与】
神輿舁人全員社務所の縁側において神前にお供えされていたお供え物を頂きます。
- 神酒、角切赤飯、御饌米、海老、雑魚、の給仕を氏子総代、渡番組長より受けます。
【渡御】
- 石段を上ると手水舎で手、口を清め、御本社に参詣し、拝殿の神輿を担ぐ準備をします。
- 神輿総宰領の指揮により、拝殿東側の天幕、御神灯二個と、その吊り金具二個を外し、また神輿の前に置いてある賽銭箱と灯明台を取り除きます。
- 拝殿へ神輿舁人全員が上がり、東側階段より神輿を下ろます。御本社に向かって「の」の字に、即ち右回りにて三回拝殿の周りを廻ります。この際、御本社正面(拝殿西側階段前)で一回廻る毎に天井がきをします。
- 石段を降りて「神霊遷し」の場所に設置し小憩します。
- 宮元と宮司による「神霊遷し」が終わり各役員が社務所より出て日の丸扇子を広げて招くと「馬場三回返し」の出発です。
【神輿積込】
- 馬場三回返しが終わると総宰領は神輿を「神霊遷し」の場所に神輿を誘導し、その場で神輿の正面が車の進行方向に向くように右回りに神輿を廻して神輿台に据え置く。
- 渡番町の神輿舁人、組長三人、氏子総代、総宰領、副宰領は神輿の車への積み込みの準備をする。
- 神輿の副え棒の繋ぎ横棒の紐を解き、取り外す。(紐は結びやすいように解き、副え棒と繋ぎ横棒は外さずその場に下ろす。紐を解くときに縛り方を忘れないようにする事。)
- 4トン車をバックで「神霊遷し」の場所へいれ、神輿を4トン車に積み込む。(神輿台は使わず、神輿の前後二箇所をロープで縛り、ボディ三方を紅白幕で巻く。)
【還御】
- 各組の神輿舁人が集合したら、総宰領、副宰領の指揮により、神輿を4トン車から下ろし、「神霊遷し」の場所の神輿台に置きます。
- 其処で、副棒と副棒のつなぎ横棒をこれを外したときの締め方で再度取り付ける。
- 副棒、繋ぎ副棒の取り付けが終われば、総宰領の指揮で、「神霊遷し」の場所で「の」の字型の反対左回りにて神輿を回し、神輿正面を御本社に向け、区長、副区長、責任役員、氏子総代、各組神社係(組長)の日の丸扇子の招きにより、石段を上がる。
- 神輿が石段を登り終わると、拝殿に向かって右側より、拝殿の回りを三階回る。この際、各回とも御本社正面(拝殿西側階段前)で天井がき三回を行い、神輿庫の坂を一気に駆け上がり、神輿庫に納めます。(神輿は神輿庫では正面を奥に向けて納まっていることになる。)
【担ぐコツ】
足元をよく見る。宰領の采配に気を配ります。
- 小走りのときなど足元が悪いので神輿の担ぎ棒をしっかりと抱えるようにします。足を踏まれても倒れないようにするためです。
- 足元に段差のあるところを越えるときには肩に掛かる神輿の重みを担ぎ棒をすこしずらし手舁ふうになってから超えないと腰や肩を痛める恐れもあります。
- 声を掛け合う。担いでいる間お互い前方が見えないので互いを信頼するしかありません。大きな声で励まし、注意しあい怪我のない勢いのある御神輿渡御と還御をしましょう。
- 肩に蝶々型の印をつけているのは小宰領といい、各組の神輿舁人のまとめ役で、昔は神輿の渡御の距離が長かったので舁人の疲労を判断し入れ替わりを指示しました。
【役割】
- 総宰領は神輿舁人の采配をして怪我人や事故のないよう無事に済むように務めます。
- 神輿の全体の動きに注意し、特に神輿の左右(の幅と長さ)に気を配ります。
【采配と主な注意点】
- 神輿の拝殿据え置きは5月3日(宵宮)早朝(六時)に宮元により行われるが、神輿正面は、石段(東向き)に向かって据え置かれているので、拝殿より神輿を下ろす場合は、拝殿で方向転換の必要は無く、そのまま降ろします。
- 神輿総宰領の指揮により、拝殿東側の天幕を外しま。同時に拝殿東側に吊るしてある御神灯二個と、その吊り金具二個を外します。また神輿の前に置いてある賽銭箱と灯明台を取り除きます。
- 采配をするときは神輿に近づきすぎると左右の空きがどの位になっているか分からない、また神輿舁人からも采配が見えないので少し離れて采配する。
- 拝殿から神輿を下ろし本殿前に差し掛かると天井舁きをします。拝殿を一周してからではなく、拝殿前でします。くれぐれも忘れず気をつけて采配してください!
- 拝殿の回りをまわり本殿前で天井舁きを三回行う指示も宰領の役割です。天井舁きは「せーのー」と調子をとって、「わっしょい!わっしょい!わっしょい!」と三回担ぎあげます
- 担ぐときの掛け声は「おーいさー」です。
【御神饌授与・各種口上】
- 社務所の縁側で御神饌を受けるとき、総宰領は副宰領を従え縁側に向かって左側授与所に進み、氏子総代総務に対し「日吉神社例大祭誠におめでとうございます。本日の大役、精一杯努めたいと思います。よろしくお願いいたします。」との挨拶をし、御神饌を受けます。
- 神輿舁全員の神酒授与が終われば、大鳥居奥の御霊遷し前広場に、総宰領、副宰領は神輿舁人全員を集め、先ず総宰領より神輿舁に対する注意などの挨拶をします。
- 絵馬殿では宮元組長に対して「日吉神社例大祭誠におめでとうございます。ただ今より神輿の渡御を行いますので、神輿をお借りいたします。神輿渡御につきましては、無事故第一に十分注意いたしますのでどうぞ宜しくお願いいたします。」と述べる。神輿は宮元が管理しているので借りると言う訳です。
【馬場三回返し】
- 馬場尻で宰領は「の」の字(右回り)に神輿を廻し、馬場を駆け上がり、大鳥居前で天井がきを三回行い「の」の字(右回り)で神輿を廻し、馬場を下る。(馬場を三往復)
【神輿積込】
- 馬場三回返しが終わると総宰領は神輿を「神霊遷し」の場所に神輿を誘導し、その場で神輿の正面が車の進行方向に向くように「の」の字(右回り)に神輿を廻して神輿台に据え置く。
【乗車・小餅授与】
- 六号車の荷台、神輿の進行方向右側に総宰領(赤襷)、左側に副宰領(白襷)が乗車ます。
- 渡御中に氏子より賽銭などが奉納されたら、花山町より神輿に積み込んだ紅白の小餅(一斗分)をその都度授与する。町内渡御は氏子の皆さんの賽銭が奉納されるのでくれぐれも小餅の数を確認しながら授与する。
- 浜組では神事の後餅撒きが行われるので、特に数に注意します。
御神輿渡御順路
【御旅所神事】
- 御旅所に到着したら、神饌品を宮元より受け取り、神輿の黒棒に供えてから下車する。
【御神輿還御】
- 石段を上り終え拝殿を三周する方向は「の」の字の反対周り。本殿前で三回舁上げます。
- 神輿倉に納めるときは神輿の屋根に取り付けられている鳳凰があたるので入り口で「手舁き」に切り替える指示を忘れずにだします。
【神輿舁人へお礼の挨拶】
御神輿が神輿倉に納められれば、神輿舁人の前で「一言御礼のご挨拶を申し上げます。」とことわり「本日の御神輿の渡御並びに還御に際しまして、事故もなく無事終了することが出来ましたのも皆様方の格別なご協力の賜と心より感謝申し上げます。いろいろ至らぬ点も多々あったとは思いますが、今日のよき日に免じてお許しいただき簡単ではございますが、私のご挨拶といたします。本日はどうもありがとうございました。」
【役割】
- 宰領の采配に気を配り神輿の舵取りの補佐をします。神輿の後を受け持ち宰領と意気を合わせて神輿の采配を振るいます。
【注意点】
- 神輿を天井舁するときタイミングよく宰領の掛け声にあわせて声を掛けます。
- 馬場で回転するときに両端の神輿舁が挟まれないように気をつけます。
【万歳三唱の音頭取り】
- 渡御の前に宰領が挨拶し終わった時と還御が済み神輿倉の前で挨拶を行った後には、副宰領は「それでは僭越ではございますが音頭を取らせて頂きます」とことわり「日吉神社万歳!」と三唱する。
【乗車・小餅授与】
- 六号車の荷台、神輿の進行方向の左側に副宰領(白襷)が乗車ます。
- 渡御中に氏子より賽銭などが奉納されたら、花山町より神輿に積み込んだ紅白の小餅(一斗分)をその都度授与する。町内渡御は氏子の皆さんの賽銭が奉納されるのでくれぐれも小餅の数を確認しながら授与する。
【神輿の渡御順路】
浜組では神事の後餅撒きが行われるので、特に数に注意します。
【御神輿舁人及び関係者へお礼】
- 御神輿還御ののち石段を降りてくる関係者全員に渡番町は御神輿舁御礼の手土産を配る。
以上