空の高層には、うろこ雲もちらほら垣間見られる日もあり、秋の足音が近づいているようですが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、世間では夏休みを終え、ふたたび慌ただしくなる今週21日(月)から昨日の25日(木)まで、3泊4日でキャンプに行ってきました。
訪れた先は、四国の屋根と喩えられ、高知・愛媛両県に跨る山域に広がる四国カルストです。
この地域周辺の特色について簡単に説明しますと、西日本の最高峰、石鎚山[1,982m]よりいくらか南下した山域に位置し、山魂の尾根に広がっています。標高は、エリアの北端に位置する天狗山の(1,484.9m)を最高地点として、国道440号線と交差する地芳峠[1,080m]を経て南端の大野ヶ原まで広がっています。ところで、地名に“カルスト”という言葉が付いているように山口県の秋吉台、福岡県の平尾台とならぶ日本三大カルストの一つと称されています。その地勢の特徴は、写真でお見せできないのが残念ですが、山の稜線一帯に広がる草原の台地に、白い石灰岩が突出した様子が羊の群れのごとく見える、という表現で説明されています。
そこで、今回キャンプの行き先を決める際、日射が厳しく炎天下の海辺の行楽地より、平地に比べ気温が低く過ごしやすい標高の高い山に広がる、高原を目指すことにしました。
ところで、めぼしいキャンプ場をガイドブックで調べると、四国カルストの姫鶴平に無料のキャンプ場があることを知り、そこ(姫鶴平キャンプ場)を利用することに決定しました。しかもそれは、昨年に四国カルストに訪れた際、道路端にあることだけは一瞥して確認していたので、それも決定した要因でした。
初日の午前中に現地に到着し、キャンプ場の受付となる姫鶴荘で水使用量100円を3日分、つご300円支払い、さっそくテントサイトで持参テントを張りました。
やはり、このキャンプ場からの眺望は最高で、それは山の稜線に広がる草原に位置しているため遮る物がないことが主な起因となっています。眼前には、深い谷を隔てて笠取山(1,562m)、中津山(1540.6m)方面の山魂が屏風のように広がる様に眺められ、刻一刻と山の表情が変わる様子に飽きることなく見とれました。一方、目と鼻の先には石灰岩がさながらオブジェのように自然の妙で配置されたグリーングラスが広がり、草をはむ牧場の牛に見とれることしばしでした。
そして早朝、東に目をやればカレンフェルトが続く五段高原方面からはバラ色に染まった朝焼けが望め、爽やかな朝を満喫させてくれました。
また、朝のお手洗いに姫鶴荘の裏に赴くと、眼下に雲海が広がり、雲上に突き出した山々は、さながら瀬戸内海に浮かぶ島々を連想させました。そして山間の中空に浮かぶ雲を見ていると、雲の上から見下ろす眺めになんとも不思議に思えてきました。
午後、通り雨をやり過ごしながらテントに寝そべって空を見上げていると、濃い青空に純白の積乱雲が盛り上がる様子が美しく、それはそのときMDで聴いていた『天空の城−ラピュタ』にピッタリな風景でした。
しかも初日には、山の稜線を涼しげな風が吹き、現代的な容貌をした2機の風車が回っていました。けれどこのような山の上に立てられた建造物であっても、エコという特性上か周りの自然と違和感を抱かせない景観美を感じさせました。
さて、山の尾根を抜けるスカイライン沿いに建つ姫鶴荘は、午前11時前後に食堂の営業を始めるのですが、昼食はこの施設を利用して外食で済ませました。メニューには、定食や麺類、カレーや丼ものがあったのですが、うどん定食(\780)はボリュームもあり満腹になりました。さらにはアマゴフライ定食(\950)などもアメノウオ(アマゴ)の産地ならではの味でした。とりわけ展望台の道路を挟んだ一角で販売されているソフトクリーム(\300)はミルクの味が濃厚で、高原に来ていることを実感させてくれました。
そんな高原リゾートを満喫した3日間でしたが、帰りがけに立ち寄った高知県檮原町の道の駅「ゆすはら」に隣接する日帰り温泉施設『雲の上の温泉』も名前に違わずすばらしかったです。しかも食堂で販売されているソフトクリーム(\140?) も昼食後にいただきましたが、湯上がりには最高のデザートとなりました。
このホームページを閲覧されている皆様も、四国に訪れる際には、是非、四国カルストにも足を伸ばし、爽涼な高原で悠久の時を経て形成されたカルスト台地を眺め、牧歌的気分に浸り、アウトドアライフを満喫されるのもいいかもしれません。