■ [ No.1 ] 遠征のきっかけ

 ハレー彗星の時にも南半球の条件が良かったことから、オーストラリアに遠征しましたが、この時はすべての機材を自分で運んだので簡単なものでした。しかも、夜半前には月が昇ってきてしまうなど条件の悪いものでした。社会人になり、いつかは普段使っている望遠鏡一式を南半球の地へ持って行き、南天の素晴らしい星空と星雲を撮ることが夢でした。

 そんな折、2001年と2002年に相次いで発見された彗星、ニート彗星リニア彗星が同時に肉眼で見えるということが軌道の精度が上がるに連れて分かってきました。そして、これを最良の条件で見ることのできるのは2004年5月の南半球であると!

 これは必ず観測ツアーが出ると確信し情報を集めていると、一つだけ、カルネという一時輸出のルールを適用して機材一式を持ち込めるツアーがありました。「月刊天文ガイド」協賛のツアーでした。観測地も最高の場所とのことで、詳細も分からないままに仮予約をしました。
 折しも、仕事も10年毎のリフレッシュ休暇取得権利のある期間でしたので、すんなりと休暇の申請ができました。しかしながら、入社以来最高の多忙なピークが休暇直前にあり、休暇も取ることから自分なりに前倒しをしたので体力的にもかなり限界まできていました。これがちょっとまずかった、、、、。