■ [ No.6 ] 5月18日 マッジー 〜 ワランバングル



 一晩ゆっくり休んだら体調は復活していました。朝食をしっかり摂り9時に最終目的地のワランバングルへ向けて出発しました。マッジーの街の中心にシンボルの時計台があります。バスの中から記念に一枚、パチリ。

 高い山の見えない平原をまっすぐにひたすら走ります。制限速度は100〜110km/h。実際はそれ以上出しているのではないかという走りでした。たまに、路面の起伏で飛び跳ねることがあり、一同、牽引している後ろの機材が気になります。

 15:30に機材を道路にばらまくこともなく無事、目的地ワランバングルにあるGumin Gumin Homesteadに到着しました。
 天候は到着時にはパラパラと雨が降っている状況。昨夜の衛星写真と途中でガイドさんが買った新聞の天気図を見ると翌日にはまず晴れるだろうと確信できていましたが、いつから晴れるかです。今晩も見れるでしょうか?


 到着後、一息入れてから機材を展開する場所の下見です。小雨の舞う中、場所を案内してもらいました。とにかく広い。大きく分けて3カ所に区切られましたが、結局メイン観測地が絞られ、発電機の設置場所、電源コードの敷設位置が決定され、各自機材の大まかな場所が決まりました。宿から数百m離れた場所となりました。
 機材展開の場所が決まり、夕食の時間です。予想外に美味しい夕食に驚きました。毎日、こんな感じの料理でケーキ等のデザートも盛りだくさんでした。

 夕食が終わりしばらく談笑しているうちに、いつしか雨も上がり、流れる雲間から南の星たちが姿を現し始めていました。でも、まだまだ雲が多く、すぐに曇ってしまいました。
 それでもさすがに強者共、いつ晴れても大丈夫なように軽装備の機材の準備を進めていました。私も三脚にスカイメモRを載せスタンバイ状態にしておきました。
 夕方に決定した機材展開場所までは距離がある上、土地勘が無いので暗闇では辿り着くまでが非常に困難です。そんな状況では危険でもあります。確かに、宿に対して夜間、暗闇で怪我等をしても責任を負わない旨の誓約書にサインをさせられていました。
 事実、夜間に迷って目的地へなかなかたどり着けない人が若干名いました。

 たまに空をチェックしながら、談笑を続けていた23時ころ、こんどは天頂付近だけでなく、風上の地平線のほうにも星が見えてきました。これは行ける! 見る見るうちに雲が無くなり、満天の星空が広がりました。
 地面の真っ赤な土もいつしかさらさらに乾燥していました。
 本来の観測地へ行くのは断念し、宿の前にポータブル赤道儀を出し、デジカメD70で撮影を開始しました。隣では古庄氏が赤外線カットフィルターを取り除く改造を施したD70で撮影をしています。私のノーマルD70と画像を見比べながら5時位に雲が雲が広がるまで撮影を行いました。