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検査は診断の補助です。診断は問診・視聴診・触診などの一般診察と他のいくつかの検査とを組み合わせて行います。ひとつの検査ですべてが分かるわけではありません。検査は、正確な診断のための情報源となるもので、検査の精度をあげることは最も大切なことです。 ■血液検査 ほとんどの病気の中心的な検査となるものです。特に、生活習慣病【高血圧症、糖尿病、高脂血症、痛風(高尿酸血症)】の診断には必須です。糖尿病の診断は、75グラムブドウ糖負荷試験(GTT)で行います。他にも貧血、肝臓病(ウィルス肝炎、肝硬変、アルコール性肝炎など)、腎機能、甲状腺疾患、膠原病などは、血液検査で診断します。特殊なものとして、腫瘍マーカーの検査があります。最近話題となっているのがPSA測定で、前立腺がんの早期発見に有用な場合があります。 ■尿検査 腎臓病のスクリーニングに必須です。蛋白尿、血尿があれば腎臓病を疑い精密検査が必要です。腎炎、ネフローゼの診断治療には、腎生検など専門医での検査が必要です。血尿は泌尿器疾患(腎・尿管・膀胱の炎症、結石、腫瘍など)を疑うきっかけとなります。当院では精密検査として、腎・膀胱超音波と尿細胞診検査を行います。専門医の診察が必要となれば、泌尿器科紹介となります。尿糖がみられれば糖尿病の精密検査(ブドウ糖負荷試験・75グラムGTT)が必要です。 ■便検査 消化器の病気の診断に有用です。特に最近は、便ヒトヘモグロビン検査が大腸がんのスクリーニングに用いられています。陽性になった場合、専門医で大腸内視鏡検査が必要です。小さな大腸がんやポリープは、内視鏡検査時に切除することもあります。食中毒や寄生虫疾患が疑われれば、便細菌培養検査や便寄生虫検査を行います。 ■レントゲン検査 血液検査と並んでもっとも頻繁に行われる検査です。中でも、胸部レントゲンと胃レントゲン検査はよく行われています。胸部レントゲンでは、気管支炎、肺炎、肺気腫、心肥大などがよくみられます。胃レントゲン検査は、胃炎、胃潰瘍、胃がんなどの診断に有用です。がんが疑われる場合には、胃カメラをする必要があります。骨折や骨粗しょう症(CXD法による骨塩定量)、変形性関節症の診断にもレントゲン検査が有用です。 ■CT検査 レントゲン検査の一種です。当院では主に頭部と腹部が中心となっています。頭部CTでは、脳の出血と梗塞の鑑別ができます。高齢者の認知症の原因としての、脳血管障害、脳萎縮、慢性硬膜下出血の有無を調べることができます。腹部CTでは肝臓・胆のう・すい臓・腎臓などの腫瘍、結石、のう胞、脂肪沈着などの診断ができます。最近注目されているメタボリック・シンドロームの内臓肥満の診断にも有用です。腹部CTは、超音波検査と併行することでより診断の幅を広くできます。 ■超音波検査 侵襲や副作用がほとんどなく、しかも簡単で大変有用な検査です。主として腹部の肝臓・胆のう・すい臓・腎臓・膀胱・前立腺・腹部大動脈の診断に力を発揮します。脂肪肝、肝腫瘍、肝のう胞、肝硬変、胆石症、すい臓がん、腎結石、膀胱腫瘍、前立腺肥大、腹部大動脈瘤など診断できます。胸水や腹水の診断も簡単です。CT検査と併せて行うとより診断能が向上します。 ■心電図検査 心電図検査も良く行われる検査の一つです。心肥大、不整脈、狭心症、心筋梗塞などを診断します。中でも、狭心症、心筋梗塞は新鮮な発作で来院する人が多く、緊急の心電図検査が有用です。 ■上部消化管内視鏡検査 いわゆる胃カメラです。喉頭から食道、胃、十二指腸球部・下降脚部をみます。慢性胃炎、胃ポリープ、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎などがよくみられる病気です。胃がん、食道がんなどの診断の目的でカメラを行うことがほとんどです。組織を採取しヘリコバクター・ピロリ培養検査を行うこともあり、感染があれば除菌治療を行います。 ■その他 肺機能検査、眼底検査、聴力検査(オージオグラム)などを行っています。 |