授業実践記録・目次

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授業実践のPDFファイルを作成しました(2007.03.28)。/「生徒たちの《現実》と切り結ぶために」掲載(2007.04.04-)。
「生現」編と小学校編につきましては、コピー代程度のカンパをお願いします。


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※ ここで紹介している論文は、JUST Suite 2007一太郎2007で作成し、JustSystemPDF Suiteで電子書籍化しました。

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 個別授業実践

■ 山田詠美「蝉」の授業     

入学してきたばかりの生徒たちと高校の国語教科書収載の候補にあげられながらも不採用となった作品を取り上げてみました。
『晩年の子供』におさめられていますので、皆さんも一読され、本当に不適切な教材かどうか考えてみて下さい。
『日文協・国語教育』第27号に発表。

■ 現代の歌物語を書く     

鎌田敏夫『会いたい』を読了後、高1の生徒たちが自分の好きな流行歌を素材にして創作に取り組みました。
『研究紀要』第32号に発表。

■ 鎌田敏夫「会いたい」を読む     

愛知私教連主催の「第3回授業改革フェスティバル」で、初対面の生徒たちを相手におこなった公開授業です。
授業後の参加生徒・参観教員のアンケートも掲載しました。
主人公の留守番電話に沢田知可子の歌う『会いたい』が吹き込まれていました。
誰が吹き込んだか解らぬ留守電をめぐって、意外な展開が……。せつなくて優しい現代の歌物語を読みます。
『解釈』第42巻-第5号に発表。

■ 清水義範「トンネル」の授業     

高2の生徒たちによって、私の準備していた《読み》がくつがえされ、10代の感性に思わず脱帽させられた授業でした。
電車の窓の外に、トンネルの中でこたつにあたりながら生活している20代の男と小学生の女の子の姿が見えたら、あなたはどうしますか。
そして、それがずっと以前に亡くなった大切な人たちだったとしたら……。
迷わず深夜のトンネルに入っていった主人公の行動を、私たちはどう《読む》べきなのでしょうか。
『教育』第46巻-第10号に発表。

■ 鷺沢萠「ほおずきの花束」の授業     

推薦入試受験であわただしい中、じっくりと作品の表現を捉えながら読むという作業の再確認に取り組みました。
これから本腰を入れて受験勉強をしなければ、という時に大好きな男の子にふられてしまった主人公。
その後も憂鬱な事件が続くのですが……。
「ほおずき」の実なのに、なぜ「花束」なのでしょうか。標題にこめられたテーマを読み解きます。
『解釈』第44巻-第4号に発表。
Rule

 年間授業教材一覧

■ 1994年度・高1国語「現代文」(3単位)

当該学年の現代文チーフ2年目ながら、まだまだ思うにまかせませんでした。
1993年度に高3で山田詠美の『風葬の教室』を学年共通教材としましたが、生徒たちの反応とは裏腹に、先輩諸氏には不評でした。
そんな経緯から、この年度の自主教材は数人の非常勤講師とのささやかな取り組みにとどまり、年間テーマに至っては完全に私個人の営みに終始することになりました。

■ 1995年度・高2国語「現代文」(3単位)

休憩時間に教室をうろつくようになり、授業時やLHRなどとは違った生徒たちの動態の発見や、彼らのネットワークの中から様々な情報を得るようになりました。
休憩時間にともに過ごすくつろいだ雰囲気はそのまま授業にスライドし、私がまんまと「してやられた」かたちの上記『トンネル』の授業や、井上靖『利休の死』では
生徒たちが教壇に立って授業をするという営みが自然発生的になされました。

■ 1996年度・高3国語「現代文」(4単位)

いよいよ3年間付き合ってきた生徒たちも卒業です。
彼らに対する私たちからのメッセージをこめたいという願いもあって、この年度は現代文担当者間で協議しつつ、教科書収載教材、自主教材の選定を行うことが出来ました。
石の上にも3年――現代文の教材選定については納得のいくものであったと考えています。

■ 年間テーマについて(準備中)

《「他者との関係性」と「個体(生命)の尊厳」の発見》という年間テーマは、結局のところ、3年間持ち上がった学年における継続的な取り組みとなりました。
その意義と狙いについてまとめてみることにします。

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 生徒たちの《現実》と切り結ぶために

「生徒たちの《現実》と切り結ぶために」と題した全6篇のシリーズです。
この一連の論考は、高校生たちの現実感覚や体験と響き合うような現代作家の作品(5篇)を自主教材として取り上げた、
授業実践あるいは授業計画について述べたものです。
なお、各章のタイトルと扱った作品は下記の通り。あわせてお読みいただければ幸いです。

   T. 心の《皮むき》のために―山田詠美『賢者の皮むき』の授業(1)―

   U. 《先生》の皮むき―山田詠美『賢者の皮むき』の授業(2)―

第T章および第U章では、《自分らしさ》という問題について焦点化しました。
『月刊国語教育』第22巻第5・6号に発表。

   V. 恋人という名の他者―岩川隆『有楽町心中』の授業―

第V章は、身近な他者像が時に自己の願望の投影に過ぎず、自己の理解を越えた見知らぬ他者として
たち現れてくる瞬間について扱い、《他者との関係性》の捉え返しを企図しました。
『月刊国語教育』第22巻-第7号に発表。

   W. 選択肢としての《生》―重松清『舞姫通信』の授業―

第W章では、《自殺》の問題を取り上げています。残される者とのかかわりを見据えるとともに、「死なないでくれ」と願う
誰かのために「死なない」こともまた1つの選択肢であることに注目したのでした。
『月刊国語教育』第22巻-第8号に発表。

   X. 《希望》の在処―村上龍『希望の国のエクソダス』の授業―

第X章では、《不登校》の問題を取り上げました。不登校が消極的なものであれ、何らかの選択であるとすれば、
その選択の次に何を選び取っていくのか。自他関係がつまるところ不可知なものである事を踏まえた上で関係性を
築いていくほかない我々の現実を見据えることを狙いとした授業を想定したものです。
『月刊国語教育』第22巻-第9号に発表。

   Y. あらたな《現実》に向かって―鷺沢萠『卒業』の授業―

第Y章では、自己−他者関係の組み替えを迫られる節目でもある《卒業》について取り上げることにしました。

 小学校国語科教材研究

■ 小学校国語科教材研究の方法

保育士・幼稚園教諭・小学校教諭をめざす短大生たちを対象に「ことばの学びは、つながっている」ということを意識化してもらうために取り組んだ国語科教育講座の
内容の一部をまとめたものです。小学校教材『ごんぎつね』と絵本『どろんこハリー』を例として、国語科授業の教材研究の方法を説いています。
『研究紀要』第41巻-3号に発表。

■ 教室のトッコが〈つり橋〉をわたるために―《教材研究》長崎源之助『つり橋わたれ』(小学3年生)―

小学校3年生の教科書教材である『つり橋わたれ』を例として、国語科授業の教材研究の方法を述べたものです。つり橋を渡ることのできなかった都会育ちのトッコが、
着物姿の男の子(山びこの精?)に導かれるようにつり橋を渡り、やがて山の子どもたちに溶け込んでいく物語を読み解いていきます。
『研究紀要』第42巻-1号に発表。

■ 生命の確かさを抱きとめる―《教材研究》緒島英二『海の光』(小学校3年生)―

小学校3年生の教科書教材である『海の光』を例として、国語科授業の教材研究の方法を述べたものです。弟の出産を契機に、自分の居場所のなさを
感じた主人公。弟をどうでもいい存在と見なした主人公がやがて弟を庇護する立場へと成長していく姿を読み解いていきます。
『研究紀要』第42巻-3号に発表。

■ 思いやりの心を贈り合う―《教材研究》茂市久美子『ゆうすげ村の小さな旅館』(小学校3年生)―

小学校3年生の教科書教材である『ゆうすげ村の小さな旅館』を例として、国語科授業の教材研究の方法を述べたものです。私たちは、他者と関わり合い、
生きていく存在です。人間であるつぼみさんとウサギの美月親子とのつながりについて読み解いていきます。
『研究紀要』第43巻-1号に発表。

■ 不思議な《ことば》の力―《教材研究》西村まり子『ポレポレ』(小学校4年生)―

小学校4年生の教科書教材である『ポレポレ』を例として、国語科授業の教材研究の方法を述べたものです。ポレポレということばが周囲の人々を少しずつ
変容していきます。ことばとそれを発する人の優しい心根が人を動かし、変えていくということについて、考えていくことになります。
『生涯学習研究センター紀要』第12号に発表。


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