読者のぶりぶり通信〔MAIL&FORMDECORD篇〕【No.024】

◆ はじめまして。 - M・柳澤 BACK

1998/02/07/20:14
こんにちは。はじめまして。
私は教育関係の仕事に就くわけでもない、普通の大学生です。
このページに出会えてうれしく思います。
こんな授業があったらいいのになーと思います。
素敵な小説を読んでいると、生きている意味などを考えてしまったりするんですが、
22歳にもなって変なんでしょうか?
子供っぽい気がしてとても不安です。
誰かに相談したいのですが、友達はそんな風には本を読まないし、困っています。
ぜひ、お返事を下さい。
私が最近よいと思った本は萩原朔太郎さんの評論です。
高校生のときに読んでも面白いかもしれないと思いました。
これからじっくりこのページを読むつもりです。
それでは。



★ たまぶり ★

柳澤さん、はじめまして。ご来訪いただき、有り難うございます。

その契機になるのが書物であっても、生活上の実事であっても、ふと出会った人物であっても、「生きている意味」について考えることは変じゃないと思います。ルーティンな生活の中で考えることを停止するのが「大人」になることだとすれば、「子供っぽい」ままでもいいような気もします。

結局のところ、私たちは死なない限り「生きている」ことに関して現役なわけですから、(爪が伸び、髪が伸び、皮膚が新陳代謝で入れ替わるように)いま「生きている」ことへの思いを日々更新していったらいいのではないでしょうかねえ。

朔太郎の評論というのは『詩の原理』(これって朔太郎だったかな? 中也だったかな?)か何かでしたっけ。もしこの本であれば、私は高校時代に線を引きながら読んだ記憶がありますが、当時はよくわかりませんでした。個人的には彼の詩論よりも詩そのものの方が好きです。まあ、これは好みの問題ですから軽く読み流して下さい。是非また感想や推薦図書などお聞かせ下さい。



◆ お返事ありがとうございます - M・柳澤
1998/02/11/00:46

お返事ありがとうございました。なんだか安心することができました。
これっていうみんなに共通の意味はないのかもしれないということ、また、今の私の周りではあまりいないけれど、そういうことを大人の人でも考えたりすることがあるのだから私は変ではないのかも、と思いました。

生きることを更新するということを考えたことがあります。どのくらいの期間生きるかもわからないし、こういうことを考えたりする「私」もどんどん変わっていくわけですから、少しずつ進んでいけばいいのかもしれないなあと思いました。

好きな本の紹介は、山田詠美さんの「唇から蝶」です。女の子が読んだらより共感することができるのではないかと思います。とても一人だった、というか、自立したというか孤独で、でもすごく自分を持っていて、まっすぐという感じの女の子が他人に心を開いていく過程が描かれています。一人で生きるより絶対いいよね、気づけてよかったねというかんじです。それにすごく映像的に書かれていると思います。実際に見ているような気がしてしまいます。

それから、メールアドレスを間違えてしまいご迷惑をおかけしました。



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