読者のぶりぶり通信〔MAIL&FORMDECORD篇〕【No.113】

◆ 面白いHPです!!! - N.K. BACK

2000/05/10/0:55
国語の先生なのに、面白いHPです! 近現代の古典をひけらかすのとは違う授業実践みたいです。

国語のHPをしらべてみると、本当に漱石、森鴎外、芥川のたぐいの近代古典か、いわゆる古文かetcみたいなのに、このHPは、感動しました。

ただし、僕自身は国語の先生ではありません。アジア研究者です。
というわけで、松井やよりがどのように評価されるのか、授業で使われるのかに最大の関心があります。

私個人としては、中学高校レベルでは、松井に感動し、大学でそれを克服して高いレベルに至るというふうな指導が良いと思っています。

大学でNGO論の授業をしているもので。



★ たまぶり ★

N.K.さん、はじめまして。わがサイトのご感想をお送り下さり、有り難うございました。
早々にメールをいただきながら、返信がかくも遅延してしまい、申し訳ありません。

過分なお褒めの言葉、嬉しい限りです。
国語嫌い、漫画本以外の読書はほとんどしない…という生徒たちの多い教室で取り組んだ自主教材による授業ゆえ、教科書・指導書に頼らぬ、文字通り『徒手空拳』で、生徒たちと共に作品の≪読み≫を作り上げていく作業となりました。そんな一連の授業づくりの作業過程で、松井やよりのルポにも出会いました。授業実践記録の『ほおずきの花束』の最後でもわずかに触れましたが、当時は、自身とそれを取り巻く様々な関係性を捉える…ということをテーマに授業を展開していました。

『ほおずき』が直接的に目に見うる範囲での関係性(および意図せざる善意)の問題であるとすれば、より安価な製品を購入するという私たちの直接的な日常の営みが、近隣アジア諸国において、間接的にはどのような事象を現出させているのか、いわば直接的に見えざる関係性(あるいは意図せざる悪意)の問題であると考え、教材として両者を対置することにしたのでした。
ただし、授業展開としては、まず『魂にふれるアジア』、続いて『ほおずきの花束』という順序でしたが……。
この授業実践についても、本年度中にまとめ、次年度にはホームページに公開していきたいと考えております。その折にはまた、ご意見をお聞かせいただきたく存じます。

当時の生徒たちのうち、大学進学者は6割ほどでしたから、必ずしも、大学での指導へと繋がっていくものでもありませんが、少なくとも、松井やよりのルポを読んで受けた衝撃や、経済支援という名で為されてきた公害輸出の実態に対して感じた問題性など、次なる答えは卒業後に彼ら一人一人が出してくれることを願うしかありません。……などと言えば、綺麗事めいた言い草ですが、要はサイコロを投げっ放しの状況です。というよりもむしろ、これまた彼らと一緒に読み進めながら、私自身もいろいろなことを知ったと言うのが正直なところです。

N.K.さんの大学での取り組み等を、インターネット上ででも拝見できる機会がございましたら、是非、ご紹介下さい。



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