太い胴体のため、視界不良が大きな問題になっていましたが、
慣れてしまえばそう問題はなかったようです。
一万メートルまで他の戦闘機の半分の30分で上がれたそうですが、
それでも一万メートルまで上がると、
機首を大きく上に向けて飛んでいるのが精一杯で、
B29にも一撃しかかけられなかったそうです。
迎撃隊のレーダーや無線での誘導技術も、
バトル・オブ・ブリテンの時のイギリスみたいな防空システムには程遠く、
30分から一時間かけてやっと一万メートルまで上がって、
酸素のきれた金魚みたいに、口を上に向けてエンジンフル回転でやっと飛んでたら、
敵がきた頃には燃料切れで降りなければならなかったという事態もあったわけです。
ターボ・スーパーチャージャー(ターボ過給器)を実用化出来なかったためですが、
ちなみにアメリカ以外は、機械式のスーパーチャージャーを取付け、
三千メートルと六千メートルで、最高出力が出せるように設計されています。(2段式過給器)