'45年7月7日、海軍1号機の初飛行の日です。
新しい飛行服に身をつつんだテストパイロットの犬塚大尉が乗りこみ、
三菱の設計主務者の持田技師と握手をかわし、
「秋水」はこれまで見たこともない急上昇を始めます

ここまでは大成功でした。
しかし大事をとって燃料を三分の一しか積まなかったのがアダとなりました。
急上昇の途中でエンジンが止まり、
高度五百メートルからの不時着に失敗して、大破してしまったのです。
原因は燃料を三分の一しか積まなかったため、
急上昇中に燃料が途絶えて、エンジンが停止してしまったのです。

「振動もなく、操縦性もよく、いい飛行機だ。一日も早く戦争に使えるように…」
というのが犬塚大尉の最後の言葉でした。

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