山村暮鳥
「雲」


 
 おなじく


 
ああ、もつたいなし
 
もつたいなし
 
けさもまた粥をいただき
 
朝顔の花をながめる
 
妻よ
 
生きながらへねばならぬことを
 
自分ははつきりとおもふ