山村暮鳥
「雲」


 
 おなじく


 
じいつと鉦を聴きながら
 
あめうり爺さんの
 
脊中にとまつて
     ひとかたまり
ああ、 一塊 の蠅は
 
どこまでついてゆくんだらう