山村暮鳥
「雲」
朝
なんといふ麗かな朝だらうよ
ひとかたまり
娘達の 一魂 がみちばたで
たちばなししてゐる
うれしさうにわらつてゐる
そこだけが
馬鹿に明るい
だれもかれもそこをとほるのが
まぶしさうにみえる
BACK
NEXT
[山村暮鳥]
[文車目次]