北原白秋
 

「思ひ出」より

  
 初恋



  うす
 薄らあかりにあかあかと
  
 踊るその子はただひとり。
  
 薄らあかりに涙して
  
 消ゆるその子もただひとり。
  
 薄らあかりに、おもひでに、
  
 踊るそのひと、そのひとり。



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