八木重吉
「秋の瞳」

 
   ひびく たましい


 
 ことさら
 
 かつぜんとして 秋がゆふぐれをひろげるころ
 
 たましいは 街を ひたはしりにはしりぬいて
 
 西へ 西へと うちひびいてゆく



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