八木重吉
「秋の瞳」

     ヽ  ヽ  ヽ
   つばねの 穂


 
 ふるへるのか
 
 そんなに 白つぽく、さ
 

 
 これは
  ヽ ヽ ヽ
 つばねの ほうけた 穂
 

 
 ほうけた 穂なのかい
 
 わたしぢや なかつたのか、え



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