《秋の瞳》

息を 殺せ
白い枝
哀しみの 火矢
朗らかな 日
フヱアリの 国
おほぞらの こころ
植木屋
ふるさとの 山
しづかな 画家
うつくしいもの
一群の ぶよ
鉛と ちようちよ
花になりたい
無造作な 雲
大和行
咲く心
劔を持つ 者
壺のような日
つかれたる 心
かなしみ
美しい 夢
心よ
死と珠
ひびくたましい
空を指す梢
赤ん坊が わらふ
花と咲け
心よ
こころの 海づら
貫ぬく 光
秋の かなしみ
石くれ
竜舌蘭
矜持ある 風景
静寂は 怒る
悩ましき 外景
ほそい がらす
彫られた空
しづけさ
夾竹桃
おもひで
哀しみの 海
在る日の こころ
幼い日
痴寂な 手
くちばしの黄な 黒い鳥
何故に 色があるのか
白き響
丘を よぢる
おもたい かなしみ
胡蝶
おほぞらの 水
そらの はるけさ
霧が ふる
空が 凝視てゐる
こころ 暗き日
蒼白い きりぎし
夜の薔薇
わが児
つばねの 穂
人を 殺さば
水に 嘆く
蝕む 祈り
哀しみの 秋
静かな 焔
石塊と 語る
大木を たたく
稲妻
しのだけ
むなしさの 空
こころの 船出
朝の あやうさ
あめの 日
追憶
草の実
暗光
止まつた ウオツチ
鳩が飛ぶ
草に すわる
夜の 空の くらげ
黎明
不思議をおもふ
あをい 水のかげ
人間
皎々とのぼつてゆきたい
キーツに 寄す
はらへたまつてゆく かなしみ
怒れる 相
かすかな 像
秋の日の こころ
白い 雲
白い 路
感傷
沼と風
毛蟲を うづめる
春も 晩く
おもひ
秋の壁
郷愁
ひとつの ながれ
宇宙の 良心
空と光
おもひなき 哀しさ
ゆくはるの 宵
しづかなる ながれ
ちいさい ふくろ
哭くな 児よ
怒り
柳も かるく