竹久夢二「夢のふるさと」


 
  草の夢


 
 とけてきえゆく露ならば
 
 恋もわすれてありしもの
                ひと
 おもひみだるゝ人の子は
 
 ながれのきしのしのゝめに
  ひる
 昼はひるとて草の夢。