アンジャール遺跡
アンジャールは8世紀のイスラム国家、ウマイヤ朝の都市で、四方350mあまりの比較的小さな城壁に囲まれている。
その中には列柱通りや宮殿、浴場などがあり、ほぼローマ文化を継承している。ローマ文化との違いはハーレムがあることだそうだが、遺跡を見るかぎりではよくわからない。
ハーレムといえばアラブ人は今でも4人まで妻帯できる。ただし妻を娶るにはその父親に多額の金を支払わねばならない。父親にとっては娘は大事な高額商品なのだ。普通の若者はこれがなかなか大変とのこと。逆説的に言うと妻を持つ男はそれなりに財力がある証拠でもある。しかし普通は一人分を稼ぐのが精一杯で、たいていの人は妻は一人とのこと。つまり金で妻を買うという悪い習慣が一婦一夫制度を辛うじて保っているのだ。
それだけに例えDVがあろうとも、高い金で買われた妻から離婚を言い出すなんてことは不可能なのだ。
入ってまず目に付くのはやはり列柱通りであるが、ここの柱はそれほど高くはなく上にアーチがついているのが目立つ。当然ながらローマ文化としては新しい技術が使われている。
王宮跡といわれる巨大な建物の跡もある。
これも王宮の一部だ。
門前に木が植わっている。これがレバノン杉とのこと。
レバノン杉は伐採がすすみ、また高地で育つ性質があるため、人目に触れるところには殆んどない。これがはじめて見るレバノ杉だ。まだ1メートル足らずの木だが、これで10年生だそうだ。成長が遅い木なのか。成長の遅い木は目が細かく建材として丈夫なのだろう。フェニキア人の交易材料だった。