平成17年9月10日 愛・地球博


 後で知ったことだが、9月10日、来場者は過去最高の25万人を記録したらしい。目的のパビリオンはふたつしか回れず。(そのうちのひとつは観覧時間1分、もうひとつは期待外れ。)
 
 前夜、「大垣夜行」で、朝6時6分に名古屋着。

↑前夜、小田急線から大垣夜行への乗換の為
初めて訪れた小田原駅小田急ホーム。
小田原で乗り換えたのは20年ぶり。
思っていたより大きい駅だった。
↑深夜3時。静岡駅にて停車中の「大垣夜行」。
既に5、6回は愛用している。数年前から、
「ムーンライトながら」という愛称がついたが、
俺にとってはいつまでも「大垣夜行」である。
←深夜4時の浜松駅前。
身なりはこぎれいだが、ぼーっとただ石段に腰掛けて
いるホームレスとしか思えないおばさんがいた。
他にも、若者が石畳の上で大の字に寝ていた。
段ボールに包まっていないのは、段ボールハウスを
つくっても追い出されてしまう為?

バブル末期に建てられた超高層ビル「アクトタワー」
(赤い点で輪郭が分かる)との対比から、
忍び寄りつつある格差社会の「光と影」を
読み取れないだろうか?
←浜松駅構内の階段。
求人情報誌の広告が貼り付いている。
ブラジルの国旗が一番頭に来ているのは、そのまま
日系ブラジル人の多さを物語っているのだろう。


独りなら、5時半頃に停車した岡崎から「愛知環状鉄道」で現地まで近道していたところだが、名古屋駅で岐阜在住の友人と落ち合うため、名古屋まで来た。友人には無理を言って始発で来てもらい、集合6時半。岐阜の友人の希望で、混雑の予想されるリニモ(リニアモーターカー)経由で現地を目指す。人気のリニモに乗るまでには50分かかった。

↑→
名古屋市営地下鉄からリニモへの乗換風景。


「万博会場」駅近くまで来てみると、ゲートの前を埋め尽くすように大量の人、人、人が、高架から見下ろすことができた。こりゃやっぱりダメだ、と思い、事前にヤフーオークションで300円で買った情報で「空いている」と紹介されていた「瀬戸ゲート」を目指した。その情報では、空いている瀬戸ゲートに入り、すぐに「モリゾーゴンドラ」に乗り、人気パビリオンの集中する「企業パビリオンエリア」に直行すべしとあった。

リニモ車内からの風景。会場付近。


 しかし、その作戦は裏目に出た。「瀬戸ゲートは空いている」という情報は既に一般に広く浸透しており、それなりに混んでいて、8時45分にゲート前に到着(この時点で名古屋駅出発から2時間以上経過・・・。)したのにもかかわらず、入場は30分待ちの9時15分。すぐ乗れる筈の「モリゾーゴンドラ」も30分待ちで、ゴンドラを下車すると既に9時50分。

モリゾーゴンドラからの眺め。観光バスが延々と連なっているのが分かる。
道路と平行している、コンクリート製の高架はリニモの線路。


 人気パビリオンはこの時点で既に、当日整理券配布終了。期待の「日立」「東芝」はこの時点で早くも「見果てぬ夢」となり、俺のテンションは一気に下がる。仕方なく、企業パビリオンの中ではダントツの不人気パビリオンである「方舟」の整理券を10分位並んで獲得。ほかに整理券をまだ配っていそうなところはないかとウロウロし始めたところで、友人が、「チャゲの生コンサートの当日整理券を早くもらいたいのでグローバルホールに急ごう」とのこと。
 グローバルホールは、古代ギリシャの半円形タイプの劇場にドームテントをかぶせたような建物。会場の最南端に位置しており、企業パビリオンのある北ゲート付近からは一番遠い。
 会場中心部を周回する「グローバルループ」まで歩くと、チャリンコタクシーがあった。タクシーとは言いつつも、ルートはループ内に限られており、残念ながらグローバルホールまでドアツードアという訳にはいかない。しかし、これからたくさん歩くことを考えると、少しでも今のうち楽をしておきたいところ。10分くらい待って乗る。たくさんの人が通りを歩いている中を、ドアのないむき出しの座席に男二人が座るのは、同性カップルみたいでかなり恥ずかしい。但し、運ちゃんからはいろいろ有益な話を聞く。曰く、
「ヤフオクなどに載っていた情報は、6月か7月時点のもので、その後更新されていないため、今では状況が変わり、使えない情報となってしまっている。」
「今日はとても混みあうだろう。このループにも、人があふれてきて、12時になるころには混雑で動けなくなって、本日のチャリンコタクシーの運行は終了せざるを得ない状況になってしまうだろう。」
とのことだった。
 目的のグローバルホールの手前にあった「コーカサス三国館」で、薔薇のソフトクリームを食べる。この一帯は今のところ空いており、会場内で並ばずに買い物が出来た最初で最後のものとなった。
 チャゲの整理券は並ぶこともなくあっさりもらえ、今度は、会場中央部の「冷凍マンモス」のパビリオンを目指すことに。移動には、道路埋込み誘導センサー付無人運転マイクロバスを使った。運転席にモリゾーのぬいぐるみが置かれているのが、遊び心があって良い。


 確か、ヤフオク情報には、この時間帯でも整理券はもらえる筈だった。マンモスの整理券は、マンモスだけを見られる整理券と、映像作品とセットで見られる整理券とがあるのだが、映像作品を見られるものの方は既に整理券発行終了。ここでは30〜40分並んだだろうか。そろそろ腹が減ってきたのでメシとする。大きなディスプレイのある、芝生の中央広場のそばの食事処。大して珍しいメニューでもないのに、大混雑。20分くら並んで俺は「冷麺」を食べた。食べるのには5分もかからなかった。あっけないものである。
 更にここでは本日二つ目のソフトクリーム「トルコアイス」を食べた。これも5分位並び、そのせいで友人とはぐれた上、待たせてしまった。申し訳ない。
 そうこうしているうちに、「マンモス」の整理券の観覧予定時間、またしても並ぶ。5分位だろうか。大量の観客をさばく為、「動く歩道」が設置されており、約1分、ガラスケース越しにマンモスと対面。並んだ時間に対しての、観る時間が何と短いことか。

待ち時間なしのミニパビリオン内。水蒸気に投影されたモリゾーの姿。


 さて、現在約1時少し過ぎ。「箱舟」の整理券の指定時間は3時45分。2時間半余りある。整理券なしで、それなりに話題性のあるもので、何かひとつと思い、ウロウロし始める。「電力館」110分待ちとのプラカード。大した人気パビリオンでもない「万華鏡館」が3時間待ちとあったので、それよりましと思い並ぶことにする。ほぼそのプラカード通りの時間待った末、結果は、東京ディズニーシーにある子供向けのライドアトラクション「ワールド何とか」(正式名忘れた)に非常に近いもので、期待外れであった。しかもこのアトラクション、午後8時に、携帯の万博サイト「只今のパビリオン別待ち時間」でチェックしてみたら、「午後7時半現在、待ち時間ゼロ」となっていた。友人は、「まさかあ」と言っていたが、俺は多分本当だと信じる。ヤフオク情報には、確かに「電力館」など、企業パビリオンの中でも比較的不人気なパビリオンは午後8時頃には待ち時間ゼロになると書かれていたから、きっと最後の最後でヤフオク情報が「当たった」のだと信じたい。

電力館の行列の様子。屋内に入るまで一時間半。

 
 また腹が減ってきたので軽食タイム。「方舟」までの時間が30分程度なのであまり遠くには行けないなと思い、電力館から程近い、東南アジア諸国のパビリオンが集まっているエリアへ。最初に目に付いたのは「シンガポール館」。値段は高く、量は少ないが、行列は短い。俺は、さっき「電力館」で散々並んだこともあり、「高くても仕方ないから待ち時間は極力少なく」と思い、「ここでいいや」と行列(多少ある)に並ぶ。友人は「高い。他を探す」と雑踏の中に消えていった。
 バナナフリッター(バナナに小麦粉の衣をつけ揚げたもの。小ぶりのバナナ一本弱分。300円。)と、名前は忘れたが生春巻き風のもの(実際には春巻きの皮は揚げてあった。ひとくちサイズのものが4つ入って600円)を買った。
 雑踏に消えた友人から、「今ベトナム館の前。そちらは?」と電話が掛かってきたので、落ち合うべく、買ったものを手に持って移動することにする。出されたトレーを戻す場所はどこかと店員に聞くと、顔つきから中国系と分かる、若い女性店員は、一言も発せず、場所を指で示した。「チャイニーズスタンダード」な接客は、国や社会制度の違いを乗り越えるものなのか?と思った。
 雑踏をかき分け、ベトナム館についたが友人の姿はない。館内を見ているのかもしれない、それなら俺もと思い、待たずに入れる館内へ。敷地15坪程、主に観光情報を主体とした展示だった。館を出て電話。「さっき言われたベトナム館にいるんだけど」、友人は同じく待ち時間なしの「カンボジア館」に足を伸ばしてきたとのこと。シンガポール館の「生春巻き風」をひとつあげようとしたが、「いや、いい。」と言われた。

それ自体はパビリオンではないが、名物の緑化壁「立体鎮守の森」
確かにこの空間は涼しい。鉄骨の上に登れたら見晴らしがいいだろうな。


 さて、そろそろ「方舟」整理券の時間。会場の近くで「八丁味噌ソフト」を売られているのを発見。まだ整理券の時間までは5分か10分余裕がある。ちょっと待っててと彼に待ってもらって購入。本日3個目のソフトクリームだ。ここではほとんど待ち時間ゼロだった。予想していたくどさはなく、ほんのりと味噌の香りがする程度。美味い。
 ヤフオクでの情報及び、既に6月頃万博に行ってきたという、別の友人の情報では、論外と言われるくらい酷評されていた「方舟」だったが、宗教臭のするあやしげな「方舟」を、俺は大いに期待していた。
 円筒状の建物の内側にらせん状に取り付けられた、張り出しバルコニー状の廊下。地面には犬の顔をした怪しげな神像が多数。なんなんだろうね、これ。おおよその定員を入れると辺りが暗くなり、上映が始まる。天井から吊り下げられた偶像が滑車で動き、地面のスクリーンには、てん書体の漢字(それ自体にメッセージが含まれているとは思えない)が映し出される。それが受精卵の卵分割のように4つに分割され、16に分割され・・・その後には、赤ちゃんの顔。妙な音楽に合わせて、それがシームレスに犬の顔に変化して、また赤ちゃんの顔に戻って・・・という映像が何度か繰り返された後、辺りが明るくなった。えっ、これで終わり?説明も何もないんじゃ、何がなんだか分からないよ。これに何の意味があるの?企業パビリオンの中でダントツの不人気だというのもこれなら良く分かるよ。これなら俺だって期待外れだよ。
 なるべくいい座席を取りたいとの友人の言葉と、会場まで歩く時間がかかることを考えて、5時開演だが、チャゲライブコンサートへと向かう。途中、万博マスコット「モリゾー・キッコロ」のキャラクター商品が売られている屋台に立ち寄った。こんな屋台まで、買う人の順番待ちの行列が出来る始末。5分くらいしてようやくぬいぐるみ購入。その間、友人は急ぐからと先に。4時15分位に到着。財布に入れた筈の整理券がなかなかみつからず、ここでも友人に先に行ってもらう。入ってみると、まだ席に割と余裕があるのに、かなり端っこの席だった。中央のいい席は「招待客用」とのこと。
 5時から開始。しかし、このライブコンサート、実はコンサートがメイン行事ではなく、「ショートショートフルム」いわゆる短編映画の紹介がメインであり、(実際、整理券には「ショートショートフィルム」の文字があった。)コンサートは付録のようなものであった。俺は6時くらいに終わって、コンサートの本番に入るのだろうとたかをくくっていたが、一向にライブ本体が始まる気配がない。
 俺は「下妻物語」等の例外はあるにせよ、基本的には、「大量のエキストラと巨大なセットを使い、大金を費やして作ったスペクタル作品」が好きである。映画の素晴らしさを評価するいくつかの要素のうちの少なくともひとつは膨大な金と手間をかけて作った映像の素晴らしさにあると考えている。
 なので、つまらない講義を受けている学生のように、コックリコックリと居眠りを始め、首がガクンと下に垂れてハッと気付くということが、その後2時間半の間に繰り返された。そう、2時間半。一切の説明はなかったが、実はこの、ライブに先立っての「ショートショートフィルム」、短編映画の世界コンテストの表彰式を兼ねており、只でさえつまらない短編映画の合間に、来賓の祝辞や表彰が何十時間とあったのである。 
 7時半に、「ここで20分間の休憩を挟み、ライブを始めます」とのこと。再入場用に整理券を持った上で一旦外に出て構わないとのことだったので、外に出て、少しでも観るべきものを観ることにした。

「20分の休憩中」に撮影した夜の万博会場。この直後くらいに携帯の電池が切れた。


 行ったのは、朝方「薔薇ソフト」を買ったコーカサス三国館。ベトナム館と同様、いや、それ以上に狭い。一国あたり10坪あるかないかの展示スペースで、デパートの「物産品店」に近いもの。名産品や美術品の展示と、地理・歴史の紹介。面白かったのは、アゼルバイジャンの展示の中に、「アルメニアによる侵略の歴史」なる年表が、会場内の目立たないところに掲げられていた点だった。
 もし日本が世界的にマイナーな国だったと仮定して、近隣諸国と共同で、同じ規模で「極東三国パビリオン」なんてものを作ることになったら、きっと韓国や北朝鮮あたりは、同じように「日本による侵略の歴史」なる年表を、会場内に意地でも掲げるのかなあ、と思いを巡らせた。
 時間にやや遅れて会場に戻る。ライブはまだ始まっておらず、その代わりに、チャゲが出演している(らしい)短編映画がスクリーンに映っていた。
 その後2、30分してようやくライブコンサート開始。中央の方の席では観客が総立ちになり、リズムに合わせて特有の「振り」をしている。俺はファンと言うわけでもないが、前が見えないので立つには立ったが、振り付けまではしない。友人も、振りはしていない。ファンなんだから、恥ずかしがらずに降り付けすればいいのに。
 ライブが終わったのは8時50分。もうあと10分余りでどこも営業終了の筈。会場を出たら、名古屋に着くのはきっと11時頃。今のうちに夕食を食べておかないと11時までお預けになりかねない。しかもその時間は牛丼屋程度のものしか開いていないだろうから最悪コンビニ弁当になりかねない。
 ということで、さっきの「コーカサス三国館」に急いで立ち寄り、気になるメニュー「長寿の豆スープ」をセットで頼もうとするも、売り切れ。仕方なく、「チキンケバブセット」を頼む。チキンはシーチキンに近い味だったが、それを巻いている、クレープのような、小麦粉を水に溶いて薄焼きにした皮
は美味かった。あと、付属の「マカディア」という名のリキュールも。(俺はてっきり、この国(グルジア)特産のリキュールだと思っていたが、後で調べたことろ、サントリーの製品であることが判明。簡単に手に入ることが分かったので嬉しいが、ちょっとがっかり。)

 で、北ゲート近くまで歩いて戻ってきたところで、まだ開いているソフトクリーム屋をみつけ、2、3歩足を向けた瞬間、友人とはぐれてしまった。実際にはソフトクリームは買わず、わずか10秒かそこらの間だったのだが。
 携帯は、昼間散々、トランシーバー代わりに連絡を取りあったのと、写真を撮ったせいで電池切れ。連絡のとりようがない。まあ、彼はリニモで並ぶ時間を考えると終電ギリギリと言っていたから、そう長く俺を探すとは考えられないだろう。ということで、別れの挨拶もしないままに突然で残念だが彼を探すことを諦めた。
 北ゲートの脇に、お土産屋があり、たくさんの人で賑わっていた。さっそく入って品定め。5分経つか経たないうちに、「大混雑で今、レジは25分待ちです。閉門時間までに会計が終わらないことを避ける為、閉店します。新たに店に入ることは出来ません。」と、店の入口をシャットアウトした。間に合って良かったと思った。じっくり品定めをして、レジ待ちの行列に並んで買った。「締め出されている人に、この700円の饅頭を、『1000円でどう?』と声をかけたら売れるんじゃないかな。」なんて考えが頭をよぎったりした。実行はしなかったが。

 今日のこの後の予定はJR金山駅まで行ってカプセルホテルに泊まること。
金山へは、リニモの下り列車に乗り、「万博八草」で愛知環状鉄道に乗換え、さらに「高蔵寺」でJRに乗り換えるのが一番速い。ということで、下りのリニモに乗るための行列に一旦は並んで15分くらい待ったが、列車の運行頻度が少ない感じ。3両編成なので一度に乗れる人はたかが知れている。「乗車まで40分待ち」と言ってるけど、それ以上待ちそう。それなら、と思い、行列を脱し、万博八草まで歩くことにした。確か2駅か3駅。30分位の距離だろう。歩道には、俺と同じ選択をした人が、他にもチラホラ。左側は片側3車線の万博道路。右側は森というシュールな空間。ひとつ隣の駅で空いていたら乗るつもりだったが、果たして、、、駅の外の道にまで行列が伸びているので諦める。予定通り30分で万博八草に到着。駅に着いたのと同時に、名古屋方面行きの列車が出発したところだったので、20分程待つ。22時54分。乗った列車はJR直通だった。23時半頃、金山に到着。二日前に電話で予約しておいた「カプセルイン名古屋」へ。フロントでは、予約なしの客が、満室ですと断られていた。これも万博効果なのだろうか。
 このカプセルホテル、10年近く前に一度使ったことがある筈だが、当時の記憶はあいまいなもので、カプセルの並びようなどは記憶通りなのだが、フロントってこんなに狭かったっけ?と思う。あと、施設が老朽化していて、全体が何となく薄汚い感じ。
 チェックインを終え、自分のカプセルに潜り込む。館内に公衆電話は置いてあるが、友人の携帯電話番号は、携帯に記憶させているので、携帯を充電させないと連絡のとりようがない。カプセル内にコンセントの穴のひとつくらいあっても良さそうだが、探してもない。仕方ないので、大広間に行って、いくつかあるコンセント穴で充電。ほかにも10数人がくつろいでいるので、見張りのために、俺自身は近くのソファーに腰掛け、新聞を読みながら、電気がたまるのを待つ。明日もあるので、なるべく多くためたいところだ。
 と、しばらくして、従業員が見回りにやってきて、「この携帯誰のですか。ここで充電するのはやめてください」と注意されてしまった。こすい(←意味分かるかなあ?)なあ、と思う。
 とにかく、かろうじて一定量の電気がたまったので、はぐれてしまった彼に電話し、最後、はぐれてしまって申し訳ないと伝えた。彼からは逆に、「こちらこそ、終電を気にする余りさっさと行ってしまって申し訳ない」と言われた。で、彼もまだ、岐阜の自宅の帰宅して間もないとのことだった。
 ともかく、電話ができたので、後は風呂に入って寝るだけ。風呂はちょっと塩素臭かった。カプセルに入ったら疲れですぐに眠りについた。

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