浜豌豆(はまえんどう)


そのまんま、砂浜に生えるえんどう豆です。初夏に青紫の美しい花を咲かせます。高さは足首程度、さやは3センチくらい。小さいですが、豆は勿論食べられます。河川敷や公園・畑に生える「烏野豌豆(からすのえんどう)」は、熟すとさや自体が真っ黒くなって(「烏」の名の由来)、勝手にさやが弾けて豆を飛ばしてしまいますが、こちらは畑のえんどう豆と同様、勝手にさやが弾けてしまうことはないようです。生息範囲は広く、北半球の亜熱帯以北に広く分布。日本沿岸だと、南は沖縄から、北は樺太まで。ただ、暖かい地方に行く程、他の植物との生存競争が厳しいと見え、沖縄では「レッドデータブック」に記載されているとのことです。そういえば、写真の浜豌豆、温暖な神奈川県で撮ったものですが、中には若いつる先が、あぶら虫がびっしりまとわりつかれているものもありました。


上:花のアップ
左上:全体
左中:さや
左下:大きさの比較。電池は単三。
野生の食べられる豆としては、
これでも
かなり大きい部類に入ります。

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