春の食べられる野草 その他


たちつぼすみれ

関東辺りでは、この「たちつぼすみれ」が一番ありふれた
すみれです。
平安時代の人はよく摘んで食べていたそうなんですが、
現代人にとっては、すみれ=鑑賞するもの
と、固定観念があるため、
食べた経験のある人は少ないと思います。
かく言う私も、摘むのには後ろめたさを感じるのと、
ひとつひとつが小さくて手間がかかるので、
味見程度しかしたことがありません。
茹でるだけでお浸しなどとして食べることができます。
味はあまりしません。

上に同じ。

そば菜

半日陰の木漏れ日の下で育ちます。
蕎麦(タデ科)とは縁もゆかりもなく、キキョウ科です。
栽培モノの桔梗と同じく、茎を折ると白い汁が出てきます。

7〜8年前、埼玉県寄居町の群生地から一株いただいて、
ようやくここまで増えてきました。お浸しにすると野菜と
変わりません。

追記:「そば菜」の由来は「蕎麦菜」ではなく、
「そま(杣)菜」のようです。
かつて杣人(そまびと=きこり)が山仕事の合間に
採集したのでしょうか???
釣鐘人参

人参といっても、根っこを食べるわけではありませんし、
そもそも人参(セリ科)ではなく、キキョウ科です。
山菜通の人には「トトキ」と呼ばれ、かなり上等な野草です。
田んぼのあぜ道などで、こんな感じで
数本が束になった状態で、ポツンポツンと生えています。
茎を折ると白い汁が出てくるのが目安となります。
調理法はお浸し。

秋の花はかなり可憐です。ただし、個体差や地域差が大きく、
「釣鐘」が大きかったり小さかったり、数が多かったり少なかったり
します。
下の3つはいずれも秋の花。
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