畳のお話

畳は畳床、畳表、畳縁等で作られています。

畳の寸法

和室の寸法は部屋ごとに違います、長野県の木造建築は柱の芯から柱の芯までが六尺を基準に作られています。部屋の大きさは柱や敷居の太さによって変わってきます。長野県では五八間と言って五尺八寸(176cm)が基準になります。

畳は部屋に合わせて作られてありますので、同じ8畳でも違う部屋からもってきますと、隙間が開いたりきつかったりします。又場所が違うと寸法も違いますので、ちゃんと入りません、向きが違っても寸法が違いますので、畳を干す場合畳の裏の字を良く見て、同じ所に同じ向きで入れるようにして下さい。

畳は乾燥することで、サイズが縮みます。畳表を新しくしたり、畳表を裏返しする時に直しますので、隙間が多くなりましたら裏返し、表替えをお考え下さい。その時に隙間を見ますので畳工事の前に畳を上げるのは止めてください。タンス等が有りましても動かしますので心配ありませんが「ピアノ・FFの暖房機」が有る時は事前に相談してください。

畳床

畳の床(畳の芯)は昔は稲わらで作られてきましたが、最近ではわらで作った畳床は少なくなり木材の繊維を使ってボードを作り、それを重ねて作った「建材床」になっています。建材床も軽量化の為に芯に発泡スチロールが使われています。畳の床を販売している業者も多数有りますのでそれぞれ違う製品を販売しています。

最近はバリヤフリー対応や床暖房対応の為に畳の厚さも色々有ります。耐久性は厚い畳床の方が良いと思います。薄い畳は耐用年数も短いと考えて下さい。

畳表

畳表の主な生産地は熊本県です。その他福岡・高知(土佐)等でも生産していますが、一番多く生産しているのは「中国」かも知れません、畳表の半分は中国で作られているようです。

中国表はだいぶ前から有りましたが、最近は有機栽培をしたり、技術が向上し良い製品が出来るようになり。工事の仕事を中心に使われるようになりました。

日本の畳表産地では、付加価値を付けた、畳表を生産しています。色々な加工をしたり(撥水加工・抗菌加工等)ブランド製品(ひのみどり・ひのさくら・ひのさらさ等)を生産しています。和紙で出来たダイケン「すこやか畳」などは畳表の色が退色しにくいので畳店の仕事が無くなるのではないかと心配してしまいます。