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PBM覚え書き

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10月2日(木)

 あんまりはしゃぎすぎるのもどうかと思いますがDS2のYブランチです。

 イレイザーが見てみれば、ヒッチハイカーは、年端のいかない少女であった。愛嬌のある顔立ちをしている。どこかの野良娘だろうか。それにしては、身なりがところどころ良い。
「このトレーラーは街まではいかないよ」
 警戒しながら、降りてきたイレイザーは少女に言う。
「構わないのだ……それに誰かが通りかかるのをもう三日も待っていたのだ」
 古式めかしい喋り方をする少女であった。少女の手には、一冊の黄ばんだノート。『diary:R.M』と、かすれた字で書かれている。
 来ましたねー。『diary:R.M』。僕にはもう何のことやらさっぱり分かりません。
 ちょっと長くなりますがもう一つ引用。
「カバルの関係者か?」
 問うたのは、ファングだ。少女とは身長差がありすぎるために前にかがむような格好となる。端から見れば脅しているようにしか見えない。にも関らず少女は今にもひっくり返りそうになるくらいに胸を張る。
「それがどうしたのだ」
「聞きたいことが一つある。この世界に冥王の力が強い……」
「絶対に答えないのだっ! 冥王だなんて口が裂けても、この『王を運ぶ羊』の口からはっ……あわわっ……なんとしたことだ。言ってしまったのだ。冥王だなんて……ああっ、また」
 どうしたらいいのだ、と涙目であたりのものに聞いて回る姿は、到底、カバリストには見えない。だが、ミリルは知っていた。『王を運ぶ羊』が十三人委員の一つの座であることと、ちょうどミリルがカバルを離れる頃に起きた『王を運ぶ羊』の交替劇のことを。
「頼む……“アレ”と言って欲しいのだ。幾ら禁句では無くなったとはいえ、あたしに、その言葉は辛いのだ」
 気を呑まれたか、ああ、と答え、再度ファングは質問をしなおす。
「この世界に“アレ”の影響が強いのは、カバルが“アレ”の力の実験を繰り返してきたからでは? カバルの箱舟計画は、実験の結果、崩壊が近づいてきた世界を捨て、別の世界に移住する計画ではないのだろうか、教えて欲しい」
「“アレ”の力を実験するような愚かなカバリストはいないのだ。……いや、でも最近はどうだかわからないのだ。最後に象牙の塔へ行った時には深淵の中に頭まで突っ込んで、そこであっぷあっぷしているようなものばかり内陣にいた……えへん、と、ともかく、れっきとしたカバリストなら“アレ”と接触しつづけるなんてことはないのだ。そーゆーことは無名祭祀団がやることなのだ。信じて欲しいのだ」
 なんだかやけに偉そうです。このあとPCからの質問に答えたり、なんか地下にこもって研究始めたり、すっかりNPCぶりが板に付いていまして。まあNPCなんですから当たり前なのですが。
 NPC紹介によると、
『王を運ぶ羊』
 『坩堝』の管理者。「〜なのだ」口調が印象的。
 象牙の塔には代理人を置き、世界をきままに旅していたカバル十三人委員。
 だそうです。うわ、さらに偉そう。

 前回と今回のリアを読んで天野マスターが流石だと思うのは、キャラクターの性格をにじみ出すささやかな描写です。先の引用部分でいえば、誰かが通りかかるのを三日も待っていたり、ひっくり返りそうになるまで胸を張ったりという部分。羊の人の後先をあまり考えないところや妙に暢気なところ、無闇に恐縮しないところがよく現れています。
 こういう風に、言動によって内面を表現されるのは、プレイヤー冥利に尽きるというものです。
 何度でも書きますが、口でなら何とでも言えます。「信じてる」でも「愛してる」でもいいですけど、どんな言葉でも口にすることは出来ます。でもそれを態度で示せるかというと、これがなかなか難しいわけで。
 同様に、修飾語であれば何とでも書けます。「おっちょこちょいのミーナは……」とか、「感情を表に出さないシャロンは……」という具合に。でも修飾語なんて飾りですよ文字通り。そういう性格を如何に行動に反映させるかが、マスターの能力──魅力、と言い換えてもいいかも知れません──の一つだと思うのです。

 なんにせよ、羊の人には途中で死んだり十三人委員会を脱退したりしないで欲しいなあ。と、これは過ぎた願いでしょうか。


10月6日(月)

 10月4日(土) 味スタ
 ○FC東京 5-1 ●鹿島アントラーズ

 約一ヶ月ぶりの勝利はアントラーズ相手に大量得点の大金星。イエッフー。ブラジルDayということで、客席の一角にサンバ隊が常駐し、いつもとは少し違った雰囲気の味スタでした。
 ここ数試合勝利から離れていることもあって、嫌な予感もありましたが、どこか横浜戦の時のような微かな期待も胸にありました。今日もやってくれるんじゃないかと。
 実力からすれば、鹿島の方が断然有利です。たまたま早い時間にレッドカードが出たことで幾分有利に試合が進みましたが、それでもモニさんが言っているように、鹿島の方が人数多いんじゃないかと思われるシーンも何度かありました。それはジュビロやジェフ、マリノスといった上位チームに総じて言えることで、スター選手の有無に関わらず、チーム全体の能力が高いのです。
 けれども、実力だけでは勝敗が決まらないところがスポーツの面白いところで、そういったイレギュラーをアグレッシブに拾っていけるのがFC東京の魅力だと思います。
 実際この試合もレッドカードやオウンゴールといった、ある種ラッキーな要素がありました。
 逆に3-0で迎えた後半、立ち上がりのすっきりしないムードは相手のフリーキックから一点を奪われても拭えず、阿部の退場でようやく持ち直した感がありました。
 とまれ、引き分けも上位進出には大事なのですが、やはり勝利が一番嬉しいですね。

 この試合の判定は色々物議を醸しているようですが、FC東京にもそういう試合は──僕が見始めてからまだ三ヶ月だけれどそれでも──何度かありました。今回はたまたま恩恵にあずかる側でしたが、勝つにせよ負けるにせよ、すっきりした気分にさせて欲しいです。そのために僕らはスタジアムに足を運ぶのですから。
 で、勝って嬉しかったので、試合前に願掛けしていたとおり石川選手モデルのウェアを購入。これで次回からはFC東京のユニフォームを着て応援できます。ひゃっほう。
 それはそうと、第九節終了時点でのマリノスの失点は9、アントラーズの失点は11。そのうちFC東京からの失点がそれぞれ4点、5点ということで、堅守のチームから大量得点をしているところが密かに誇らしかったり。

 FC東京絡みで嬉しいニュースが二つ。
 茂庭選手の日本代表遠征召集と、U−20日本代表アメリカ遠征メンバーに近藤祐介、鈴木規郎、馬場憂太、梶山陽平、徳永悠平5選手選出です。
 どちらも若い選手が代表チームに参加しているということで、FC東京の将来性にさらなる期待ができます。いえー。

 それとベガルタ仙台初勝利おめでとうございます。とあるサイトを見て仙台をちょっとだけ応援したくなりました。


10月10日(金)

 というわけでDS2のアクションを公開しておきました。前回調子がよかったので例によって手抜き気味です。こういう癖はよくないよなあ、と思いつつ。
 それでもアクションにいちいち説明を入れなかったのは一つの試みというか。具体的には「動機」を書くのをやめました。
 この「動機」というやつが僕にとってはちと厄介なのですが、「動機」には大きくわけて「長期的な動機」と「短期的な動機」があると思うのです。
 前者は、シャロンで言えば「ヨーコ様の導きに従う」などといった、ゲーム全体を通じて行動原理となるもの。
 後者は「闇姫になったばかりのナイさんはまだ力不足だろうから、その身を誰かが守らなければならないだろう」という、今ターン限りのもの。
 いわゆる「アクションの書き方」のページ等で触れられている「動機、手段、目的」の「動機」は、果たして上記のどちらなんでしょうか──あるいは、どちらでもないのでしょうか? 手元にある他ゲームのスタートブックを見る限り、どうも後者っぽいニュアンスなのですが。もっとも、DS2のスタートブックにはアクション講座は載っていませんから、他のゲーム──他社であれば尚更──のアクション講座が通じない可能性はままあるわけで。
 いずれにせよ、シャロンの行動原理は前回とほとんど変わっていないし、称号で「ヨーコに導かれし者」などが設定されている(おそらく「ミランダの弟子」もある予感)現状では、ことさら明記する必要もないと判断したのですが。
 その回限りの動機や目的についても、余計なことはなるべく書かないようにしたつもりです。なんというか、これまでアクションに動機を書き添えた場合、それをそのままリアクションに表記されるだけで全然目的を達成できていないことが多くて、これじゃ動機や目的を書く意味ってあんまりないなあ、と。
 マスターの意図がどこにあるかは分かりませんが、「暗喩のようなアクション」を目指す僕としては、できる限り行動によって動機や目的を示していきたいところです。残りターンも少なくなってまいりましたが、この辺りを重点的にスキルアップしていく所存。

 DS2をやっていて、「称号」の意義がだんだん分かってきました。
 なもんで、天狗でも「称号」システムは導入しよう。そうしよう。
 →次の天狗


10月17日(金)

 10月9日 チュニジア
 ●チュニジア代表 0-1 ○日本代表

 モニさんナイスアシストー!
 ……ということで、我らがFC東京から茂庭選手と加地選手が出場。素晴らしいです。イエッフー。
 明日のレッズ戦も期待してしまいますよー。

 そんなこんなでDS2ですが、会報誌ネットワールドが届きました。
 が。
 DS2のコーナーのイラストレーターさんが変わっております。
 前回までトップの八葉姫挿話や大記事、中記事のイラストを担当されていたさがわゆめこさんがどこにも見あたらず。
 こういうのを見ると、何かあったのかなー、といらぬ邪推をしてしまいます。ただの杞憂だと良いのですが。


10月21日(火)

 10月18日 味スタ
 △FC東京 1-1 △浦和レッズ

 ナビスコカップでは惜敗したものの、5勝1敗1分と勝ち越しているレッズ相手で、あわよくばと期待したのですが痛恨のドロー。
 もし勝っていれば「勝ち点3の間にひしめく優勝戦線」に潜り込めたのですが。えうー。
 今後の対戦相手ですが、清水エスパルス、ヴィッセル神戸、ガンバ大阪、ヴェルディ東京、柏レイソルとなっていて、ヴェルディを除けば、いわゆる「Bクラス以下」のチームが続いています。優勝戦線からは一歩後退してしまったものの、まだまだ可能性は十分残っています。ふぁいとっ。

 一方ベガルタ仙台の残り試合ですが、ヴェルディ東京、ジュビロ磐田、京都パープルサンガ、横浜Fマリノス、大分トリニータといった具合に、強豪3チーム、降格争い2チームとなかなか熱いことになっています。こちらもふぁいとっ。


10月25日(土)

 ふと思い立ったので、天狗の小咄を書いてみました。プラリアとはちょっと違うと思うんですが、とりあえずプラリアのページに格納しておきます。
 時代劇だ新しい世界観だと書いておきながら、結局はただの現代物というか。
 それで書いていて思ったんですが、美少年って難しいですね。可愛い娘ならなんとなくわかるんですが。
 →次の天狗


10月26日(日)

 10月25日 日本平スタジアム
 ○FC東京 3-1 ●清水エスパルス

 ナオさんゴォーーーール!
 ということで石川Dayな試合でした。上位のヴェルディ、マリノス、レッズ、ジェフ、ジュビロの各チームが揃って引き分けともたついてくれている今節においては値千金のアウェー勝利。アウェー勝利は2ndに入ってからは初めてですね。
 この勝利で順位を5位に上げ、再び優勝戦線に舞い戻ってきました。この微妙なポジショニングがFC東京の素敵なところなのです。

 そしてベガルタ仙台はヴェルディ相手に貴重な引き分け。ともすれば勝利していたかも知れない試合展開でしたし、次節はFC東京が神戸を叩く予定なので、ええと、仙台の相手はジュビロですか……頑張ってください! マジで!


10月30日(木)

 DS2のリアクションが来たんですが。
 Cもさることながら、Kが。
 カタルシスもいいものですが、ここまであからさまだともうなんか。教科書を見ているみたいで。
 デジモンが無印、02、テイマーズ、フロンティアとシリーズを重ねるに連れて泣きたいほどつまらなくなっていたのを目の当たりにしていた僕としては、こんなところで歴史を繰り返してくれなくても、と。
 今回の感想を一言でいうと「無力感」ですね。何をしても無駄、みたいな。
 そういう閉塞した気分を是非とも愉快痛快に晴らしたいものです。そのためには僕はアクションをかけねばならんのです。


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文責:並丼