(5)渡り鳥の調査

 山岳、平野、海岸、湖沼、海洋などの多様な地形と、亜寒帯から亜熱帯までの変化に富んだ気候と 植生をもつ日本ではさまざまな種類の鳥が観察される。その多くが渡りを行うため、同じ地域に生息 する鳥の種類構成は四季の移り変わりとともに変化する。渡りは繁殖地と越冬地の間を移動する行動 であり、日本で繁殖する夏鳥(ツバメ・オオルリなど)、日本で越冬する冬鳥(ハクチョウ・ツグミなど)、 春秋に日本を通過する旅鳥(キアシシギ・ムナグロなど)がある。
【テーマ】渡り鳥の生態調査として、夏鳥として渡来するツバメの繁殖の調査と、冬鳥として 湖沼や河川に渡来するカモ類の個体数の調査。
<準備>双眼鏡、望遠鏡、図鑑、三脚
● 実施上のポイント
T 夏鳥として渡来するツバメの繁殖の調査
 春に渡ってきたツバメは、春から夏にかけて人家の軒先などに巣をつくり繁殖する。町内における巣の 分布と環境、一腹卵数とひな数、巣立ちまでの日数と給餌の回数、餌の種類などを調査する。繁殖に悪影 響を与えないように注意して調査する。
U 湖沼や河川に渡来するカモ類の個体数の調査
 カモ類は秋から冬にかけて個体数が増加し、見通しのよい湖沼・河川・海などに渡来するので個体数の 調査はやりやすい。見通しのきく地点に定点を設置し、種類ごとの個体数を定期的に調べる。それには初 認日、終認日、雌雄の比率、つがい形成の有無、種による採餌方法の違いなどに注意する。結果をグラフ 化すると個体数の変動を把握しやすい。                                   <三省堂「詳説 生物U」より引用>

【リンク】
  (財)日本野鳥の会
  (財)日本鳥類保護連盟
  (財)山階鳥類研究所

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