プチアトリエ 白井翔

”エイブルアート近畿2006─ひと・アート・まち・滋賀”
アートリンクプロジェクトに出展の白井翔さんとアマカワユイさんの コラボレーションで生まれた作品です。
アマカワユイさんと白井翔さん オープニングセレモニーに出席する アマカワユイさんと白井翔さん。
にこやかに微笑むアマカワさん、白井さんは少々緊張気味?
メインタイトル「記憶の中の湖にもぐる」
作品展示全景
展示全景写真  
   

※写真左側の大きなパネルは、アマカワユイさんの作品です。
アマカワユイさんの作品の一部を拡大した写真は、こちらからご覧になれます。

コメント: ■印は白井翔さん ●印はアマカワユイさん
星かげ 「星かげ」(左側縦長作品)

「夜の湖面に映る星影って何色?」といわれ、記憶の引き出しをあちこちあけて探し回りました。
「想像する朝日」(大パネル左上)

私は中途失明したので朝日を見る機会がなく、想像して描きました。 タイトルそのままですね。
白井君の引いた力強い線をなぞるように糸を貼り付けました。 自分の描いた絵を、後でまた見れるように。私がその後で描き足した絵 にはビーズをあしらいました。ここにビーズみたいなキラキラした模様 を描いたよっていう目印です。 
想像する朝日
はねのイメージ 「はねのイメージ」
(大パネル左真ん中)


水鳥が羽ばたいたときに水面に羽が降り注ぎ、水面を彩るイメージ。
「湖の入口をさがす」(大パネル左下)

この作品は題名を付けるのに苦労しました。 内緒の話ですが、私とアマカワさんと初めて作った作品だったのです。
なので、展覧会直前になって題名を決めるときに題名を付けるのに苦労しました。
湖の入口をさがす

霧の中の息吹
「霧の中の息吹」
(大パネル中央左)


このタイトルは「見た目」でつけられたのではありません。すべての制作が終わった後で、白井君がつけてくれました。

波のうえに降る雪
「波のうえに降る雪」
(大パネル中央右)


ボンドの乾く前のその作品はまばゆい雪面のようでした。白井君は下地の凹凸で波を、ビーズでしぶきを表現したそうです。目をつぶって触れると湖が広がります。
「かつての夕日」(大パネル右上)

夕日は見たことがあるので私が見た夕日を描きました。 湖に沈む夕日は想像です。
色を説明するのに苦労しました。でも目の見えている者同士だと、こうやって追求しないぶん、ほんとはもっと大きなギャップをかかえているのかもしれない。
かつての夕日
風の色「風の色」(大パネル右真ん中)

「湖面の上に吹く風のイメージで描いた」と手渡されたときは、ほんとにそんな感じだったのでなんだかうれしくなった。見えるはずもない「風の色」がみるみる目の前に広がった。

「さかなのはねる音」(大パネル右下)

アマカワさんに魚のはねる音の色を作ってと注文したら、反対に、白井くんは魚のはねる音って、どんなの?ときかれ、必死に想像して、はねる色を考えました。
白井君の注文に答えを窮したので、逆に聞いてみました。答えはとても意外なものでした。

さかなのはねる音

辿りついた湖
「辿りついた湖」(右側横長作品)

二人で描いた作品の中で1番苦しみながら、でも楽しみながら書きました。
途中、作品を壊して悪くしましたが、最後は良いものになったと思います。
湖の岸から湖を眺めているような感じを思い浮かべながら描きました。

白井君は産みの苦しみと達成感を、私は純粋に描く楽しみを味わいました。最後の作品がそれぞれの新たな第一歩です。



アートリンクプロジェクトを終えて ── アマカワユイ

 私は目が見えて、白井君は今はもう見えない。「違う」ことを、お互いに認めていたので、「伝える」ことや「汲みとる」ことに随分こころを尽くしました。そうやって制作を進めるうちに思ったことは「なあんだ、どこも違わないじゃないか」ということです。
 目の見える見えないにかかわらず、人は同じものでもそれぞれの見方で、それをみている。違って当たり前だから何も違わないのだ、と気づきました。世界を、前よりも広く柔らかく受け止められるようになった気がします。

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